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14、男のロマンと和解?

 




「多分、キノコだと思う。吐いた物の中に塊があったからな」


 木の枝でその塊を指しました。


「種類までは分からねぇが…まぁもう大丈夫だろう。大方腹が減ったんで道に生えてたのを食ってたんじゃねぇか?」


 ムクくんは静かに寝ています。

 大分、顔色が良くなりました。


「……なぁお前」

「え?」

「それ…着替えた方が良くねぇか?」

「え…ああ」


 ムクくんの吐瀉物で私の服は汚れてました。


「そうですね。着替えた方が良いですね」

「わ!バカ!!いきなり脱ぐなよ!!」


 ゲキさんとグエンさんが慌てて後ろを向きます。

 心配しなくても、中にキャミ(っぽい物)着てますよ

 でも…洋服これしか無いんですよね

 あとはドレス(まだ売ってませんでした)がありますけど…

 近くに川ありましたよね。

 とりあえず洗って来なくては


「ちょっと洗って来ますね」

「え……ちょ、待て!!嬢ちゃん!その格好で行く気か!!」

「はい」

「いや!それ…下着だろ!!服着て行け!」

「服、これしか無いんですよ。あとはインナー…下着の替えしかなくて」

「……あー…待て…とりあえず俺の服貸してやる」


 Tシャツみたいな形の服を渡されました。

 上だけなのに大きくて、私の膝までありそうです。

 渡されて思わず…


「嗅ぐなよ」


 釘を刺されてしまいました。


 着ると…


「ちょっと…かなり、ぶかぶかですね」


 丈は膝下辺りまで隠れて良いのですが、首周りが大きくて肩と胸元が少し出てしまいます。


「……………ぐ」

「……………ゔ」


 グエンさんとゲキさんが何故か顔を逸らして唸ってます。

 二人とも熱でもあるのか顔が赤いです。


「……大きかったな…」

「オイ!オレの!オレの貸してやるよ!俺なら背丈一緒だから大丈夫だろ!」


 顔を逸らしながらゲキさんが、自分の服の替えを差し出しましたが…


「あ、いえ、結構です」

「なんでだよ!おっさんのより大きさ合ってるだろ!」

「おい、おっさんじゃねぇぞ」

「いえ、グエンさんので、肩は結んでおけば何とか着れるので」

「オレのじゃヤなのかよ!」

「あ、はい、主に匂いが…」

「クサくねぇよ!ちゃんと服は洗ってるわ!」

「いえ、でも結構です」

「やっぱお前嫌い!!」


 クサくねぇもん!クサくねぇもん!

 と、繰り返し云いながら涙目で地面にしゃがみ込んで、のの字を書きながら拗ねてます。


 とりあえず川に向かおうとすると、拗ねていたのにゲキさんが付いてきました。


 服を洗っている私の後ろの方の木に身体を寄りかからせて、腕を組んで私を見ています。

 あんまり見られてると洗いにくいんですが


「……お前さ」

「はい?」

「オレの事、キタねぇって云うだろ?」

「いえ、汚い、ではなく、臭い、です」

「どっちでもイイよ!!…まぁとにかく…クサいって事はキタないって事だろ?」

「ええ、まぁそうですね」


 何を云いたいんでしょう?

 また前みたいにモジモジしてますね


「なのにさ……なんでそれ、キタねぇって云わねぇの?」

「はい?」

「ムクの吐いたの…服とかに付いてるし、ムクを吐かせる為にゲロ吐いてるムクの口の中に手を突っ込んだりさ…キタねぇだろ?嫌いなんじゃねぇの?そういうの」

「気持ち悪くなったら吐くのは当たり前じゃないですか、それに汚い嫌いの前にムクくんを助けなくてはいけないでしょう。」

「!」


 何故か驚いたような顔をしてますが何故でしょう?

 何か可笑しな事を云ったでしょうか?


「…気取った女だと思ったんだ」

「え?」

「どうせ、キタくてクサいボロボロの奴とか見て、笑う奴だって、見下す奴だって」

「それは随分酷い評価ですね」

「だって!オレの事、クサいから寄るなって云ったろ!!」

「それは、臭いのは勿論嫌ですけど、ゲキさんが綺麗に出来た筈なのにしなかったからですよ。不衛生なのは病を呼びますからね。旅には厳禁です。」

「……キレイにしたらイイのか?」

「ええ」


 ゲキさんがこちらに向かって歩いて来ました。

 私の横を通り抜け、上着を脱ぎ捨て、バシャンと水の中に勢い良く飛び込みました。

 頭や身体を力任せに擦ってます。



「これでイイんだろ!!」

「ええ、下もちゃんと脱いで洗って下さいね」

「!!バーカ!!お前が居るのに脱げるか!!お前が行ったら洗う!!」

「私は一向に構いませんが」

「オレが構うんだよ!!早く服洗っちまえ!!」



 数十分後

 ゲキさんは綺麗になってきましたが、肌が赤くなってました。


 いくら綺麗になっても擦り過ぎると、そこから傷になって雑菌入りますよ?

カレシャツブカブカウマウマ

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