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第4話— 二年の歳月、一つの言葉



時の流れは、じっと見つめるのをやめた途端に流れ出す泥のようだった。気がつけば、僕は二歳になっていた。このちっぽけな器の中で、日々の屈辱と驚きの間を行ったり来たりしながら。


まず首が据わった。それから寝返りが打てるようになった。その後、筋肉の使い方もよく分かっていない体で、必死に一人で座ろうとした。三十三歳の男が、ただ一分間座っていられただけで拍手されるなんて、奇妙な恥ずかしさしかなかった。


でも、ホセとセレーナは本気で拍手してくれた。作り物ではない、心からの喜び。僕の中の、古く疑い深い何かが、彼らを信じ始めていた。


一番奇妙だったのは、理解することではなく、話すことだった。


頭の中ははっきりしていて、まともな文章も組めるし、長い思考もできる。自分に向けたくだらない冗談だって言える。だけど、それを外に出そうとすると、生物学的な限界に裏切られる。二歳の脳の配線はまだ未完成で、言語中枢から舌への命令が途中で迷子になるんだ。


まるで、紙に完璧な言葉が書かれているのに、自分の手が分厚いボクシンググローブに変えられてしまったかのように、すべてが歪んで、途切れ途切れで、同じ音の繰り返しになってしまう。子供の身体特有の衝動に、どうしても負けてしまう。


「み、みじゅ……」


ある時、水差しの瓶を指さしてセレーナに言った。本当は「みず」と言いたかったのに、口が勝手に暴走する。


「みじゅ! みじゅみじゅ! み、みいぃ、じゅぅ!」


それでも彼女は、僕がまるで大演説でもぶったかのように、微笑みながら水差しを近づけてくれた。

· · ·

拙いおしゃべりの試みと並行して、僕は一つの異常な衝動を抑えられずにいた。


大人の理性では罪悪感に苛まれるのに、二歳の体が勝手に動いてしまう病的な依存症。僕は、家を訪ねてくる女性たちのブラジャーやパンツを盗んで隠すようになっていた。


なぜそんなことをしてしまうのか、自分でも正確には分からなかった。三十三歳の精神は、自分の変態的な行動に激しい嫌悪感を抱いていたが、この新しい体のホルモンか本能が、僕を他人のバッグや物干しへと這い寄らせるのだ。


盗んだものは、僕の毛布の下や、床板の隙間に隠した。他人の布の匂いを感じるたびに、自分が最悪の犯罪者、オムツを穿いたド変態のように思えて仕方がなかった。


そんな秘密の罪と格闘している間にも、この世界の言葉は、隙間を見つける水のように僕の中に染み込んできた。ポーランド語でもドイツ語でもない。どこか独特の、歌うような抑揚があった。前世で、北方の船乗りたちの口から遠くで聞いたことのある響き。デンマーク語、あるいは、かつて港で酔っ払っていた時に聞いた、一言も理解できないのにその音に魅了されたノルウェー語に似ていた。


話せることよりも、理解できることの方が遥かに多かった。


ある午後、台所の床に座って数本の木のスプーンで遊んでいた時、窓の近くで話すホセとセレーナの声が聞こえてきた。彼らは僕がただの雑音として聞いていると思い込み、気に留める様子もなく会話を続けていた。


「……なぁ、セレーナ」ホセが髭を剃りながら、重々しい声で言った。「あいつ、あんまり……喋らないな。すごく少ない。マレクのところのガキは、これくらいの歳の時にはもう自分でパンを強請手ねだってたぞ。出産の時の衝撃で、どこか頭でも……」


「馬鹿なこと言わないで、ホセ」セレーナは、まな板の上で生地を伸ばす手を止めずに遮った。麺棒のリズミカルな音が部屋に響く。「あの子は全部理解してるわ。目を見れば分かる。こっちを見てると、まるで魂の重さを測られているような気分になるのよ。ただ、口から出せる言葉より、頭で分かっていることの方が多いだけ」


「お前の言う通りならいいんだが。時々、あいつがじっと動かずにこっちを見つめてくるのが、少し不気味に思えるんだ」


「私の言う通りよ」彼女はきっぱりと言い切った。


話したかった。大人の言葉で、セレーナの言う通りだ、僕の頭の中は複雑な思考のシェルターになっているんだと伝えたかった。でも、口の器官がロックされた。下唇が震え、床にスプーンを叩きつけながら僕が発音できたのは、これだけだった。


「ま! まま! いい! い……い……いい、いい!」


ただの、めちゃくちゃな赤ちゃん言葉だ。しかし、セレーナは愛おしそうに振り返って僕を見つめ、胸が苦しくなるほどの笑顔を向けてくれた。


· · ·


この目で見て、魔法が本物だと本当に理解したのは —おとぎ話でも、村の迷信でもなく— は、ある日の裏庭でのことだった。


セレーナがフレヤと一緒に訓練をしていた。僕は草の上に敷いた毛布の上から、放り出された木のスプーンの横でそれを見ていた。


フレヤはまだ十一歳だった。しかし、彼女を見るたびに背筋に冷たいものが走った。その真っ直ぐな瞳と髪の色が、前世の僕の母親に、痛烈なほどそっくりだったのだ。運命というのは、随分と意地の悪いユーアモを持っているらしい。本能的に、僕は這い這いをして転ぶたびに彼女の元へ引き寄せられ、その足や首にしがみついて、過去との繋がりを必死に求めていた。


「もう一回よ、フレヤ」セレーナが土の上にしっかりと立ち、言った。「まずは姿勢、魔法はその後。左足が曲がっていると、火が変な方向へ飛んでいって睫毛を焦やすことになるわよ」


「だって、出る前にここが熱くて堪らないんだもん!」フレヤは息を切らしながら、悔しそうに三つ編みを整えた。「痛くならずに、いつ放せばいいのか……感覚を掴むのが難しいの」


「ここで感じるんだ」柱に寄りかかり、腕を組んで見ていたホセが口を挟んだ。「喉のすぐ下だ。泣きそうになって、それを必死に堪えている時のような、あの熱さ。そこだ。その瞬間に外へ出すんだ、それより前じゃない。ほら、もう一度」


フレヤは頷き、目を閉じて深く息を吸った。その時、セレーナが一歩前に出て、指をパチンと鳴らした。

何もない空間から、突如として炎が噴き出した。ローソクの小さな火なんかじゃない。本物の炎が、まるで彼女自身の皮膚の一部であるかのように、その手に巻き付いた。次の瞬間、その炎が激しく揺らぎ、大気が震えて何かが凝固した。


輝く一振りの剣。まだ刃から煙を上げている、無から具現化した本物の剣だった。

僕は口を開け、顎からよだれを垂らしながら、ただそれを見つめていた。話には聞いていたが、現実に、裏庭の空気が熱で歪むのを目撃して、脳が弾け飛びそうだった。


「ほ! ほー!」僕は丸っこい手を伸ばし、必死に伝えようと叫んだ。「ほ……ほー! ほ、ほ、ほー! ほー!」


言葉が完全に出ない。舌が上顎に張り付き、最後の音を出し切る前に疲れてしまう。セレーナはフッと息を吹きかけて剣を消し、笑いながら僕に手を振った。


「そうよ、坊よ、ほのおよ」彼女は額の汗を拭った。「もうすぐちゃんと喋れるようになるわ。焦らなくていいのよ」


「あいつ、火を見る時の目がイカれてるな」ホセがフレヤのところへ歩み寄り、木刀の握り方を修正しながら言いました。「ほら、お前。また手首が緩んでるぞ。叩きつける時にそんな風にブレてたら、いつか自分の腹に刺すことになる」


「ごめんなさい、叔父さん」フレヤは悔しさを堪えながら指を握り直した。


「謝るな、直せ」ホセは笑って、彼女の肩を軽く叩いた。「俺もお前の歳の時は全部外してた。セレーナに聞いてみろ、武器を持たせると危険極まりなかったんだからな」


「この人より酷かったわよ」セレーナが後ろから付け足した。「もっと最悪。一回ぶつけただけで三日間泣いてたんだから」


三人で笑い合った。毛布の上の僕も、少し遅れて彼らの笑い声を真似た。「へ……へへっ!」と、お腹の底から声を出す。指先一つで物理法則が壊れる世界に生きていることが、ただ嬉しかった。

· · ·

途切れず、完璧に発音できた最初の言葉は、一歳半の時、台所の真ん中で生まれた。そして、それにはおよそ尊厳なんてものはなかった。「ママ」でも「パパ」でも、ましてや「炎」でもなかった。

それは、「おっぱい」だった。


ある日の昼下がり、セレーナが訓練で汗をかいたチュニックを着替えようとして、フレヤが麻のブラジャーの紐を締めるのを手伝っていた時のことだ。僕は床に転がり、木の皮で遊ぶフリをしながら、母の胸を凝視していた。赤ん坊としての授乳の本能と、三十三歳の男の理性の狭間に囚われながら。

暑さに息苦しさを覚えたセレーナが、彼らの言葉で愚痴をこぼした。


「あぇ、暑くなるとこの衣類が締め付けられて敵わないわ。本当におっぱい(tetas)のあたりが苦しくて……」

僕の脳がその音韻を処理した。単純で、繰り返しの構造。僕の未発達な声帯には完璧な並びだった。大人の検閲機能が幼い口の衝動を止めるより早く、僕はそれを解き放った。大きく、はっきりと、部屋中に響き渡る声で。


「おっぱい!」人差し指を完璧に突き出して叫んだ。「おっぱい! おっぱい、おっぱい!」


台所が静まり返った。フレヤは麻の紐を握ったまま固まり、瞬きを繰り返している。セレーナは熟したトマトのように真っ赤になり、慌てて両腕で胸を隠した。


入り口で、水バケツを持って入ってきたホセがピタリと動きを止めた。バケツが床に落ちて水が飛び散り、次の瞬間、彼の爆笑が壁に掛けられた鍋を振動させるほど激しく弾けた。


「嘘だろ!」ホセは腹を抱えて折れ曲がり、目から涙を流した。「あいつの……あいつの初めての、まともな言葉がそれか! 『水』すら言えないのに、それだけは完璧に決めやがった!」


「笑い事じゃないわよ、ホセ!」セレーナは恥ずかしさのあまり声を裏返らせ、僕の口を塞ごうと屈み込んだ。しかし、彼女自身の口元からも笑みが堪えきれずに漏れていた。「どこで……誰にそんな言葉を習ったの? フレヤ、まさか貴女じゃないわよね?」


「私、何も言ってないよ、叔母さん!」フレヤは耳まで真っ赤にしながらも、僕の誇らしげな顔を見て吹き出しそうになり、必死に口を隠していた。


「おっぱい!」僕はセレーナの弱い手を払い除け、頭の中の音と同じ音がついに外に出せた喜びを噛み締めながら繰り返した。「おっぱい、ママ! おっぱい!」


「お願いだから、もうやめて」セレーナは懇願するように僕を抱き上げ、これ以上喋らせないように胸に押し付けた。後ろではホセがまだ息を詰まらせて笑っている。「もう二度と言っちゃダメ。近所の人が来る前に、口を石鹸で洗わなきゃ」


僕は彼女の肩越しに床を見下ろした。毛布の下から、盗んだ他人のブラジャーの端が少しだけ覗いていた。自分の秘密のコレクション、セレーナの炎の剣、フレヤの髪、というかホセの笑い声。僕の三十三歳の精神は、その不条理さに降伏した。


目を閉じ、母の肩に体を預け、二歳の肉体が持つ生物学的な疲労に身を任せた。目が覚めたら、次の下着泥棒の計画を立てようと思いながら。


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