第一話:うさぎに触っただけなのに...
さぁついに第一話がスタートしました。
今回の小説は、一話一話が長くなりそうです。(今回もそうです)途中でやめずに最後まで読んでくださるとありがたいです。
「さぁ、今日は何をしようかな」
僕が街を歩いているとウサギを見つけた」
「おぉかわいいなぁ」
目が赤く真ん丸で、小柄でとてもかわいらしい!
僕は思わず近づいてしまった。そして気づいた時にはもう遅かった。
「えっ?あれっ?」
僕はウサギになっていた。
「えっえっ」
僕はショックで立ち上がれなかった。
「あっあのっ」
そこにいたのは女性だった。彼女は少し戸惑っているようだったが、すぐに落ち着いたようだ。
「大丈夫ですか?」
「えっえっと、はい」
「何かあったんですか?」
「突然ウサギになっちゃって...」
「あらっ可哀そうに」
「あのぅ、元に戻れる方法とかありませんかね?」
「ん〜ないこともないけど、かなり難しいかも」
「えっ?」
「私なら戻せるかもしれないわ」
「本当ですか!?ぜひ教えてください」
「いいわよ。でも条件があるの」
「条件ですか?」
「私はこの国の女王よ」
「女王……?」
女王と言われてみればそうなのかもしれない。頭にはティアラがあり、来ているドレスも高そうで、いかにも貴族といった感じだ。今まで敬語で話していたのが申し訳ないくらいだ。
「つまり、私の言うことを聞いて欲しいということ」
「聞くだけなら別に構わないですが」
「ありがとう。じゃあ今すぐ城に来てちょうだい」
「はい、わかりました」
「じゃあ行きましょう」
僕達は城にむかった。
「ようこそ、ソムハルドへ」
「はい、よろしくお願いします」
「まず最初に、あなたのことを聞かせてくれる?」
「はい、僕はサムエルといいます。地球という星に住んでいました」
「地球というのはどんなところなの?」
「自然が豊かでとても綺麗です」
「そうなのね。じゃあ次は、なぜここに来たのか話してくれる?」
「実は、僕は月にいたうさぎに会いに行くため、宇宙飛行士になろうとしていました。しかし、突然アポロニアと名乗る人物が現れ、僕と契約して力を貸して欲しいと言われ、承諾したところ、気を失ってしまいました。目が覚めたらこの世界にいて、なぜか体がウサギになってしまっていました」
「なるほどね。それであなたはこの世界を救うことはできると思う?」
「それはどういう意味でしょうか」
「そのままの意味よ。今の話を信じると、あなたは人間ではなく、ウサギだということよね。それでもあなたは私たちに協力してくれますか?」
「もちろんです。僕は元の世界に戻るためにはなんでもやります」
「わかりました。では早速仕事をしてもらおうかしら」
「はい、なんなりとお申し付けください」
「あなたには、この国の王女の護衛をしてもらいたいの」
「護衛ですか?」
「えぇ、この国はとても平和なのだけれど、最近この国を狙っている者がいるらしいの。その者は悪魔と呼ばれる存在で、この世界を支配しようとしているみたい。だから私たちは奴らに負けないように日々訓練をしているのだけれども、まだ不安なところがあるの。そこであなたのような強い人がいれば心強いと思って」
「そういうことだったんですか。わかりました。全力を尽くします」
「頼んだわよ」
どうやら僕の体はしばらくウサギのままのようだ。
こうして僕の新しい生活が始まった。
『おはよう』
「おっ起きたんですね」
『ウム、チョット外ニ出テクル』
「わかりました」
しばらくして彼が帰ってきた。
「どうでしたか?」
『アァ、ドウヤラ敵ガ来タヨウダ。スグ戻ッテクルカラ待ッテロ』
「はい、わかりました」
『ソレデハ行クゾ』
そう言ってアポロニアは飛び立った。
「ふぅ〜」
『オィ、何ヲシテオルノカ?』
「いえ、何でもありません」
『マァイイカ。ソレト、コッチモ終ワッタゾ』
「はい、お疲れ様です」
『ソレナライクワゾ』
アポロニアは再び飛んでいった。
『ヨイショ』
「おかえりなさい」
『ウヌゥ』
「どうしましたか?」
『イヤナニ、少シ疲レタカラ休ミタイト思ッテナ』
「わかりました。ゆっくりしていてください」
『ソウスルゾ。マタ後デナ』
「はい」
彼は再び眠りについた。
(ん?なんか騒がしいな)
「おい!出てこい!」
「キャーッ」
「あっ姫様危ないっ」
そこには一人の少女と二人の男がいた。
男たちは、バットを持って少女をいじめているようだ。
「なんだお前は?」
「僕はマッシュだ」
「マッシュだと?聞いたことがないな。まぁいい、とりあえず死ねぇぇぇ」
男は剣を振り下ろした。
するとマッシュの体から炎が出た。
「うわっ熱い」
「クソッ逃げろ」
「待ちやがれ」
僕は逃げた男の背中を、勢いよく殴った。
「ぐわっ」
「よし、これで終わりだな」
「助けてくださりありがとうございます」
「いいよ別に、それより君は大丈夫だった?」
「はい、なんとか」
「そっか、じゃあ俺はもう行くね」
「あの、また会えるでしょうか?」
「多分いつかは会えるんじゃないかな、同じ国にいるんだし」
「わかりました。その時までにもっと強くなっておきます」
「うん、頑張れよ」
「ありがとうございました」
「じゃあね」
マッシュは去っていった。
「はぁ〜カッコよかったなぁ」
彼女がそうつぶやいたのを聞きながら。
「ただいま」
『オカエリ、遅カッタナ』
「はい、ちょっといろいろありまして」
『ソッカ、トコロデアイツハ誰ナノダ?』
「あいつって?」
『アノ女ノコトダ』
「あぁ姫様のことですね」
『ムフフ、アイツメッチャ可愛イナ』
「はい、とても綺麗ですしそれに優しい方ですよ」
『ソウダナ。ダガ、オレニモ優シクシロヨ』
「もちろんですとも」
『本当カ?』
「もちろんです」
『ホントウカ?』
「もちろんです」
『ナラ良インダッ!』
アポロニアは満足そうに言った。
『オマエ、チョットコノ世界ヲ見テキテクレルカナ?』
「えぇ良いですけど」
『ジャア頼ンダゼ』
「はい、行ってきます」
僕はそうしてこの世界を散歩することにした。
面白かったですか?今回は、私の小説史上最高の小説となりそうです。ストーリーは長くなりそうですが、最後まで付き合ってくださると幸いです。
では今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。次回第二話もよろしくおねがいします。




