笑って。
もしゃもしゃとカレーを口に運んでいく。
カランカランと空いた皿を重ねていく。
ケイは腰を抜かし、涙目で俺を見ていた。
『ウチはさ、ありがたいんだけど、ヤケ食いはあんまりよくないと思うよ。』
銀髪をサラッと手で払い、腕をくんで吐き捨てるレンがいた。
構わずモゴモゴと食べていく。
『はあ。何があったか教えてくれよ。』
水を一気に飲む。
『俺らはさ、、、ガラクタなんかじゃねえんだ。ガラクタじゃねえのにさあ、、、、』
『ガラクタねえ。』
再度カレーを食べる。
『幸せになっちゃあ、行けねえのかよ、、』
『はあ。まあ、こんなご時世だからさ、、1人でも敵を倒せる兵士は、必要さ。国も対面上は、兵士を大事にしてるけどさ。でも、やっぱりどこか数でしか見てないというか、、、』
レンはやはりわかってない。
俺らは、所詮淘汰の日までのモルモットに過ぎない。淘汰の日を越えようとすると何かしらのリミッターが発動する。
俺は、いやだとしたらガラクタなのだろうか。
いや、仮に淘汰の日までであっても、幸せに自分を卑下することなく生きるのが筋じゃあないのか。
『カレー、おかわり!!』
『ひいっ、は、はい!』
ケイは真っ青な顔で厨房に入っていった。
『なあ、タケル。何があったんだ?何かあったとしても、ケイを怖がらせないでくれ。』
『ああ、、うん。悪い。』
『あんた、思い詰めすぎなんだよ。学校にも入ってさ、、何か息抜きが必要なんじゃないかな?』
レンがポケットから紙を取り出す。
『絵画展?』
『ああ。こんなご時世だからね、芸術なんて御法度だろうけどさ、でもこうやってヤケ食いするよりいいんじゃないかね。』
チケットは2枚ある。
『その、、さ、、それでチケット2枚あるからさ、、その、、私と、、、』
レンはなんだか顔が赤く、視線を床に落としてる。
『レン!』
『ひゃうわっ、はい!』
『そのチケット2枚くれ!なんなら金は出す!!』
『え、いや、その、、』
金の入ったアタッシュケースを渡す。
『今日のカレー分と、チケット代!足りなきゃだすから!』
『え、いや、その。』
レンからチケットをもぎ取る。
『ありがとう!またカレー食いにくるからっ!』
手を振り、ダッシュをする。
『あー、、タケル、、』
レンが何かを言いかけていた。
俺は上水道を駆け抜けていた。
カンカンと音が響くなか、胸が高鳴るのがわかる。
『ガラクタでもよお!幸せになりたいんだ!』
目指すは視聴覚準備室。
絵が好きな天野と絵画展にいく。
天野の笑った顔が見たくて。
『タケルのバカ、、、、』
『カレーお待たせえ!あれ、レンちゃん?タケルは?』
『知らねえよ、あんなやつ。』
『レンちゃん?泣いてるの?』
『な、泣いてない!』
『タケルが、、タケルが泣かせたの?!』
『ち、ちげえ!あいつはな!あいつはな!』
『裏切りもの。だから、ヤッちゃお?レンちゃん。』




