ピンク髪は再び助けを求める
「このクラスにはスパイがいます。そのことを知ったわたしハたぶん消されてしまう。」
「先生、あまりにも突拍子がないんですよ。」
俺は放課後、苗村先生に呼び出されていた。
このクラスにスパイがいるなんてとんでもないことを言ってくる。
スパイごっこをしていた加藤はいないし、天野もリリーも加藤が言っていたようなことを言っている。
「先生、もしかして天野とリリーと協力して意地悪しようとしてません??」
「そ、そんなことはしません。」
苗村先生はぴょんと結んでいる髪を落ち込んだ猫のようにしおれさせている。
なんだか落ち込ませてしまったようだ。
「先生はスパイがいることを知っているのに、どうしてそれが誰なのかを特定するまでには至っていないんですか?」
俺は少しため息をつきながら尋ねる。
「これです。」
1枚の紙。
紙を受け取り、中身を見てみる。
「このクラスにはスパイがいます。」
そう書かれていた。
「なんですかね?この怪文書は。」
「わかりません。私の机に置かれていたので・・・・」
続きを読む。
「少しでも変な気を起こしたら、また不幸になる。だから、この手紙を狩野タケルに見せて災厄から逃れよ。」
と書かれていた。
「はあ・・・・。なんで俺が・・・・」
災厄か。
俺にとって災厄はすでに47回起きている。
災厄から逃れようとしてもすべてだめになってしまった。
これ以上何をしろというのだ。
「先生はこころあたりないんですか?」
「アッタラ、タケルくんに相談してませんよ。」
スパイごっこをしている知り合いなら知っているが、なぜかこのクラスにはいないのだ。
ただ。
加藤が言っていたセリフを言っているクラスメイトが2人もいる。
だが、彼女らは別の周回で不幸になった女の子たちだ。
その子たちが今更実は黒幕でしたみたいな驚き展開とかどこの小説だろう。
「先生決めたんです。俺は至極真っ当に学生として過ごしたいんです。今更何をやっても・・・・」
椅子をひき立ち上がる。
「今日はこれで失礼します。」
教室をあとにした。
次の日。
「今日は転校生を紹介します。」
この学校に転校生がきた。
「小田ケイさんと小田レンさんです。」
褐色肌の美女。
とてもきれいな女の子たちだ。
俺好みだ。
ぜひとも俺のハーレムに加えてあげたい。
俺は朝から高鳴る自分を抑えるのに精一杯だった。




