頓挫
飲食店というのはどうすれば立て直すことができるのか。
ノウハウも何もない俺でもこの店が本来の、
カレー屋ぽくないのは一目みてわかる。
ピンクにフリフリの装飾。
メイド喫茶ならありかもしれないが、戦時下の今必要なものではないだろう。
性的なサービスが伴えばニーズはあるかもしれないが・・・・
素人目に見てもわかる。
これでは繁盛しない。
それと、麻薬を使っていたという風評。
こちらをどうするかが大きな問題となるだろう。
昔、悪評がたった飲食店が家の近くにあった。
味は悪くなかったが、店主が店員に暴力をふるっていたということで警察沙汰になった。
結局、示談で済んだのだが味がいい以前に、
「あそこの店主はやばい。」
この風評でつぶれてしまった。
味とは全く関係ないところで。
スキャンダルとは恐ろしいのだ。
ここから1点するにはとにかくうってでるしかないのだ。
屋台などを出して露出を増やす。
お店の名前を変えて前のお店とは違うのだという、社会的な認知を変える。
アイデア出しを行った。
「それはいいでござりますね。」
ケイはいつものように尻をフリフリしながら胸元をちらつかせながら、近づく。
レンにまたプロレス技をかけられてしまう。
しかし、ケイのたわわな体を見ずにはいられない。
レンを一瞥する。
「・・・・・・・。」
俺の提案書を難しい顔で見ている。
「レン??」
「ああ、うん。タケルの提案はとてもいいと思うの。」
顔は曇っている。
明らかに提案に納得のいっていない顔だ。
「どうしたんだ?」
俺はレンの顔を覗き込む。
「ふわ!」
レンの顔が赤くなる。
「ち、近いのよ。。。」
張り手が飛んでくるかと思い、一瞬ガードしたが
レンはタンクトップを右手でつかんで下を見ている。
顔は赤い。
なんとなく気恥ずかしくなる。
「どうするでござりますか??」
ケイが俺とレンの間に割って入る。
なぜか少し膨れっつらだ。
「ああ、そうね。。。うん、、いいアイデアだと思うのだけど。。。。実現は難しいかな。。」
「え・・・・。」
俺は絶句する。
「レンちゃんどうして??」
ケイもサファイアの瞳でレンを見つめる。
「だって、確かに私は店主になったけども、このお店は私たちのものじゃないもの。
私たちに何かを決める意思を持つことは許されていないのよ。」




