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ある箱庭の観察遊戯  作者: 麟零
第1世界 パルフル編
4/11

1章 帝都上陸(仮)

サブタイトルの()のなかは特に何も意味がないことが多い気がします

パルフル-ヘリオル神聖帝国キュムニ軍港

快速船に揺られること約半日、帝国の軍港の一つであるキュニムに着いた・・・着いたのはいいが足元が落ち着かない今までの快速船の常識を遥かに超える速度ではあったが・・・揺れが激しすぎた、まあそのおかげで予想よりも遥かに早く帝国本土に着けたのだから我慢するしかない、しかし相変わらずマリスさんは不思議だあの快速船は船長含めマリスさん以外全員ダウンしているのにマリスさんだけは何故かピンピンして動き回っている、本当に何故なんだろう。


さて、船酔いのせいで1日をロスしてしまったが今私とマリスさんは帝都に向かい足を進めているだ、正直ここまで来ると私が爵位を継ぐことを潔く思わない連中が仕掛けてくるかと思っていたが今のところ全くその気配はない・・・普通に不気味だ、まあ仕掛けてこないのならばそれはそれでいいので帝都に急ごう、こうしている間にも何が起きるかわからない状況なのだから。

現在地はキュムニから帝都の中間地点辺りだろう、なんだかマリスさんが帝都が見えてきたとか言い出したし・・・いやまあ私には全く見えないのだがまあ方角は合っているし大分速度も早いのでまだマリスさんにしては常識的な範囲なのかもしれない・・・こんな感覚で本当にいいのだろうか、ところでさっきから後ろの方で馬の蹄の音がする、まあ帝都に続く本街道なわけだから馬車の1つや2つ位なら別に疑問にも思わないところなのだが・・・馬車というよりは戦車の音な気がするそれも10騎程度はありそうだ、2人相手に戦車10騎も用意するとかどれだけ私を帝都に行かせたくないのだろうか、ここまで多いのは想定の範囲外だが旧式の馬が引くタイプの戦車なら蹴散らしていけなくもない、最も本街道でそんなことをすれば帝都の軍が出てくるので出来れば振り切って帝都に向かいたいのだが、さてどうした物かとマリスさんに相談しようと横を向くとイイ笑顔をしたマリスさんがとんでもないことを言い始めた・・・正直頭が痛い。

「全部蹴散らしてもいいですよね?まあとりあえず先に帝都に行っていてくださいすぐに追いつきますから」

言い終わるとほぼ同時にマリスさんは後ろの戦車に向かい進んでいった、私はそれを少しだけ振り返り見送ろうと思い振り返った先で見覚えのある顔を見つけた・・・どこぞの公爵だ、非常にまずいまあ向こうから仕掛けてきているわけだからある程度大丈夫だとは思うがマリスさんは子爵婦人でしかないわけで公爵直々に率いてる集団とやりあうと後が面倒だ、しかし距離的にもうどうしようもないので結局私も戦わないとあとが大変そうだ。しかしながら相手の顔に見覚えはあるががとくに関わった覚えもないのでどういうことなのだろうか、ともかく考えても始まらないので少し距離の空いたマリスさんとの合流を目指すしかないようだ、マリスさんの隣に並び戦う覚悟を決めて相手の出方をうかがうことにする。

「マリス・F・ルールハルト!今日こそあの時の屈辱を晴らすぞ、覚悟しろ」

ん?私を帝都に行かせたくないのではなくてマリスさんに用事?えっ?もう10回以上今までに襲撃されたとがある?何をしたんだ・・・路地裏に連れ込んで油断したところを身包み剥いで放置してその後会うたびに返り討ちにし続けてきただけ・・・あれ?これ私放置してもいい気がしてきた、まあ早いところ帝都に行きたいしマリスさんの厄介事を解決しておくのも悪くないのでここはちょっと仲裁でもすることにしよう。どうやら向こうさんも私に見覚えがあったらしい・・・まあいろんな意味で私は帝国でも共和国でも有名なので特に驚きはしないが、さて、理由が理由だけどマリスさんのためだし少し位は頑張りますか。

あれ?おかしい最初は向こうさんも話を聞いてくれてて仲裁できそうな雰囲気だったのに、なぜ私も追いかけられているんだろう・・・なに?私が煽り過ぎ?正直なところマリスさんも大概だったと思うんだけど、まあどちらにしろこれはもう蹴散らして帝都に向かう一択になったわけですよ、さてマリスさんと私を相手に向こうさんは何分持つだろうかね?

結果から言うと召喚獣を使うまもなく10分も持たなかった、正直トリス子爵に比べれば馬で引ける程度の装甲車なんて共和国で食べたトウフとか言う白いのと同じようなものだ・・・いやまあ鉄製だから硬いには硬いんだけどなどとどうでもいいことを考えていたらマリスさんが向こうさんの公爵をシメていた・・・うん、あんなことを毎回してるから何時までも襲撃されるわけでそろそろ止めよう、仲裁第2ラウンドを始めようとしたら何やら見覚えの有りすぎる黒い鎧の騎兵に囲まれた・・・さて皇帝陛下直属の黒騎士隊相手に戦う訳にもいかないのでおとなしくするしかなさそうだ、まあしかしながらマリスさんと向こうさんの公爵はなんだか気がついていないようだ、正直すごいと思うがそろそろ気がついて欲しいところだ、2人が何をしでかすか心配でしょうがない正直黒騎士隊とはやりあいたくない皇帝陛下直属なのはまあともかくとして集団での戦闘力なら物によってはセツナの召喚獣相手でも勝てそうな強さだからあまり無事ですむとは思えない。

「ロード卿ですね、皇太子殿下のご命令でお迎えに参りました、帝都セントブルグまでご同行願えますでしょうか?」

うん、まあ予想外だね、まだ帝位についていないのに黒騎士隊を動かしてるのは。とりあえずマリスさんを連れて行かなければならないので時間を稼がないと収まりそうにない事を伝えてしばらくは様子見しかない、しばらくしていい加減に2人とも黒騎士隊に包囲されていることに気がついたようだ、あのマリスさんそんなに好戦的な目はやめてもらえませんかね黒騎士隊と戦うのがどういうことか分かってますよね?ほら向こうさんの公爵も青くなってる、なに後の処理は慣れてるので気にしなくても大丈夫?そういうことを言っているわけじゃないのだが・・・私は帝国に戻るつもりじゃないし帝国の権力のことを気にしても仕方がない?まあそれは一理あるのだが今は皇太子様に会ってなんとか人工召喚獣を止めないと大変なことになるのからあまり帝国の権力を敵に回したくないんだけど、などと思っているあいだにマリスさんが黒騎士隊のうちに1人を倒した・・・まあ分かっていたことではあるがマリスさんに常識を求めたのが間違いらしい。あらら向こうさんの公爵さん青すぎてなんだか人間がしていい顔色じゃなくなってきてるな。


あの後黒騎士隊に連れられ帝都セントブルグまでやって来た訳だがどうやらマリスさんと黒騎士隊の戦いは帝都ではよくあることらしく特に問題がないらしい・・・私が家出しているあいだに帝国もいろいろと様変わりしたようだ、正直な話し頭が痛い。

道中で聞いた話だがマリスさんはスラム街の出身で路地裏に誘い込んで身包みを剥がして逃げるということを繰り返してたそうだ、人に歴史ありだったかそんな言葉頭に浮かんだと同時に何故か普通に納得できてしまった、ちなみにトリス子爵との出会いはいつもの手口で子爵を誘い出したところ返り討ちにあって衛兵に突き出される覚悟で好きにすればいいと言ったところ何故か次の日にはスラム街の住人から子爵婦人になっていたそうだ・・・つまるところの似たもの夫婦なわけですね不思議なところとかが、さて帝都に到着した私たちはまずは皇太子様に会うためにセントブルグ城に行くらしい、まあロード家に連れて行かれないだけありがたいと思うべきかもしれない、今戻っても特に私が話すべきこともないし向こうの話も聞く気もないからロクなことにならないのは目に見えている。


さてセントブルグ城に着いてから私たちはいろいろな人たちに遠目から観察されている・・・まあ私もあちらの立場ならそうする自信もあるので特に気にもしないが、まあ組み合わせが悪いわけですよね帝国からの家出で実質の駆け落ち騒動を起こし皇太子様との婚約を蹴った公爵家の後継と最近の帝国では珍しく軍功で叙勲したトリス子爵の妻で元スラム街出身の追い剥ぎで最近の帝都の騒ぎの多くに関わっている不思議ちゃん・・・まあ観察するには十分な組み合わせですよね。

ところで私の目的である皇太子様は今人工召喚獣の実践テストについての会議中で会えないらしい、流石に城内ではマリスさんも借りてきた猫よろしくおとなしくしているし私も暴れるわけには行かない、そもそも暴れたら皇太子様に会えないくなるので人工召喚獣を止める機会がなくなるので自重一択だしかしながら暇で仕方がないので無駄に広い中庭を借りてマリスさんと軽く手合わせでもしようかと思う、まああそこで手合わせをしようと考える人間なんて長い歴史の中でも私と皇太子様くらいだとは思うが今は暇なので考えないことにする。


まえまえから思っていたのだがマリスさんの戦闘能力はかなり高い、正直私と同程度もしかしたらマリスさんの方が上かもしれないと思えるぐらいだ、まあとにかく軽くではあるが戦いを始めることにする。

マリスさんの右の拳を回避する、何かが頬を掠めた・・・なるほど暗器の類か、それなら距離を取って戦っても近くで戦っても武器の間合いから逃げることはできそうにない・・・まあ召喚獣があるにはあるが流石に王宮の中庭で使えるようなものじゃないので選択肢から除外する他ない、などと考えてるうちにマリスさんの左足が私の首を捉えて迫ってくる、これを私は右の足で受けた、しかし勢いの付いた蹴りを受け少し体制を崩しかけたところに針のようなものが飛んできて大きく後ろに飛んで躱すしかなくなった、正直なところペースを握られているのでなかなか攻めに移れない、しかし焦っても価値は狙えないので冷静にマリスさんの攻撃を一つずつ対処していくしかない、まあ暗器も無制限に持てるわけでもないだろうし暗器がなくなるまで回避や防御に専念してから反撃に移ればいい。

その後10分程度戦っていたが何故か暗器が尽きないあれだけ投げ飛ばしていたのに・・・どこに隠し持っているんだろうか気になるがそろそろ会議も終わる頃なので決着はついていないがお開きにすることにした。

ま、まだ続くようですよ?

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