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ママとビキニと、かわいい英雄  作者: 身から出た鯖
第2章 ルシアママは、エルフの魔法騎士
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045 ミヤビさまと、いっしょにお風呂

『……きこえますか……異世界の──じゃなかった』

「その直接脳内に語りかけるその声は、ミヤビさま!」

『あっ はい、ミヤビですぅ』


 セリフを噛んじゃったミヤビさま。

 でもぼくはそこにはツっこまずに その名前を呼んだんだ。


『うぅ、その容赦ない責め……さすがはクリスきゅん……はぁはぁ』

「あいかわらずなんですね、ミヤビさま。でも、ずいぶんひさしぶりというか、」

『ええ……実に39話ぶりの登場です……読者がわたくしのことを忘れていないか……心配でドキドキ』

「メタなこと言わないでぇ! そしてミヤビさま、あいかわらずその恰好なんですね」


 ミヤビ様は【露出】を司る神さまで、そのいでたちは──


『ちょっ! わたくしっ さすがに露出は司っていません!』

「……ほんとうに?」

「ほ、本当ですぅ?」

「なんで疑問形なんですか!」

『だ、だってぇ というか……露出は……』

「露出は?」

『……趣味?』

「やっぱり露出シュミなんですねそうなんですね!」

「わ、わたくしとて、趣味のひとつくらいありますぅ」

「でもそれを、おしごとに反映っ させちゃってるじゃないですかっ!」

「……てへ☆」


 そんなふうに、ぺろっと舌を出すミヤビさま。

 かわいい。

 とはいえ?


「あー、もぉいいです」

『あら? いい……とは?』

「うぅ、ミヤビさまとお逢いできないあいだ、ビキニアーマーのことを知りました」

『ふふ……それはなにより』

「で! あれこれ文句をいおうかと思ってたんですけど?」

『それが、もういい……と?』

「はい、ミヤビさまのそのお姿を見ていたら、なんというか、ビキニ姿がおとなしく見えてきて」

『むぅ、そう……ですか……』

「ちょっ! やめてくださいよぉ! その『なら、もうちょっときわどくしてもよかったかも?』って!」

『な、なぜわたくしの考えが……!』

「そんなのっ そのお顔でまるわかりだからですぅ!」


 というか、あいかわらずミヤビさまとお話してると進まない。

 ともあれ、ミヤビさまの特徴をまとめると、


・けっこう高位の神さま。

・すごい美人で、ぼくの知るかぎりいちばんおっぱいがおおきい。

・加護は【芸能上達】【武芸守護】とか。

・さらに十数年前、ビキニアーマーの加護を授けてくれた。

・ほぼ全裸で、羽衣で乳首と股間しか隠していない。

・やっぱり露出が趣味でした。 ←New!


 こんなかんじ?


『そんな簡潔に、140文字以内でまとめなくても……』

「お話がすすみませんので」

『せちがらいですぅ』


 なんだかしおれてしまったミヤビさま。

 でもこうでもしないと、ぜんぜんお話が進まないし?


「それに、ミヤビさま?」

『なんでしょう?』

「ミヤビさまって、なんでこう、いつも立ったままで動かないんですか?」

『うっ』

「それに目の前にいるんだから、脳内に直接じゃなくてもいいのでは?」

『うぅっ』

「それから『……』っていうの、つけてるときとそうでないときが──」

『ぎくっ』

「ミヤビさま?」

『それはそのぉ……演出?』

「そーゆーの、ぼくにはいりませんから、普通にお話しましょうよぉ?」

『で、でもぉっ 神としての威厳が~』

「現実ではちゃんと信仰しますから、ね?」

『……ほんとうに?』

「ぼくだって、ミヤビさまにはとっても感謝してますから」

『え?』

「そりゃぁ、ビキニにはビックリしたけど? なんだかんだで、みんな幸せになってますし? ──むぎゅっ」

「クリスきゅん♪」


 そういうと、ミヤビさまはぼくを抱きしめて。

 そのおっぱいにぼくは、


(あぁ いやされ、るぅ)


 とてもあたたかい、キモチになれたんだ。


 ◇◆◆◇


 カポーン


「って思ってたら……」

「はふぅ いかがですか? わたくし自慢の、露天の湯は」

「くっ くやしいっ でも、すっごい開放感っ びくんびくん」

「んふふっ そうでしょうとも」


 ぼくはいま、なぜか露天風呂にはいっています。

 そしてその露天風呂は、なぜか天高く浮かび上がっていて、周囲は360度の大パノラマ。

 まるでヒマラヤの山々を思わせる荘厳な雪山に囲まれて、ミヤビさまとふたりでお湯につかっているのです。


「でもなんでぼく、ミヤビさまに後ろから抱っこ、されてるんですか?」

「ここのお湯はわたくしの神通力で浮かべてあり、湯船の底がないのです」

「と、いうことは?」

「はい。落ちればそのまま湯を突き抜けて、奈落の底へ──」

「怖っ!」

「ですから、しっかりと抱きとめておかないと♪」


 なら、底をつくってくれればいいのに~

 しかも今のミヤビさま、正真正銘のすっぽんぽん。

 髪はアップにしてて…うなじがすごく色っぽいかんじ。

 そしてぼくも、すっぽんぽんだけど。


「それはいんですが、ミヤビさま?」

「はい」

「もみもみしないでください」

「あら、なにを?」

「それはぼくのおいなりさんです」

「はっ つい無意識に! クリスきゅん、恐ろしいコっ!」

「そういいながら止めないんですね」

「もろちん──じゃなかった、もちろん」

「ぜったいわざとだ!」


 お話のしかたが普通になったのはいいけれど?

 あいかわらず、まるでお話がすすまない。


「ではミヤビさま? お聞きしたいことが」

「はい」

「ええと、まずビキニアーマーなんですが? あのカタチ、もう少しおとなしめのデザインにできなかったんですか?」

「とはいえ、クリスきゅんも見たのでしょう? あの装束が、広く民に受け入れられているのを」

「……はい」


 なんだかんだで、若い女の人はみんなビキニを楽しんでた。

 そしてなにより死亡率がすごく減ったし、女性の冒険者がすごく増えてたんだ。


「それに、喜んでいるのは女性ばかりではありません」

「男の人も、ですか?」

「その証拠に、この十年の人族の出生率は──」

「うぅっ そういうナマナマしい数字はけっこうですぅ」


 きっと、いっぱい赤ちゃんが生まれたんだろうなぁ。

 それはもちろん、ビキニのおかげ?

 【産めよ増やせよ】は天の神さまたちの教義のひとつ。

 人族の繁栄のためにも、それは正しい──んだよね?


「それに、あなたの見た女性たちは、輝いていませんでしたか?」

「はい、すっごく」


 みんな表情が明るくて、キラキラしてた。

 前世でぼくが魔王討伐をしていたころの、切迫した表情とはぜんぜんちがう。

 じぶんたち、ひとりひとりが魔物や魔族に対抗できる手段を得て、女の人たちはたくましく、それでいてキレイに輝いてみえた。


「そして、なにより女は【見られて美しく】なるもの。潜在的な露出願望を持った女子は、思いのほか多いものなのです」

「ちょっ」

「そして特に、あなたの知る【冒険者ぎるど】の受付の長などは、高い素質が──」

「やめたげてよお!」


 プライバシーの侵害だよぉ!

 というかア○ーリエさんって、どきどき!


「どちらにせよ、わたくしたち【神】ができること。それは信仰を得て、その見返りに些細な【加護】というきっかけを与える──その程度のこと」

「きっかけ……」

「どちらにせよそれを自ら選び、実行したのは人族たち。その自らの行いを、悔いてはいけません」

「あ……」


 そういえば、ルシアママやアイナママが、いまぼくと暮らしているのも?

 その【きっかけ】をミヤビさまが与えてくれたから。

 そう思うと、やっぱりミヤビさまには感謝しないと……

 だけど、


「せめて良いことをいう時くらい、もみもみするの、やめてくださいよぉ」

「はっ また無意識に! クリスきゅん、恐ろしいコっ!」

「それはさっきやりましたよぉ!」

「もみもみ♪」


 うぅ、それに、ちょうどミヤビさまのおっぱいが、

 ぼくのあたまをはさむ感じで~


(なんだか、やわらかいゆりかごに、ゆられているようで、あふぅ)


 ぼくは身も心もトロけちゃいそうなのを、必死でがまんする!


「ええと~ あと、ぼくの勇者スキルなんですが」

「………………(ふいっ)」

「ミヤビさま? やっぱり、ミヤビさまのミス──」

「き、記憶を取り戻してしまったことで、そのっ わたくしにも想定外というか」

「やっぱりミスなんですね?」

「………………はい」


 あっさりと認めちゃうミヤビさま。

 けど?


(ぼくは、この勇者のチカラをどうしたいんだろう? いっそ消してもらう? それとも)

「いちおうお聞きしますが、このチカラ、消すことなんかは?」

「その勇者の力は、神々が人族に与えた【加護】の中でもかなり強力なもの」

「ですよねー」

「故に、いちど神々の力でそれを消してしまうと、次に本当に必要な時に、使えなくなる可能性が……」

「あー、つぎの魔王討伐ですね?」


 なんでも200年周期で魔王が生まれるんだって。

 だからそのつど、人族は勇者を召喚するんだけど、


「さすがにぼくも200年は生きないだろうし? そしたらこのチカラは」

「はい、また次世代の召喚勇者へと受け継がれてゆくのです」

「なるほどー」


 そういえば、日本にいる頃になにかで見た地方の【バス路線】のおはなし。

 年に1日、1本だけ走るバスの路線があるんだって。

 そもそも人が乗らなくなっちゃったから、だんだん数が減ったんだけど?

 じゃあ、なんで廃止にしないのかっていうと、


(いちど廃止にしちゃうと、また認可を取るのがすごくたいへんなんだって)


 だから廃線にしないで、最低限の本数を走らせて維持してるんだとか。

 なんというか、それに似てる感じ?


「はい、神々の天界も、そういうところはわりとお役所仕事で……」

「やっぱりそうだった。って、もまないでぇっ」

「もみもみ♪」


 なんて、欲望に忠実なミヤビさま!


「ですから力を消す……というよりも、あなたの記憶の一部を封印して──」

「あー、【忘れる】ってことですか?」

「そうなりますね」

「というか、あのチカラ、ぼくがつかっちゃってもいいんでしょうか? いまさらですけど~」

「それは構いません、そもそもこの力はあなたに授けられた力……天に歯向かう様なことさえしなければ、問題はありまません」

「さすがに天の神さまにケンカは売りませんよぉ」


 とはいえ、使っていいということは、


「じゃあ、今の中途半端な【MP】(マジックポイント)と、パラメーターを、前のと同じに──」

「それはダメです。神々が与えるのは、あくまで【加護】のみ。おのおのの成長は、自身で行うべきなのです」

「ですよねー」

「そして忠告しておきます、この力は、決して人に話してはいけません。話そうとすると【強制力】が働いて──」

「もう遅いですよぉ!」


 おかげでぼくは、それを話そうとしたアイナママに、ぼくの恥ずかしいシュミをしゃべっちゃうコトになって──


「もぉぉ! あの【下ネタ・カミングアウト改ざん】! ぜったいミヤビさまのシュミですよね!」

「ええと……」

「おかげでぼく、すっごく恥ずかしかったんですからぁ!」


 するとミヤビ様は、困ったようにくちびるにひとさし指を当てて──


「それは、禁則事項です♪」

「かわいい! って、そんなかわいいポーズなんかで、ごまかされませんからねっ ぼくっ」


 そんなぼくが【おこ】になってると、


「もう、クリスきゅんったら。大丈夫ですか? おっぱい、吸いますか?」

「………………はい」

「では、どうぞ♪」


 きっとここは…ミヤビさまが創ったぼくの夢のなか。

 だから遠慮しないで、ぼくはミヤビさまのおっぱいに──


「うふふ、クリスきゅん」


 ミヤビさまに、あたまをなでなでされながら……

 幸せなキモチで、お顔をうずめたのでした。

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