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告白

上水道にある病院には、話ができるフリースペースがある。


俺とリリーはそこにいた。



『つまらない昔話ですのよ。』


リリーは前置きを伝え、話始めた。





リリーがまだ幼い頃だ。






『お母様あっ!見てみて、綺麗なお花ですのよ!』


私は母に道端で摘んできたたんぽぽを渡した。

珍しい白いたんぽぽだ。


『リリー、、ちゃんだったかしら。綺麗ね。ありがとう。』


母はこの頃からすでに記憶障害を起こしており、私の名前と顔もあやふやになっていた。


『お母様、今日はね、お友達と遊んだんですのよ!お友達は、クッキーを焼いてくれてきたの!だから、私、はしたないと思いましたけど、パクパク食べましたのよ!』


『クッキー、、ああおかし、のことね。』


母はボーっとしながら、私の顔を見ていましたのよ。


幼いながらに、察しましたわ。

母の病状は悪化している。


『リリーちゃん、ちょっといいかい?』


白衣を着たおじさんに連れてかれましたわ。



そこはたぶん診察室でしたの。

机の前にイスがあって、なんだかよくわからない写真を見せられたましたわ。確か色は白黒でしたの。


『いいかい、リリーちゃん。お母さんは、どんどん忘れてしまう病気なんだ。この病気はここでは治せない。ただもっと大きな病院だったら治せるんだよ。』


『じゃあ、大きな病院にすぐにうつしてくださいまし!』


『リリーちゃん。大きな病院では、たくさんのお金がかかるんだ。お金が必要なんだよ。』


『私、お金ないですわ。』


『そう。お金が必要。でもお金は頑張れば稼げるんだよ。』


『どうしたらいいですの?』


おじさんは口角をあげましたの。

そうして、私の体をまじまじと見てきましたわ。


『リリーちゃんは、お顔がとても整っているねえ。リリーちゃんみたいな女の子を可愛がりたいおじさんはたくさんいるんだよ。だけど、ちょっと体が貧相だ。』


おじさんは立ち上がる。


おじさんは女の人の写真を見せてくる。裸だ。



『こんな風な体にすれば、あとはリリーちゃんが頑張ればお母さんを治すお金は稼げるよ。』


その女の人の体つきはちょうど、今の私のように、お尻とお胸は出ていてくびれができていましたの。


あとは頭には、私が今身につけているヘッドドレスがありましたわ。



『おじさん、私こんな体にはなれないよ。』


『大丈夫。おじさんが、手術してあげるから。』




母を助けられるならと思いましたわ。

私は体全身の整形手術を受けましたのよ。


『いやあ、綺麗になったね。リリーちゃん。』


『・・・・。』


幼い私にだってわかりましたの。

多くの殿方に抱かれ、売春婦になるであろうことくらい。



『リリーちゃん、こういうのは初めてかな?』


私はすでに生まれたままの姿でした。

手術台でそのまま初めてを、母の主治医に捧げる。


母のため、

母が良くなるなら私の初めてくらい捧げよう。


主治医が衣服を脱ぎ始めたのですわ。



私は手術台で横になったまま目を閉じてました。



その時ですわ。



『光の日・・・・。』


『そうですわ。』



光の日。

ものすごい爆発音と閃光に包まれましたわ。


『う・・・・。』


私も少なからずダメージを負いましたわ。

あたりはあの一瞬で瓦礫と化しましたの。



立ち上がり前方を見ると、

主治医のおじさんが瓦礫から飛び出ている鉄筋に胸を貫かれていましたの。


『リリー・・ちゃ・・ん、、たすけ、、、』


『・・・。』


彼はもう助からない。

私はそう判断しましたの。



近くにあった瓦礫にあった鉄筋を持ち上げましたの。



『は、?へ?や、、め。』



思い切り主治医の頭に叩きつけましたわ。


だって苦しむくらいならさっさと死んだ方がいいと思いましたの。



あっけなく絶命しましたわ。


私は主治医が用意したロリータ服を着て、

瓦礫の街を彷徨いましたの。







『そうだったのか。』

『この話をしたのはタケルさんがはじめてですわ。』


リリーは俯いたままだ。

『さあ!タケルさん、私は人殺しですの。それでも私とラブコメをしたくて??』


リリーは俯いたまま絞り出すように話す。



『リリー。お前は、主治医が苦しまないよう、やったのだろ?だったらそれはお前の優しさなんじゃないか?』


俺は思ったことを話した。



『ふふ。今となっては、わからないですわ。もしかしたら私を娼婦にしようとした主治医が憎かったかもですわ。』


『だとしてもだ。』


俺はリリーに手を差し出す。



『俺はどんなリリーでも受け入れるよ。俺とラブコメしようぜ?』


ニカッと笑ってみせる。



リリーはクスッと笑う。


『ええ、よろしくてよ。』


リリーも手を握る。



この日、俺はリリーと恋人になった。

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