加藤を探す
「なあ!!リリー!!」
「はい?なんですの??そんなに息巻いて・・・・」
「教えてほしいんだ!!」
「だから何をですの??というか・・・。ここ女子寮なのを知ってきてますの!?」
周りの女子生徒の視線が痛い。
俺はリリーに無理を言って、女子寮のエントランスに入れてもらった。
管理人にばれるとまずいのであまり大声出すなと言われたばかりだ。
「お願いですから・・・静かにしてくださいまし。あんまり大きな声だされると。」
「すまない。。。」
リリーは紅茶をすする。
テーブルで耳のしおれたうさぎのように座る俺を見て、リリーはクスっと笑った。
「タケルさん・・・なんだかしおらしくなって・・・・」
「いやだってさ。。それよりも本当に知らないか?加藤ってやつ・・・。」
「そんな人、うちのクラスはおろか、学校にいませんのよ。なんでしたっけ。眼帯の中二病の
ショートヘアの女の子なんて・・・・そんな今日日アニメにも出てきませんのよ。」
「そんな・・・一緒に総合演習をやったじゃないか。」
「はあ・・・・タケルさん。先生が亡くなってみなさん沈んでいるときにいもしない
クラスメイトの話をされるのは私でもあまり愉快なものでないですわよ。」
リリーは少し語気を強めた。
「それに・・・・そんなスパイのような人がいたら・・・・いえなんでもないですわ。」
「リリー??」
「なんでもないですのよ。」
リリーは立ち上がった。
「お引き取りくださいまし。タケルさんの与太話に付き合っているほど私も暇ではございませんので。
久々のお休みですから、お出かけの予定がございましてよ。」
リリーに半ば強制的に女子寮から締め出されてしまった。
翌日。
俺は昼休みにクラスメイト達と昼ご飯を食べていた。
どうやらレンはカレーを作るのがうまいようだ。
「タケル・・・・・今日もカレー作ってきたの。」
「ああ。もらおうかな。」
天野がふくれっ面だ。
仕方のないことだ。
今まで俺の昼飯の世話をしていたのは天野なのに、そのポジションを取れれたのだ。
天野は後でかわいがってやらねばな。
女というのはこまめなケアが必要だ。
隣にいる妹のケイはカレーは作れないらしい。
その代わり夜伽はとてもうまく、性欲もサルなみだ。
まったくハーレムというのは作ったはいいが、体力が足りなくなる。
その分の栄養はレンや天野がしっかり補給してくれるからいいのだが。
「なあ・・・天野。」
「はい!なんですか!??」
水を得た魚のように目を光らせている。
「今夜はレバーとか肉とか・・・・栄養のつくものを作ってくれるとありがたいな。」
「わ・・・わかりました!!」
とても従順ですばらしい。
これぞハーレムという感じだ。
翌日。
俺は視聴覚室の前に立っていた。
48回目では初めてだ。
ベレー帽の美少女。
今日は授業もない日だし、別にここに出入りするのは問題ないはずだ。
恐る恐るドアを開けた。
そこはやはりガラクタの山でなんだか前よりガラクタの量が増えているような気がする。
ガラクタの山をかき分けて、視聴覚準備室の扉を開いた。
そこにはキャンバスに向かう、ベレー帽に黒髪ロングのあの子がいた。
「はい、天野です。あなたのお名前は??」
このやり取りはもう味わいたくなかったのだが、仕方ない。
加藤の行方を聞かねばならなかったのだから。




