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リリーの秘密

リリーへの告白はなんだったのだろうか。

俺とリリーは確かに恋人になったはずなのに、俺の勘違いだったのか。


俺はその日学校を休んだ。

馬鹿馬鹿しくなったのだ。


ふらふらと市場を散策する。

加藤に明日、銃殺されるかもなあ。


いいのだ。

そうだとしても、今日学校に行くのはダサいような気がしたのだ。


何件もの店をすり抜け、彷徨い歩いた。

市場の人はいつ寝てるのか。

こんな早朝でも市場はやっている。

夜は夜で、ナイトマーケットとして賑わいを見せているのだ。


『ネジが安いよ!』

『オイルが10名限定で、半額だよ!』


朝から元気なこった。

彼らはそういう風にプログラム(・・・・・)されているだけなんだろう。


『嫌な人生だな、、、』


嫌な人生か。

44回タイムリープした俺の人生も大概だ。



『うん?ここはどこだ??』


だいぶ奥まできてしまったようだ。


『安いよー!あれ、この前のにいちゃんじゃないか。』


おっさんが話しかけてくる。

『うん?あんたは?ああ、病院・・・。』


『しーっ!ちょっとこっち来な!』




掘建小屋に連れてかれる。


『リリーちゃんの付き添いかい?下には話を通しておくからよ。全く、あんなメインストリートで病院なんてワード出すんじゃあないさ。』


マンホールに放り込まれる形になった。




『リリーの付き添いってなんだ?あいつどこか悪いんか??』


病院の方へ向かう。

道は覚えにくいとリリーは言っていたが俺の頭には地図がちゃんとインプットされているから問題ない。



門番がいた。


『ああ、お前さんか。リリーちゃんをくれぐれも頼むよ、、あの子頑張り屋さんだからさ、、』


門番の声に覇気が感じられない。

いったいどういうことなのだろうか。



俺は病院へと入る。

待合室のようなところに出る。



見慣れたロリータ服の女の子がいた。

坂上・リリーだ。


綺麗な金髪に

胸元が空いたロリータ服。

目はくりくりしていて控えめに言っても美少女だ。



『坂上さん、どうぞー。』


ちょうどリリーの番だ。

俺はリリーに気づかれないように診察室の外まで付けていった。



診察室といってもカーテンで仕切られた空間だから、外まで声は聞こえる。



『先生、こんにちは。』

『はい、こんにちは。状態はどうかな?』


『はい、なんだか友人ととても大事な約束をしたのですが、思い出せなくて。あとやっぱり作業もなかなかすぐ忘れて、、あれ、なんの作業忘れちゃうんだっけ?』


『坂上さん、病状が悪化してますね。本来なら即入院をすすめますが、、、』


『いや、ですわ。母の病気を治す為に、軍功を1日でも早くあげなくてはならないですの。』


『しかし、坂上さん、、あなたまで。』


『わ、わかってますの。』


『誰かあなたをサポートしてくれる方はいないのですか?学校のお友達とか、、、』


『サポートね、、、いたら軍功があげられるのかしら?』


『坂上さん。あなたはこの先サポートが必要になる。でないと、この病院にも来れなくなりますよ?』


『はあ、、、それは困りますわね。私の記憶はどのくらいでダメになりそうですの?』


『そうですね。あと2週間で、ほとんどの記憶が薄れていき、そのうち起きることも忘れてしまうと思います。』


『・・・・。』


ガタっと音がした。


『リリーさん、気を確かにしてください。そうなってもいいように大事なことはメモをして思い出してください。』


『でも、、目を覚ますのも忘れるなんて、、、お母様と同じじゃない!!』



俺は言葉を失ってしまった。

リリーの母は記憶障害、起きることも忘れるくらいのものだ。



そしてリリーもまた記憶障害であったのだ。

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