天野の為に出来ること
天野を応援する。
そうはいっても、出来ることはそう多くない。
『何が出来るのだろうか。』
天野はこの絵画展をきっかけに父に会えればと思っている。
しかし、この地下街の催しは基本的にお忍びで開催されているものだ。
天野の父が来るかわからない。
『天野の父を連れて来ることが出来れば、それは天野の為になるだろう。』
ただ、どこに行ったのか。
手がかりが全くないのだ。
『天野の父さんは画家だったよな。』
絵が嫌いになったわけではないなら、
捜査すべきは天野と行った絵画展だ。
『手がかりは、、何もないか。。』
聞き込みをして、3時間。
少し疲れた。
絵画展に備えつけられている、喫茶店に入ることにした。
上水道内の喫茶店ににつかわず、センスのいい調度品が配置されている。
さすが絵画展に備えつけられているだけあって、
絵も多い。
『いらっしゃいませ、ご注文はいかがしますか。』
『アイスコーヒーをお願いします。』
髭面の渋い店主。
エプロンに白Tシャツ、Gパンのナイスガイだ。
『あんな大人になりたいもんだな。』
店内の絵を見渡す。
風景画が多い。
『秋葉原、浅草、、荒廃したビル群。なんだか、、』
なんだか、天野の描いた絵に酷似している。
『アイスコーヒーお待たせしました。』
ぼやっと絵を見ているとアイスコーヒーが届いた。
ストローでアイスコーヒーをすする。
『美味いな。』
ケーキも頼めば良かったかな。
アイスコーヒーの味を堪能する。
しかし、こんな世界でもこんなセンスの良い喫茶店に入ることが出来るのは幸せだな。
よくこんな喫茶店に行ったもんだな。
アイスコーヒーを飲み干して立ち上がる。
『ごちそうさま。』
『ありがとうございました。』
絵画展まではまだ時間がある。
この喫茶店を楽しみに探すことにしよう。




