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登場

ようやくプロキシマに到着したのにこんなこと!





「…頭領、見えました!

魔神様からの報告の通りです!」


「来たのだな…盗賊を引き連れてきてしまったのか

衛兵達よ!

我が客人が盗賊に追われている!

速やかに迎撃態勢を取れ!」





プロキシマ街まで残り3キロ。

城壁が見えてきた頃に、再び盗賊集団に追われることになり、降り切ったと思っていたコカトリスと繁殖期を迎えたワイルドブルという闘牛に似た野生の牛との追いかけっこが始まった!


コカトリスとワイルドブルは繁殖期の苛立ちプラス営巣(テリトリー)に無断で侵入した。


慌てて逃げ出したは良かったが、再び盗賊集団に追われてしまい何がどうしてこうなったと瑠香達は思ったのだ。




だが時すでに遅しッッッ!





「こうなったらもう一回、峠攻めするしかねぇなぁ!」


「忍さん、前見て!」


「ぬぉ!」


「やろぅ、あぶねぇじゃねぇか!

追い抜きとかそんなんは無しだって言ってんだ!」


「「何に向かって怒った瑠香!?」」




ルイスの突発的な声で、我に帰りコカトリスが向けた鋭い蹴りを⚪︎6の足の強さでうまく交わす!


続いてマスティが乗る牛車ではなくNS⚪︎が火球攻撃(ファイアボール)の、猛攻を受けるがヒラヒラの交わす交わす!


前方で警戒していたティナ達。

突進してくるワイルドブルを、見切りエ⚪︎IIはドリフトして見せ可憐に豪快に逃げ切る!




「私の魔力を舐めないで!

私のエ⚪︎IIはゴリゴリに曲がるのよ!」


「なんだろう、アリシア

俺…この言葉をどこかで聞いたことがあるような?」


「気のせいだわ!」



行け行けと、テンションが勝手に上がるニコルを押さえつけプロキシマ街の第一関所に全速前進! 




もう後はない!

前へ前へと突き進むのみだ!






「関所突破ぁ!!!」



ティナのエ⚪︎IIが関所を突進し、それに続くようにN⚪︎Xや8⚪︎が通過する!


最後の力を振り絞り、二人乗り戦闘機ことレイラとココ…じゃなかった。

ファントムが関所のゲートをすり抜けるように、轟音と立て突破した!





「はぁはぁ!

逃げ込めたぞ!」


「我が衛兵達よ、客人を守るぞ!

…皆さん何を!」






忍の声と共に、衛兵達が門より出て魔法陣を形成したかと覚えばティナとニコルは何を思ったのか、衛兵達よりも前にだったと思えば、呼吸を合わせるようにして魔力を高め始める!


それを見て気が狂ったかのように、アリシアは着込んでいた鎧の隙間から鎖を取り出したかと思えば振り回し始め、高速で詠唱を唱え、合わせるようにマリウスも鎖の端を握り、アリシアと一緒に回し始める。





「…なんだかおかしなことになってるっちぃ

レイラ様、ココさん?

なんで頭だけ、龍になってんだっちぃ!」


「「やるっきゃないわな

豪炎龍牙風(フレイムドラゴンバースト)で決着つけようかなぁ!」」


「無茶苦茶だっちぃ!

衛兵さん達が困ってるからやめるっちぃ!」





瑠香と忍が気がついた時には、すでに遅かった。


ルイスが走り始め、マスティが怯えるポポを宥め、ヨーゼフがたからかに笑い、あっと行った時には全ての攻撃が組み合わさり大地が地面が焼け野原になっていた。


ほとんどレイラとココの豪炎龍牙風(フレイムドラゴンバースト)が原因だ。

そして盗賊集団は逃げ出せたのは不幸中の幸いだ。






「コカトリスとワイルドブルに向かって、鎖つけて正解だったわ

あいつら、ビビらせて正解よ

手伝ってくれてありがとうマリウス」


「嫁の言うこタァきちんと聞け

って、父親(しのぶ)に言われたんだ

守るぜ、お・れ・は」


「やっぱりニコとティナの友情はどんな魔法を超えていく!」


「これこそ、親友の力!」


「「「「久々に大仕事したわぁ!!」」」」







大仕事をしてスッキリする4人。


その後ろで、肩を回してアップをするレイラとココ。

一通りの攻撃を終えたのか、龍化した頭は元通りに戻っており穏やかに笑みを浮かべて頑張った頑張ったとお互いを讃えている。


牛乳商人護衛任務を終えて、本来なら組合に行き終了手続きを受けなければならないが、浮かれているせいか誰も何も言わないで6人は仲良く手を繋いでどこかに行こうとする。




「忍、どうするよあれ?」


「もう、放っておこう

そのうち目が覚める

きっと高出力魔法を打ち出したせいで、昂ってるんだよ

隊長殿、それで構いませんか?」



「あっ、はい」





衛兵の隊長格、彼らからは頭領と呼ばれた男が遠い目をしながら忍に向き合う。 


肩透かしを食らったと言うよりも、6人の攻撃を目の当たりにし、仕事をとられたことによるなんとも言えない顔をした衛兵達を見ながら3人は遠い目を向けた。





「…ニコちゃん、みんなを放っておいちゃいけないど」


「ニコねぇちゃん、ティナねぇちゃん

ルイスにぃちゃんが泣いてるよ?」





全員が我に帰り、困ったように笑うヨーゼフと手を繋いでニコルをゴミを見るような目で見る5歳くらいの女児が立ちすくむ。


あっと気がついた時にはもう遅く、もう1人の警護対象であるマスティがバツの悪そうな顔をして牛車の荷下ろしを始めた。




「…あの、マスティ商人とヨーゼフさんを護衛していただき、ありがとうございます

私はプロキシマ防衛隊長の、エルブス・ルベルトと申します

後、倅がお世話になりまして…はい」



倅という言葉を聞いて忍と瑠香は、ぴくりと眉を動かしマリウスを見つめる。


バレたかと、顔に大きく書いているため一瞬にしてエルブスとマリウスが親子だと察することができた。


と言うよりも、顔つきやイケメン具合が似てるのである。

本当に!




「そう言えばなんで、マスティ商人とヨーゼフさんを護衛するに至ったのか、改めて説明しないといけませんな

基地に案内します!」


「ねぇ、エルブスおじちゃん…

リリーもニコルねぇちゃんと一緒に行っていい?」




ヨーゼフが驚いたようにしていたが、長くニコルと離れたせいか姉のそばにいたいと言う気持ちが表れているのだ。

耳は垂れ、小さな尻尾はシュンと下を向く。


この瞬間、瑠香の母性本能とティナの母性本能のスイッチが点火し、互いに顔を見合わせる。


何かを察知したルイスとアリシアが、この2人もこの2人で顔を見合わせ母性本能ダダ漏れ二人の背後を取ろうとするがなぜかマリウスの静止が入る。




「それならレイラおばちゃんが抱っこしようかしら

いらっしゃいリリーちゃん」


「えー?

…恥ずかしいよぉ」



この発言が良くなかった。

リリーの一声で瑠香は昇天し、ティナはポケットから財布を取り出したかと思えば鼻息荒くお金を数える始末。


アリシアも財布を取り出し、お金を数え始めどの店に行くかを考え始め、肝心のレイラは昇天したと思えば鼻血を出しココに介抱される!


ココも満面の笑みを浮かべて、親指を立てて鼻血を出す。


どうしようもないとウルムが思うが、忍のレイラに対する嫉妬の炎を見て、ダメかもしれないと諦めの境地に立つ!





「なにやってるんだっちぃ!

本当にみんな大の大人がいい加減にしろよぉ!」


『げに、屋敷妖精の言う通りだ

まぁそれほど平和な国になったと言うのだろうなぁ』





集団の中央にドロリと全てを捩じ込むような、真っ黒な物質がそこに立っていた。



立っていた?




いつからそこにいたのか、いつから行動を見ていた?

疑念が膨らむ前に全員が武器を取り、ジリジリと詰め寄り始めたが攻撃することができない!


ヨーゼフから離れた瞬間を捉えたのか。


黒はリリーをイカレポンチキから守るように包み込み、可哀想にと頭を数回ほど撫でる。





「リリーちゃんから離れろ!

正体見せやがれ!

てめぇが、マスティさんを護衛中から張り付いてきてたの知ってんだぞ!」


「瑠香、どう言うこと?」


「気を抜くなアリシア!

あいつ、ずっとシェアト峠に入る前からつけてきてたんだよ!」


『気がついていたのか

なら、人の形になって答えてやろう

偶然にも緑の娘の生まれた国に入れたんでなぁ

愛おしい子と仲良くなった…あの男に化けてやろう

なぁ、これでどうだ?』





この野郎と忍が睨んだ瞬間、黒は形を変えて全員が硬直する。

瑠香の攻撃性が高ぶりを見せ、身体中から蒼い雷を放電させ低く雄叫びを上げ始める!


何かに気がついた、忍が瑠香の前に立ちはだかり視界に入れないよう黒を隠した!




「ちょっと忍さん!」


「おい、真っ黒いの…

俺のひ孫娘がこんなに怒り散らかすことはねぇんだ

なぜ友人の白バイ巡査殿の顔格好を知っている!?」


『この男の事か?

本当に偶然だ…気に入っただけだが?

あぁ、忘れていたな

我の名前はマーガナルム、またいずれ出会うであろう

それと愛おしい子は、もうすぐこの地に帰ってくる』


「そうかい、まぁなんだ

お前…俺と戦え、なんであれお前は脅威だ!」


『よくわかるなぁ、神に近しい者よ

生まれ故郷では神として崇められる存在か?

悪いが我は他にいかねばならぬ

愛おしい子の元に行くのも

哀れで救いたいこの男のところに行くのも』


「テメェ、花岡さんに何するつもりだ!

その彼女に手を出すんなら許さねぇぞ!

聞いてんのか!」






瑠香の声は届かず、リリーの背丈に合わせて腰を屈めて憂いを帯びた目で見つめ、頭を何度か撫でて再び立ち上がり空間を捻じ曲げ始めた。


エルブスの怒号混じりの光魔法攻撃(エラフリァ)と叫んだがじゃあなと手を振って赤い閃光を光らせ一瞬にして消えた。




「クソ!」



地面に拳を叩きつけ、瑠香の怒りは頂点に達していた。

今までにない恐怖に、ヨーゼフやレイラと忍以外のその場にいた全員が恐怖で震え嫌な沈黙が流れ始める。


宣戦布告であることに気がついたのは、半日経った後のことだ。


プロキシマに到着する前に、盗賊集団とワイルドブルにコカトリスに追いかけられるチーム峠攻め軍団。

無事にプロキシマまで到着して、事なきを得た!

と思った瞬間に瑠香と忍が気がついて、ルイスが止めにかかるも時すでに遅し!

合体ブチギレ攻撃で跡形もなく…とまではいかないですが追い払った?ようです。


安堵した瞬間にゴミを見るような目でリリーが峠攻め軍団を見てます。

特に姉のニコルに会えたはいいでしょうが、とんでも攻撃を見てダメな姉だと見ていたみたいですね。

ダメになったのは大多数いたみたいですが。


ようやく出てきました。

今回の黒幕というか全ての核にある敵ことマーナガルム。

体がないのか闇を煮詰めた黒い何かが出てきました。

人間に寄せるために変化した瞬間、瑠香の怒りがドカンと来たわけです。

そりゃ友人である男の姿を真似したらキレますわな。


忍に向かって神に近いと言ってます。

異名である「空挺の神様」というのを、何かを感じ取って見抜いたのでしょう。

※第一話くらいを見ていただければ所以が、わかります。


愛おしい子については、もう十中八九あの子です。

なぜ友人が哀れで救いたいと言われるのか。

いずれわかるかもしれません。


次回も楽しみに

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