↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Shadow King: Arise   作者: Ayan
15/19

第15章:シャドウアーミー

第15章:シャドウアーミー


マークとシャドウソルジャーたちは、リー・サンのもとへ歩いていった。


マークは片膝をつき、頭を下げた。


「我が主君、我々は全ての敵を排除しました。」


リー・サンは信じられない様子で周囲を見渡した。


戦場は魔王軍の死体で覆われていた。


「これが……ジェネラルの本当の力なのか……」と、彼は心の中で思った。


彼はマークを見て頷いた。


「よくやった、マーク。」


マークはさらに深く頭を下げた。


「ありがとうございます、我が主君。」


一秒も無駄にせず、リー・サンは仲間たちのもとへ走った。


全員が負傷していた。


リリー、ユナ、ハナ、ミンホ、ジェヒョン、デフンはまだ意識を保っていたが、トニーは地面に倒れたまま意識を失っていた。


リー・サンはすぐに彼のもとへ駆け寄った。


「トニー……トニー!」


返事はなかった。


リー・サンがシステムからヒーリングポーションを購入しようとした、その時、マークが前へ出た。


「我が主君、許可をいただけるのであれば、我々が彼らを治療できます。」


リー・サンは驚いて彼を振り返った。


「お前たちにそんなことができるのか?」


マークは敬意を込めて頷いた。


「はい、我が主君。我々のシャドウアーミーには、3人のヒーラー・シャドウソルジャーがいます。主君が命令するだけでよいのです。」


リー・サンはしばらく黙った。


「シャドウアーミーには、ヒーラーまでいるのか……。」


そんなことは予想していなかった。


彼は迷うことなく命令した。


「全員を治療しろ。」


リー・サンの命令を受け、3人のヒーラー・シャドウソルジャーが前へ出た。


彼らが手を上げると、手のひらから柔らかな青い光が流れ始めた。


青い光がゆっくりと負傷した勇者たちを包み込む。


数秒もしないうちに、彼らの傷が治り始めた。


折れた骨が元に戻る。


出血が止まる。


そして、彼らの力が徐々に戻っていく。


数秒後、トニーがゆっくりと目を開けた。


勇者たちは互いを驚いた様子で見つめた。


まるで、最初から負傷していなかったかのようだった。


リー・サンは安堵のため息をついた。


その後、彼の目に生き残った王国兵士たちが映った。


彼らは命を助けられていた。


リー・サンは生き残った王国兵士たちを見た。


そして静かに言った。


「彼らに俺のことを知られるのはよくない……。でも、彼らを殺したくもない。」


マークがすぐに前へ出た。


「我が主君、お望みであれば、彼らの記憶を書き換えることができます。」


リー・サンは驚いて彼を見た。


「本当にそんなことができるのか?」


マークは敬意を込めて頭を下げた。


「はい、我が主君。」


リー・サンは数秒間黙った後、命令を下した。


「ここで起きたことに関する、彼らの記憶を全て消せ。」


マークは片手を前へ出した。


「仰せのままに、我が主君。」


黒い霧が戦場全体へ広がり、全ての王国兵士を包み込む。


黒い霧は数秒間彼らを覆った後、ゆっくりと消えていった。


兵士たちが目を開けると、その顔には困惑が浮かんでいた。


誰一人として何が起きたのか思い出せなかった。


まるで、戦い全体が彼らの記憶から消え去ったかのようだった。


その時、リー・サンは突然、多数の強力な気配が近づいているのを感じた。


彼はすぐに尋ねた。


「アレックス……誰が来ている?」


アレックスは落ち着いた声で答えた。


「ハンター協会のメンバー、王国近衛兵、そして全てのギルドマスターが、あなたのいる場所へ向かっています。」


リー・サンはマークとシャドウアーミーをちらりと見た。


何も言わないうちに、全てのシャドウソルジャーが黒い煙へと変わり、リー・サンの影の中へ消えていった。


数分後、残りの勇者たちもゆっくりと立ち上がった。


リリーは困惑した目でリー・サンを見つめた。


「リー・サン……あのシャドウソルジャーたちは何だったの?」


彼女はためらいながら、もう一つ質問した。


「それに……どうして彼らはあなたを『我が主君』と呼んでいたの?」


リー・サンは深く息を吸った。


「今は全てを説明する時間がない。」


「後で、みんなに真実を話す。」


「だが今は、この状況に対処しなければならない。」


全員が黙って彼の次の言葉を待った。


リー・サンは一人一人を見つめ、力強く言った。


「彼らが到着したら、魔王軍の司令官を勇者たちが倒したと、全員が信じなければならない。」


リリーは数秒間考えた。


そして頷いた。


「分かった……私に任せて。」


数分後……。


ハンター協会、王国近衛兵、そして全てのギルドマスターが戦場へ到着した。


目の前の光景を見た瞬間、彼らは凍りついた。


地面は無数の魔王軍の死体で覆われていた。


戦場全体が血の海と化していた。


その中央には、勇者たちのチームだけが立っていた。


ハンター協会会長のチャン・テスが前へ出た。


リリーが彼のもとへ歩いていく。


チャン・テスの顔に安堵の笑みが浮かんだ。


「みんなが生きていてよかった。」


しかし、すぐに彼の表情は真剣なものへ変わった。


そして周囲を見渡す。


「では、何が起きたのか話してくれ。」


「魔王軍の司令官と、その全軍を誰が倒した?」


「お前たちの力では、彼を倒せるほど強くなかったはずだ。」


他のギルドマスターたちも彼の後ろに集まり、答えを待っていた。


リリーは深く息を吸った。


「……説明するのは難しいです。」


全員が彼女へ意識を集中させた。


リリーはゆっくりと話し始めた。


「魔王軍の司令官が、勇者たちを殺すためにここへ来ました。」


「彼は、今ここで勇者たちを排除しなければ、将来、勇者たちが魔王にとって大きな脅威になると言っていました。」


その場全体が静まり返った。


リリーは続けた。


「勇者たちがまさに殺されようとした、その時……彼らの力が突然増しました。」


「そして、全員で反撃し、魔王軍の司令官とその全軍を倒したのです。」


リリーが話し終えた瞬間、彼女の視界がぼやけた。


身体から力が抜ける。


彼女はその場に倒れた。


チャン・テスは彼女が地面に倒れる前に、すぐに受け止めた。


彼は疲れ果てた勇者たちを見た。


「お前たちはよく戦った。」


そして、すぐに命令を下した。


「この地域全体を封鎖しろ。」


ハンター協会のメンバーたちがすぐに戦場を取り囲んだ。


王国近衛兵が全ての入口を封鎖し、その地域全体が立入禁止区域に指定された。


その後、勇者たちは治療と休息のため、ハンター協会本部へ護送された。


勇者たちはハンター協会本部へ運ばれた。


そこで全員が適切な治療を受け、休むための部屋を与えられた。


しばらくして、リリーが意識を取り戻した。


彼女は一言も言わずベッドから起き上がり、そのままチャン・テス会長の執務室へ向かった。


チャン・テスは薄い笑みを浮かべて彼女を見た。


「お前は昔から演技が上手かった。」


「人を騙すのが驚くほど上手いな。」


しかし、その笑みはすぐに消えた。


彼の表情が真剣になる。


「では、話してくれ……」


「戦場で本当は何が起きた?」


リリーは深く息を吸った。


そして、彼に全てを話した。


シャドウアーミー……。


マーク……。


そして、リー・サンの本当の力。


彼女は何一つ隠さなかった。


チャン・テスは数秒間黙っていた。


「シャドウアーミー……。」


彼は椅子にもたれ、深く考え込んだ。


長い沈黙の後、彼はようやく口を開いた。


「リリー……今は、これは我々二人だけの秘密にしておかなければならない。」


「この王国は、すでに一度リー・サンとの関係を悪化させている。」


「私は彼に我々の側に立ってほしい。」


「できる限り、彼を助けなければならない。」


彼は窓へ歩いていき、外を見つめた。


「小さな敵を倒した後なら、誰でも喜ぶことができる……」


「だが、いつか我々は本物の怪物と戦わなければならない。」


「その日が来た時、我々にはそれに立ち向かえるほど強い者が必要になる。」


「そうでなければ、この王国も……その民も守ることはできない。」


―――


その頃……。


リー・サンは一人で自分の部屋に立っていた。


彼はシャドウアーミーを召喚した。


黒い影が部屋全体へ広がる。


その中からマークが姿を現し、すぐに片膝をついた。


「我が主君。」


リー・サンは彼を見る。


「俺たちが第一階層で戦った時、お前は一度も俺に話しかけなかった。」


「お前は俺を殺そうとしていた。」


「だが今のお前は話すことができて、完全に俺に忠実だ。」


「なぜだ?」


マークは敬意を込めて頭を下げた。


「我が主君……何をおっしゃっているのですか?」


「私が主君に武器を向けるなど、考えることさえできません。」


「私の記憶では、主君に会ったのは二度だけです。」


「最初は、主君の気配を感じた時です。我々全員が、すぐに主君の前で跪きました。」


「二度目は、主君が我々をシャドウアーミーとして召喚した時です。」


「それ以外のことは……何も覚えていません。」


リー・サンはしばらく黙っていた。


そして、窓の向こうに広がる闇へ目を向けた。


「俺はシャドウスローンへ到達しなければならない……」


「そして、そのためには……まだ99階層を攻略しなければならない。」


マークはすぐに再び片膝をついた。


胸に手を当て、絶対的な忠誠を込めて言った。


「我が主君……私が存在する限り、私の剣はあなた様だけのものです。」


リー・サンは黙ってマークを見つめた。


彼の最初のジェネラル……。


彼の最初の、本当の忠実なる戦士……。


そして、いつの日か世界全体を震撼させる軍隊の始まりだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。