15 批判者
批判者は援助者だけでなく援助を受けた者も批判の対象だった。この星の人々には救いはない。
15 批判者
批判者は穏やかな感じを受ける人物であった。救済者を批判した事を聞くと、
「自然災害で被害の出た農村でした。復興に向けて取り組んでいました。豊かではなくてもなんとかやっていける蓄えはありました。私は復興のためのノウハウを与え、能力使って復興の基盤を造りました。それなのに救済者は被災者が可哀想だからと色々な物を与えました。お陰で被災者は復興の気力を失いました。私は救済者を批判しました。」
マリエールはなるほどと思った。批判者の言い分はそれなりに理窟はあっていると思う。救済者のように何でもかんでも与えればいいというものではない。しかし批判者の言葉がそのまま本当だと言えるだろうか。マリエールは聞いた。
「その後、被災地はどうなってくれるのですか。」
批判者は憎しみを込めて、
「あのまま何も変わりません。」
マリエールは、
「あなたの能力は何ですか。」
と聞いた。批判者は、
「復興です。」
と答えた。マリエールは、
「あなたの能力と魔法と記憶を私に下さい。」
批判者は、
「いいですよ。贖わずに受け取りなさい。」
批判者の能力や記憶がマリエールの中に入ってきた。膨大な記憶と能力だ。記憶の中で星の再生を行う者の記憶があった。そこへ行こうと思った。マリエールは、
「ところで、あなたはこの星をどうするのですか。」
批判者はこう答えた。
「どうするつもりもありません。彼らは復興をする気がありません。やる気を出して自分達で復興するか滅びるかどちらでしょう。」
マリエールは状況を見て自分達で復興するのは難しいと思った。その辺りを批判者に聞いた。
「難しいと思います。しかし私は復興する気のない者達の星を復興する気はありません。滅びるにしても自業自得です。今更救う気にもなりません。」
マリエールはなるほどと思った。批判者は援助者だけでなく援助を受けた者にも批判の目を向けているのだ。
マリエールは批判者と別れて星を再生する者を訪ねた。再生者は神々しく見えた。神に近い存在なのかもしれない。マリエールは、
「あなたはどんな場合星を再生するのですか。」
と尋ねた。再生者は、
「気まぐれですが、戦争で滅びた星などの再生をしています。」
なるほど気まぐれなんだ。マリエールは、
「元々いた生物を再生するのですか。」
再生者は少し考えて、
「そうする事も出来ますし全く違う物も出来ますよ。思い通りの星を再生出来る。それが私の再生者としての力です。」
マリエールは再生者に、
「あなたの能力と魔法と記憶を下さい。」
再生者は、
「いいですよ。贖わず受け取りなさい。」
マリエールは再生者の膨大な能力を入手した。再生者の記憶から創造者の事が判った。会いに行くと正しく神の如き存在だった。マリエールは創造者に、
「あなたの能力と魔法と記憶を下さい。」
と言った。創造者は、
「いいですよ。贖わず受け取りなさい。」
マリエールは創造者の膨大な能力を受け取った。マリエールは万能の神になった。
マリエールは批判者の後再生者と創造者の能力を受け取った。マリエールは神になった。




