眼帯美少女と走り幅跳び
『全たーい!回れ右っ!やた!できたー!』
ピンク髪をバサって他靡かせながら一回転する
苗村先生。
『わっ!おっとと。』
一回転も無事に決めて、俺らの陣頭指揮もうまくいったようだ。
今日も今日とて総合演習である。
『この辺は地雷や不発弾が埋まってるから気を付けるよーに!!』
苗村先生はなぜか迷彩服にベレー帽でビシッと指をはるか彼方にさしながら嬉々としている。
『じ、地雷なんて聞いてないですわよ!』
『リリー、だから今教えてくれたんだろ?』
『ああ、|以前に言ったことではない《・・・・・・・・・・・》のですね。安心しましたわ。』
リリーは天然さんなのだ。
ラブコメにこんなキャラがいてもいい。
りりぃと書かれた胸元をやはりバインバインいわせながらリリーは歩く。
『じ、地雷なんてらめええええっ!!』
眼帯の美少女はその場でうずくまりながら叫んでいる。
キャラがよくわからないやつだ。
『加藤よ、』
『な、何っ!』
『ばーん!』
『ひやあああああああっ!』
加藤はパニックになったのか全力疾走をし始めた。
『あ、加藤さん。そっちは。』
苗村先生が加藤を呼び止める。
そうそっちは。
『はいやー!』
加藤がぴょーんと地面を蹴り上げて跳躍する。
10メートルを走り幅跳びの要領で跳躍した。
『ふうっ。あれ?苗村先生なんですか?』
俺らはみんな目を丸くしてその様子を見ていた。
『せ、世界新記録!』
『10メートルちょうどですわっ!』
加藤の並外れた運動神経を垣間見るのであった。
苗村先生が駆け寄る。
『だ、大丈夫?加藤さん。』
『ふん。貴様のようなポンコツと違い、私は一流なので問題ないのだ。』
『ぽ、ポンコツじゃないもん!』
『いいや、ポンコツだ。ポンコツスパイだ!』
『うるちゃいうるちゃい!』
苗村先生は腕をぶんぶん振り回している。
どっちが先生かわからない。
加藤が飛び越えた地面を見る。
地面が周りより高い。
何かが埋まっているのが目視できる。
その後も俺らはそういったところを避けて暇な午後の演習の時間を過ごすのであった。




