表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
下から三番目の恋愛活動  作者: 兵衛 清彦
第一章「霜月沙織と野咲和」
22/50

23

次の日、晴れ晴れとした天気の中、春明と汐織はいつもの場所にいた。

「今日、和さん来るかしらね」と汐織は春明に聞く。

「さあ、わかんない」と気のなさそうにパンを食べつつ言った。

すると校舎側から和がパンを抱えて駆けてくる。

「やあ、お邪魔してもいいかな」といつもの笑顔で二人に聞いた。

「もちろんだよ」と春明も笑顔で答える。

和は二人の間にちょこんと座る。

 「あのね」と和は切り出して、

「実は二人に手伝ってほしいことがあるんだけど…」

「なにかしら…。私たちにできる事なら」と汐織が答える。

「あのね、交通安全のポスターのイラストの事なんだけどね。二人にそのイラストのアイディアを出して欲しいんだ」

「アイディアか…俺なんか絵とか普段描かないからなぁ」と春明は首を傾げる。

「そんなこと関係ないよ。なんでもいいの、適当に描きなぐったものでもいいの」

「わかったわ。私たちも協力するわ」と言うと、春明をじろりと睨んで、

「ね、協力するわよね」と念を押す。

「あ、ああ。じゃあ書いてくるよイラストの案」

「わぁ、ありがとう。楽しみに待ってるね」と喜ぶ和。

その後、三人は昼休みの間中、なんでもない会話を続けた。


放課後、春明はバイトなので汐織は一人で図書館に行った。

「交通安全ねぇ」と唸りながらペンを走らせている。

紙にはデフォルメされた車と、警句が描いてある。

――こんなのでいいのかしら…。

春明もちゃんと考えてくるといいのだけれど。

汐織は次の紙を用意して、また描き始めた。


夜、春明は机に座り、腕を組んで考え込んでいた。

うんうん唸りっては、椅子に寄りかかる。

春明は何かを思いついたようにぽんと手を叩くと、ペンを動かす。

紙には信号のやら自転車の絵が描いてある。

春明は、かりかりとペンを動かし続ける。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ