表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/126

47回目の世界変動

『はい、お待ち。』


レンが作ったカレーが出てきた。

バターライスのツヤを

まじまじと眺める。


『なんか、ツヤが増えたような気がするな。』


『ああ、ちょっとバターの量を増やしたんだよ。』


レンは目を泳がせながら話す。

堂々としていないレンは珍しい。


一口食べる。


美味い。

たしかに美味いのだ。

ただ味が変わった。

前みたいに何かに囚われたような中毒性はない。



『うん、美味いな。』


『ああそうかい。』



レンは察したのだろう。

俺が店主が作った時ほどがっついていないことを。


少し目を伏せて淋しそうな目をする。



『タケルさん、カレーはうまいでござりますか?』


『ああうん。』


『じゃあもっと早食いしないとでっせ。』


ケイは一回り大きなスプーンを持ってきて、

あーんとしてくる。



『あ、いや、そんなに食えないよ。』


『食べなさい。』


ケイのサファイアの瞳は輝いていない。

少し見下すように、こちらをみる。

控えめにいって怖い。



『さあっ?さあ!』

『け、ケイちょっと、、』


口にカレーをつっこもうとするケイ。


俺は少しスプーンに手をかけて、ケイを止めようとする。


『やめなよ、ケイちゃん。』


レンがケイの肩に手をかける。


『で、でもレンちゃん、、、』


『そんなことしても意味がない。』



ケイがスプーンを下ろす。

『タケルさん、ごめんなさい。』


猫が耳をパタンと下ろすように落ち込む。

ギャップがすごい。



改めて店の中を見渡す。


店構えも少し変わった。

ピンクが基調でフリフリな装飾。

カレー屋に似つかわしくない。


レンとケイがメイド服を着ていたら、

メイド喫茶として成立するが、メイド喫茶にしてはスパイスの匂いがすごい。


はっきりいって入るのを躊躇う。



『なあ、何があったんだ?』


俺は2人の顔を交互に見る。


『なぜ、店主はいないんだ??』


2人の顔がくもる。



レンの口が開いたその時。




『レンちゃーん、カレー一つくださいな。』


近くの飲食店の店主だろうか。

カレーのオーダーが入った。



『毎度ありがとうございます!』


レンはさっさと厨房に入っていった。



『席に座ってお待ち下さい。』



ケイはつつがなく接客をこなした。


何かが違う。

今までの周回とは明らかに違う。

47回目にして何かが動き出したのだろうか。


俺はツヤがあるバターライスを食べ始めた。

美味いが、、明らかに質が落ちた。



何かが変わり始めている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ