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中央府(ポラリシア)着いた

第二部の始まりです。

これから最低な戦いが始まります。

苛烈にして熾烈な戦闘劇をご覧いただければと思います



『気持ち悪い』


「意外だね、あの車酔い?

しなかった瑠香と忍が死んでる」


「感心してる場合じゃないわニコル

私をここまで送ってくださった自衛官さんたち

みんな倒れてるもの」


「気持ち悪い」


「「ティナは相変わらずだね」」



「「オロロロロロロ」」



「アリシア夫妻も、吐いてるっちぃ

おーい無事か?」


「ちぴぃ?

…けっ!」


「収集がつかないわね

ココちゃんは無事…うぇ!」


「レイラ様も吐きそうじゃないですか

うぇ!」




中央府(ポラリシア)のメインゲート、第一関所が目の前に見えているにも関わらず転送酔いで主力陣が潰れて、立ち往生してしまう。


行商で往来する商人や、これから迷宮(ダンジョン)に向かうであろう冒険者が心配と困惑で食い入るように見ていた。




「皆様お久しぶりです!

よくぞご帰還なさいました!」


「あなたは確か、門番の隊長の…」


「覚えていてくださったのですね財前瑠香さん!

なかなかお戻りにならないので心配…あっ!」


「ご機嫌麗しく、クリス番兵長さま

ルーシー・アストライオス

ただいま帰還」


「ルーシー様がお戻りになられました!

門を開けよ!」


「人の話最後まで聞いて?」




轟音を立てて門が開き、番兵たちが所狭しと剣を抜きアーチを作る。


この国の列記とした敬礼動作の一つなのだ。

のはずが、番兵長はいうことは聞かずに敬礼するわ。

父親である魔神にもなんの連絡もしていないためか、街が変な喧騒になる事もなければ、出迎えで魔神が来ることはまずない。


おまけに尸累々と言える自衛官軍団やアリシア夫妻、ここまで見守ってくれていたレイラやココもダウンしていた。


最後の頼みの綱であるウィルムとシェリルは気を確かに持っていた。

だが、地面に伏して虹色の汚い何かを口から垂れ流し顔面は蒼白になっている。





「なぁにこれ!?

とりあえず、お父様を呼ばなきゃ!」




青々と茂る木の葉を一枚手に取り、軽くキスをしたかと思えばルーシーは天高く木の葉を投げ飛ばす。

数十分は経った頃、落ち着きを取り戻した自衛官一行とその他大勢のアルメリア人達。



考えることを放棄して遠く空を見ていたルーシー。

そんな彼女の前にふらりと背の高い大男が立ちはだかる。

背丈は2メートルほど、髪は黒く淡い赤色の瞳がルーシーを見つめていた。






「久しぶりだなぁ!

お父上殿がお前さんを待っているぞ

…言っていた、自衛官さん達はこの方かな?」


「そうですわ、オリオール様

財前瑠香さん、沖田宏人(おきたひろと)さん

村上千春(むらかみちはる)さんに天城雪菜(あまぎゆきな)さんと室戸亮(むろとりょう)さん

そして神前忍さんです」


「皆様方、転送酔いで死にかけてるのか

他の皆様方も…

ルーシーや、どちらか片方だけでもいい

この乗り物2台は運転できるかね?」


「できますわ」


「…どうやらたくましくなって帰ってきてくれたのだね

嬉しい限りだよ」




オリオールを高機動車に乗せてルーシーの運転で、魔神が住むあの城へと向かう。

城が見え始めた頃、美しいサグラダファミリアを連想させる城壁から粘着力のある濛々とした煙が立ち込めていた。


ルーシーが右足からアクセルをゆっくりと離し始め、後続を追う5トン半トラックで雑魚寝していた瑠香が飛び起きぶるぶると震え始めた。



「「お父さんが待ち構えてる!

戻りたくないよ!」」


「なんでだ

あの馬鹿孫息子が手ぐすね引いて待ってやがる!

俺にはわかる

日本とアルメリアが繋がるはずのない世界が

馬鹿孫息子のせいで繋がる!

おのれぇ財前誠ぉ!」


「財前誠って誰?

てかなんでお父さんが待ち構えてるって何?!

瑠香は震えてるし忍は激おこだし何これ!?」


「アリシアが壊れた…怖がってる!」






マリウスの絶叫が響き渡る頃、魔神と呼ばれ民に慕われがら恐れられているはずのアルバス・アストライオスは叫んでいた。


誰から知らされたわけでもなく、また聞いたわけでもなくアルバス・アストライオスは娘が帰って来たことを察知していた。


息子のクロノが確かに父親の狂喜乱舞っぷりをみて嫌そうに見つめている。

まだ帰ってくるべきじゃないと思いながら。





それは日本は朝霞駐屯地にいる財前誠もそうだった。

なぜだかわからないが、確実に娘の瑠香が近くまで帰って来たのだと直感していた。


それを朝霞に来ていた息子の修は、木銃で父親のお尻をフルスイングするか迷った。

そして修も示し合わせたわけではなく、クロノと同じことを思っていた。

とりあえずこいつを殺すから、まだ帰ってくるんじゃねぇと。


殺意を込めて尻に向かってフルスイングを決めるのだ。



とっても平和な中央府(ポラリシア)に帰ってきました。

ルーシーのおかげかそれとも瑠香達がダメダメなのか。

転送門(トランスゲート)から飛ばされて、転送酔いを起こしてしまい自慢の肉体は大敗したのです。

残念ながら!



アルバスの腹心、オリオールが登場しました。

番兵が気を効かして読んだのだと思います。


そしてきっしょい父親代表の、財前誠とアルバス・アストライオスが元気になりました。

どこにそんなセンサーがついてるんだと、怖くて仕方がありません。


次回はおふざけ満載で行きます

よろしくお願いします

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