表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジョブを奪われてしまった、ただしそれは最強になる鍵だった  作者: 甲羅に籠る亀


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/12

4話

 魔法術式をもっと綺麗に描く為にも他の生活魔法も発動できる様になった方がいいかと送風の魔法を連続で2回発動してから別の魔法の練習も始めた。


 飲み水を出す魔法、火種を作り出す魔法、氷を出す魔法、明かりを出す魔法、暗くする魔法、と段々と上手く魔法陣と魔法術式を描くことが出来たから失敗したとしても10回目までには一度は成功した。


 「でもこのスピードで魔法陣を描くとしたら戦闘には使えない様な。」


 魔法を発動するには綺麗に魔法陣と魔法術式を描かないといけないせいで描くスピードはゆっくり。


 そのせいで戦闘には全く使い物にならないだろうスピードでしか描けないのは問題だ。


 賢者のジョブの知識の中には素早く魔法陣と魔法術式を描いて発動する方法があるはずだ。


 けど、今の俺が行なっているのは初心者でも魔法を発動する方法で検索して見つけた記憶の本の情報を基にして練習を行なっている。


 魔法を使える様になる基礎と呼べる様な段階を飛び越える様なことをするのは問題の可能性が高い。


 魔法だって基礎を積み重ねることで上達していくはずだ。


 家の中でも練習が出来る生活魔法を100%発動することが出来る様にするのが俺が出来る魔法の練習になると思う。


 それから夕食まで魔法の練習をしようと思った。のだが、双子が遊んで欲しいと言って来たり、父と一緒に狩りに使う道具の整備をしたりなどして魔法の練習に使う時間がそこまで取れなかった。


 時間が経って夕食を食べ終わりあとは寝るだけになった夜。


 寝るまでの時間帯は教皇のジョブを調べて学ばないといけない。


 記憶図書館に向かった。


 そこで教皇のジョブにあった知識の情報を呼び出していくと、そこにあった内容を確認した。


 神父やシスターのジョブが使う魔法とは異なる技術。神の奇跡と呼ばれている聖法を使う方法が記憶の本に書かれていた。


 一番上に置いていた記憶の本を置いて残りの数えるのも億劫になる量の本を見て頭を抱えそうになる。


 「神話に関する本もあるし。聖法を使うのに必要な本だけにしておいた方がいいよね。」


 改めて検索ワードを変更して記憶の本を用意していく。


 14冊まで減らした初心者でも聖法を使える様になるで検索した記憶の本を読む。


 「なるほどな。まずはどうしようか。」


 聖法を発動するのに必要な物は2つ。


 1つは聖法を発動するのに必要なエネルギーである神力を得る方法。


 神様に魔力を捧げることで神様から神力を借り受けることが出来る。


 そうして借りた神力で神秘文字という文字を文章として縦書きに描くことで聖法が発動する。


 魔法の時と同じで神秘文字を描くのも大変だろうし、まずは神秘文字を描く練習をした方がいいのかを悩んでいる。


 「…………やっぱりここは神力を借りられる様にする事から始めよ。」


 神力の操作が魔力と同じ様な感覚で操作することが出来るとは限らない。


 記憶の本の情報にも神力の感知や操作や制御の仕方を書いてはいたが、その方法が魔力の時とは違かった。


 生まれた時から練習してきた魔力と同じ感覚で神力を操作できる保証がない以上、ここは神力の操作が上手くなってから改めて神力を使って神秘文字を描く練習をする方がいいと判断した。


 その方が神秘文字を描く時に神力の操作や制御の練習にもなるし。


 「……祈ろう。あの転生する時にあった神様だろう存在に祈ればいいんだよな、多分。」


 記憶図書館から戻った俺は転生する時に遭遇したあの神様だろう存在を神様だと思うので神力を借りる為にあの神様に祈りを始めた。


 神様に祈りが届く様に真剣に祈る。


 祈りの時に魔力を捧げることも一緒に祈る。


 真剣に祈りを捧げていると魔力が少し消えたのを感じた。


 この現象は神様の元に魔力が向かったからこそ起きた現象だと教皇のジョブの知識にあった。


 祈り、魔力が減少する。


 それを繰り返し行なうことで段々と神様の元に送れる魔力の量が増えていき、魔力が減った代わりに神力が送られてくる様になるという。


 ジョブに寄って神力が送られてくるまでの時間が掛かるそうなので、このまま毎日寝るまでの間は魔力を捧げて神力を送られる様になるまでは祈り続けることにした。


 祈りを捧げ続けるのはかなり精神的に疲労感を感じる。


 それでも一心に祈りを捧げて魔力を神様の元に送った。


 じわじわと減っていく魔力を感じながら祈りを捧げていると俺の体内に魔力とは違うエネルギーを感じた。


 「えっ……?」


 感じていた未知のエネルギーが消えていた。


 「でも感じた、よな……。」


 あの時に確かに魔力とは別の力を感じた。


 あれが神力なのではないかと思う。


 でも神力を借りるにはかなり祈りを捧げないといけないと記憶の本には書かれていた。


 あれが神力だとするとなんでこんな簡単に神力を俺は借りられたのだろうか?


 そこが疑問だ。


 頭の中に疑問があるが、一旦それは忘れることにしてもう一度祈りを始める。


 先ほどの神力だろうエネルギーは一瞬で祈りを止めれば消えてしまう程度しかなかった。


 今度はあの神力だろうエネルギーをより感じられるくらいの量になるまで貯めてから祈りを捧げるのをやめよう。


 祈りを始めてからすぐにジワジワと魔力が減っていく。


 それに合わせる様にして減っていく魔力よりも少ない量の神力だろうエネルギーが俺の身体に溜まり始める。


 まだまだ祈り続ける。


 最終的に俺の魔力の半分がなくなるくらいには魔力を神様に捧げた。


 その結果、俺が神様から借りられた神力は捧げた魔力との対比として魔力が10だとすれば神力は0.5くらいだ。


 これも祈りを捧げ続けることで段々と魔力の消費に見合った神力を借りられる様になると記憶の本には書かれていた。


 ほぼ100%これが神力だろう。


 これは神力ではないと言われたら困るが神力だろうし、早速だけど神力を操作して神秘文字を書いてみようと思う。


 指先に神力を集めるところから始めた。


 「全然魔力と違って動かしにくい。」


 指先まで神力を集めることから難しかった。


 魔力と違って扱ったことのない未知のエネルギーなのだから当たり前のことだけど。


 それでもなんとか指先に神力を集め終わると神力を使って神秘文字を描いていく。


 ようやく1つの神秘文字を描き終わった時に集中力が消えてしまった。


 指先に集めていた神力は掻き消えた上に、せっかく描き終えた神秘文字も神力の制御が無くなって空中に霧散してしまった。


 それを見て今日はもう無理だと思った俺は日課のストレッチから魔力を動かす運動を行なってこの日は寝ることにするのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ