9 魔獣
転移陣が10つになった。転移陣が領の全体に広がる。3つまでの池に水が溜まった。魔獣が出現した。対策が必要だ。
9 魔獣
アレンはアンドロイドと10つの転移陣を作った。3つの転移陣では池に水が溜まり川が流れ出した。8つ目で領地の端まで達したが9つ目1つ目と2つ目の間、10つ目は2つと3つ目の間だ。
3つ目までの転移陣の終点付近で魔獣が発生している。主にオークだし人への危害は報告されていない。オーク肉を得ようとした村人が怪我をした程度だ。
アレンとマリエールが男爵に呼ばれた。男爵は、
「魔獣がどうして我が領地にいるかは問題だが、今ところ魔獣の大きな被害は出ていない。しかし、魔獣は増殖が早い。放っておくと取り返しがつかない事になりかねない。何か良い方法はないだろうか。」
マリエールは答える。
「男爵領はまだ人口が少なくて冒険者ギルドを作るのが難しいと思います。冒険者になる者がいないでしょうから。海辺の街に冒険者ギルドを作ってはどうでしょうか。海辺の街は1万人ほどの人口があります。こことそれ程離れていません。海辺の街の冒険者がここに討伐に来るのがいいと思います。」
冒険者ギルドというのが現実的だと思うが領都である村は人口が今だに100人ほど人口低下止まっているものの人口増加に転じる気配はまだない。転移陣の効果が如実に出れば転入者が増えるだろうが今だに3つの池が水を湛えるだけだ。しかもそれぞれが離れすぎていて一つの街になり難い。それに対して海辺の街は1万人ほど人口がいて街として機能している。冒険者ギルドを置くなら海辺の街の方が相応しい事は判る。しかし領都はこちらだしこれから発展するのもこちらだ。
「マリエールの考えは判った。アレンはどう考える。」
アレンは、
「冒険者ギルド云々は良く判りません。要は魔獣を倒した者に報酬などメリットがあればいいのですよね。男爵が魔獣を倒すメリットを示せば良いのだと思います。」
オークなど肉や魔石がある魔獣は倒し甲斐があるがゴブリンなどは肉も不味く魔石もない魔獣は放置されがちだ。何か恩賞が必要だ。
男爵は渋い顔をした。全てアレンとマリエールが討伐するというと思ったか。男爵は、
「マリエール、王都の冒険者ギルドに海辺の街に冒険者ギルドを設置する事について打診してきてくれ。」
男爵は身銭を切る気がない。
マリエールは王都のギルド長に手紙を書きアンドロイドを数体王都の冒険者ギルドに登録して冒険者活動を始めた。冒険者活動は直ぐ成果を上げた。盗賊団を殲滅したのだ。何とお蔵入りしかけた盗賊団の討伐依頼が常時依頼になっていたのだ。Fランク冒険者のアンドロイド達にも討伐が可能だ。アンドロイド達は直ぐにCランク冒険者になった。アンドロイド達の口からマリエールの事が伝わり丁度その時手紙があり、王都のギルド長とマリエールは会談する事になった。
アンドロイド達の活躍は続く、ゴブリンの棲家の殲滅、未踏破ダンジョンの踏破、オーガの討伐、山賊の殲滅-------------。Aランク冒険者になった。たった二ヶ月の快挙だ。
男爵はアレンとマリエールを呼んだ。魔獣対策の意見を男爵は2人に聞いた。結局、海辺の街に冒険者ギルドを招聘する事になった。




