第15話:流刑者の行軍と最初の戦利品
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乾燥した携帯糧食は革のように硬かったが、塩気が唾液腺を刺激し、カロリーの濁流が幼児の脳に必要不可欠な燃料を供給してくれた。フレヤは静かに肉を噛み砕きながら、石柱の背に寄り添い、指先の上で浮遊する小さな紫色の炎をじっと見つめていた。
『カロリー補給:完了。フェーズ2:衛生管理および肉体の構造修復』
俺は古代の廃墟の静寂の中で、耳を限界まで澄まして次の行動を決定した。
崩壊した軍用荷車の裏手、電気的なネオンブルーに発光する苔のカーテンの向こうから、絶え間ない水滴の音が聞こえていた。温かく湿った液体の反響。俺はフレヤの衣服の袖を小さく引いた。
「フレヤ、おみず、おと(音)する。いこう」
彼女は立ち上がり、古い毛布の即席ハーネスで再び俺を背中に固定すると、金貨と武器の詰まったキャンバス袋を引きずった。荷車の腐った木切れの山を回り込むと、彼女の角の紫色の光が、天然の小さな水溜まりに反射した。水は深い花崗岩の割れ目から湧き出ており、地熱のせいでかすかに湯気を立てている。真水の温泉だ。
フレヤは慎重に俺を乾いた岩の上に座らせると、長い溜息を吐いた。水面を見つめ、それから落下の恐怖とお漏らしの泥で汚れた自分の聖職衣を見つめる。十一歳の彼女の顔に、再び激しい嫌悪と屈辱がよぎった。首元のボタンを外すその指先が、小刻みに震えている。
「汚れてるよ、ダリオ……」
彼女は恥ずかしそうに呟き、俺に背を向けながら、濡れた衣服を脱いで泉で洗い始めた。
布地が床に落ちた瞬間、紫色の光が彼女の剥き出しの背中と太ももを照らし出した。俺は息を呑んだ。
姉の薄い皮膚には、あの聖職者が残した指の形そのままの、ドス黒い紫色の痣がびっしりと張り付いていた。落下の傷跡と混ざり合う、悍ましい暴力の痕跡。紫色の光の下で自分の傷を目にした瞬間、フレヤは膝を抱え、温かいお湯の中でガタガタと激しく震えながら、音のないショック状態の涙に溺れ始めた。
『視覚的トリガーによるPTSDの再発』
一瞬で理解した。彼女をその精神の沼に沈めておくわけにはいかない。俺は痛む身体を引きずり、岩の上を這って彼女の側に近づいた。
「きれいな、ひかり、フレヤ」
小さな指で彼女の膝に触れながら言った。
「おみず、きれい。わるいの、もう、ないない」
彼女は涙に濡れた目で俺を見つめたが、幼児の拙い声が彼女を現実へと引き戻したようだった。深く息を吸って頷くと、彼女は凄まじい怒りを込めて衣類を岩に叩きつけ、地上の汚れを世界の臓物の中で洗い流していった。
洗い終えると、彼女はチェストから出した乾いた毛布に身を包み、俺の隣に座った。そして、破れた服の下で異常な角度に曲がっている俺の左肩をじっと見つめた。
「ダリオ……骨が変だよ」
骨折した鎖骨に慎重に触れながら、彼女は言った。その瞳はもう従順な少女のものではない。もし俺が死ねば、自分が完全に独りになることを理解している者の目だ。
「直さなきゃ。ホセ叔父さんが羊にやってるのを見たことがある。すごく痛いよ」
「やって、フレヤ」
幼児のトーンを一瞬だけ目の奥から消し、俺は彼女を真っ直ぐに見つめて言った。
「ほね、ぽんって、入れて。ダリオ、がまんする」
フレヤは唾を飲み込んだ。三歳の俺の肩に細い手をかけ、テコの原理を利用するために俺の背中に自分の膝を押し当てた。
「三つ数えるよ……一、二……」
――バキィッ!
乾燥した、暴力的な破砕音が石の部屋に響き渡った。
激痛が白い閃光となって俺の視界を焼き、肺から一瞬で空気が消え失せる。喉の奥で短い呻き声が詰まったが、叫びはしなかった。前線の工作兵が応急処置ごときで悲鳴を上げるわけがない。幼児の柔らかい皮膚の下で鎖骨が元の位置へと収まり、冷や汗がどっと吹き出したが、右腕の自由は完全に回復した。
――ヒュッ!
フレヤが俺の額の汗を拭うよりも早く、一本の短いクロスボウの矢が俺の耳元をかすめて風切り音を立て、花崗岩の柱に激突して砕け散った。
「動くな、地上のゴミども!」
激しい憎悪と絶対的な見下しを孕んだ甲高い叫び声が、部屋の天井から響き渡った。
高く生い茂る発光苔の闇から、一人の細身の人影が激しい俊敏さで飛び降り、見事に着地した。
――ダークエルフ(黒妖精)だ。
年齢は十三歳そこそこに見えたが、その全身からは危険と傲慢な気配が漂っていた。肌は灰の混ざった灰色、瞳は狂暴な強欲さで赤く燃え盛り、乱暴に結ばれた二つ結びの白い髪が、彼女の荒々しい動きに合わせて激しく揺れていた。地底の貧困を物語るツギハギだらけの黒い革鎧を身に纏い、片手にはハンドクロスボウ、もう片手には短剣を握りしめている。
奴は凄まじい嫌悪感を顔に浮かべ、俺たちを上から下まで見下ろした。その視線は、奪った金貨の輪郭が浮かび上がる重いキャンバス袋に釘付けになり、それから三歳の俺の服へと移った。
「不具の赤ん坊と、地上の金を持った行き倒れの浮浪児(孤児)?」
ダークエルフの少女は、クロスボウの銃口をフレヤの頭へと真っ直ぐに向けながら、蛇のように威嚇の声を上げた。
「反吐が出るね。この忌々しい穴ぐらじゃ、貧乏(貧しいこと)はそれだけで罪だけど、金を持っていながら弱いってのは『ただの死刑宣告』さ。その袋をこっちに寄越しな。さもないと、今すぐその首を切り裂いてやるよ。さっさと動きな、のろま!」
少女は激しい気性のまま一歩踏み出し、床に転がっていたブロンズの水筒を乱暴に蹴り飛ばした。水筒が壁に当たって甲高い音を立てる。
火薬のように不安定で暴力的な気性。だが、その赤い瞳は俺たちのインベントリ(資産価値)を冷徹に計算し尽くしていた。ただ殺すのが目的ではない。この地底の肥溜めから這い上がるため、俺たちを『富への踏み台』として利用しようと略奪を仕掛けてきているのだ。
フレヤが弾かれたように立ち上がり、毛布を振り払った。彼女の黒い角が激しく明滅し、指先から紫色の炎が威嚇の音を立てて膨張する。襲撃に対し、彼女の中に目覚めたばかりの純粋な怒りが呼応していた。
『現地ネイティブの敵対勢力と接触』
俺は動くようになった右手を、床の影に隠されたジェレミアスの高品質な剣の柄へとゆっくりと滑らせながら、心の内で冷徹に分析した。
『推定年齢:十三歳。行動特性:自己愛性パーソナリティ障害、貧困トラウマによる階級的野心、および前線特有の暴力的衝動性。盲目の怪物ではない。知性があり、コントロール可能な――利用価値の高い「兵站アセット(ガイド)」だ』
俺はダークエルフの少女の目を正面から見据え、奴を油断させるために最高に怯えた幼児の表情を作りながら、脳内で工作兵としてのカウンター(反撃)の照準を狂いなく合わせていった。
「こわい、おねえちゃん、おこってる(怒ってる)」
俺は短い幼児の言葉を漏らし、動く方の右手で奴を指差した。
「こわいのないない。フレヤ……わるいおねえちゃん、めっ、して」




