表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/85

狙われた理由

なぜ牛乳商人であるマスティと、ニコルの祖父のヨーゼフが狙われたのか。

推定原因を探るお話です。





プロキシマ街について3日が経つ。

街を歩いてルーシーの情報を街の人々に聞き周り、皆口々に言うのはたった一つ。



『皇女様はプロキシマまで来て、何かに追われてそこから』



それが前に見たマーナガルムと名乗る漆黒の存在か敵国エストラゴなのかはわからないのだと言う。


加えてプロキシマに住む人間の中で噂になっている事象も、プロキシマ防衛隊長であるエルブス・ルベルトは頭を酷く抱える。






「せっかく来ていただいたのに、我々と共に警備を願って申し訳ありません」


「いえ、護衛や警備に防御戦は自衛隊の最重要任務の一つです

慣れてますから」


「とても頼もしい限りです!」






街のあちこちで黒い人影なようなものを、住人達は見たと証言が急激に増した。


鍛治府(ヘパイースト)で突如と来て、迷宮(ダンジョン)からキメラが飛び出し、大暴れしたせいなのか。

マーナガルムの影響も加わったせいか、「魔」と呼ばれる怪異がはびこる。


さらに下級の怪異が刺激され、街を徘徊し始め討伐を開始し合わせて警備を強化せざるを得ない。






「それもこれも全部、エストラゴ共和国とマーナガルムのせいなんだろうなぁ

通常の牛乳商人護衛任務も、私たちの時だけ脅威が高かったらしいし」







マスティやヨーゼフが狙われた推定理由はこうだ。


まず、ルーシー・アストライオスは門の一族と呼ばれる結界魔法を生業とする一族に助力を得ようと鍛治府(ヘパイースト)から出発した。


やがてエリダヌス街に到着し、門の一族を探そうとしたがプロキシマに戻ってしまったがために、プロキシマに向かうマスティの牛車に乗り込んだ。



道中で瑠香達を襲った盗賊集団と接敵し、退けなんとかシェアト峠を越える。



峠の難関と言わしめたマルカフケルンに到達した際、降ろうと歩くヨーゼフをマスティは拾い、峠を無事に超えてプロキシマ街に到着したはずだった。




『またあの子は災難に当たってしまったんだわ』




ヨーゼフが話すには、プロキシマ街についてすぐに門の一族に会おうとした。

だが一族はマルカフケルンを登り、山を超えてある場所に向かって言ってしまったのだ。





『まさか、禁足地に

赤い大地に向かわれたと後から言われたのです

ルーシー様も驚いてすぐに出立されたとは』



エルブスの苦い顔が全てを物語った。


禁足地に向かい、関所を超えてもと来た道を歩いていくまでは確かに見ていた。

しかし急激にキリが発生し、姿が見えなくなり呼び戻そうと衛兵がキリに突撃した。




『突撃したはいいが見つからない

キリが晴れた時、姿形はなかったのですね』


『入れ替わるように瑠香と忍がアルメリアにやってきた』


『と、考えるが自然だね』





プロキシマ防衛隊前線基地でエルブスやヨーゼフの話を聞き終え、前線基地内の会議室で頭を抱え9人は今回の事の真相に近づきすぎた事に背筋が凍る。


今回の敵は、エストラゴだけではない。

プロキシマ到着後に現れたマーナガルムも、なんらかの理由でルーシーだけではなく、日本人にも狙いを定めている事に嫌なタイミングで気付かされた。



警備を終えて前線基地内に戻った瑠香。

これからどうしようかと悩み、魔法薬の精製をするティナと手伝うニコルを見て変わらない2人を見て笑みがこぼれた。




「ただいま、何か手伝おうか?」


「「おかえり

じゃあ魔法薬の治験をして!」」


「絶対爆発するじゃん」


「それも言えてる」


「絶対しない!

ニコは私と瑠香…どっちの味方なの?!」


「今は瑠香の味方だよ

この前、テントの中で薬作って爆発させたじゃん」


「あれは事故なの!!」


「ティナねぇちゃん、魔法薬の瓶持ってきた…

こげこげになってるー!」





ティナの失敗を見て何に感化されたのか。

それともティナの失態を面白く思ったのか。

こげこげになっていることを前線基地内で、リリーはケラケラと笑いながら瓶を持って外に出ようと部屋を出て行った。




「こら、リリー!

いい加減にしな!

ティナねぇちゃん困ってるでしょ!

ススだらけ頭爆発、魔法薬失敗ネキって言いなさい!」


「最後は余計だろぅ!

ぁぅあん?」


「あひゃびゃ!

ススだらけ頭爆発、失敗ネキ爆誕!」


「瑠香ぁ!」




リリーを抱え、ニコルと瑠香は示し合わせたように前線基地内を早歩きで外に出ようと逃げ始めた!


3人が高笑いで基地の外に出ようとした時、前線基地内を歩く騎士達が必死に笑いを殺そうと遠いところを見ていた。

その瞬間だった。





「あっ、忍おじちゃんだ!

忍おじちゃん…ビッチョビチョ!」


「「わぁ、ビッチョビチョだあ!」」


「風邪ひきそう

タバコ…もうびちょびちょで吸えないよぉぉ」





彼もまた街を防衛隊の人間と警備中、窃盗犯を追いかけていた。


馬に乗った経験があるため、警戒の際に跨っていたところたまたまコソ泥まがいの行動とする小鬼を見つけ、これまたたまたま借りていた弓矢で小鬼の服を射抜いたのだ。


流鏑馬をやってのけて、街の人から歓声が上がり何も考えず首根っこを引っ掴んだ時、小鬼にしてやられたのだ。




『びちょびちょくらえ!』


『つめたぁぁぁあ!!』




町中に笑い声と忍の流鏑馬を称賛する声が上がり、基地に小鬼を連れて基地に連れ戻り、さぁ一服と行った時にタバコが小鬼の放った水球(ウォーターボール)でビッチョビチョになって今に至る。





「こんなシケモクもう吸えないヨォ」



「「「禁煙しろ」」」


「そんなぁ!」


「忍おじちゃんびちょびちょ

ティナねぇちゃんこげこげ!」




ケラケラと笑う幸せな空間に闇が広がるのを誰も気が付かないでいた。


結論簡潔に言えば、ルーシー・アストライオスと関わりを持つ場に2人がいた。

顔を見られたり、妨害行為をせざるを得ず証人になる2人を消すほかなしと思った中と思いきや、キリなる魔物のせいでルーシーは失踪したが答えに近いのだと思います。

マルカフケルンを、文化として山を越えれば禁足地に向かうことができます。



門の一族が何かしらの理由で禁足地に向かい、ルーシーも…と言うのがもう一つの推察です。



じっとできない瑠香達なので、情報収集がてらルーシーの足取りをおったり、コソ泥退治をしたり魔法薬爆発もさせますが平和は続きません。


次回もよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ