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         13 空中人

 マリエールは空中人の少年に会った。空中人は故郷の星を失った精神生命体らしい。マリエールは彼から記憶と能力を貰った。

            13  空中人


 マリエールが南の島の絶壁で海を見下ろす少年を見付けた。こんなところ集落でもあるのだろうかと近くに寄った。少年は愛想良く微笑えんで、

「あなたこの星の人ですね。随分能力が高くて驚きましたよ。この星の人々はこれが普通なのですか。」

普通ではないだろう。マリエールは、

「多分普通ではないと思うわ。あなたも普通ではないようね。」

少年はなおも微笑えみ、

「私のような存在は時々いますよ。帰るところのない空中人、故郷の星を失った者、人は蔑んで我々を空中人と呼びます。本当はいない筈の存在だと言う意味でね。」

星を失った。宇宙旅行している最中に故郷の星が大爆発するような事。少年は、

「そんな例もあるかも知れないですね。私の場合は故郷以外の星に住んでいたのです。その間に太陽が大きくなって故郷の星を飲み込んでしまったのです。この星だって数十億年後には太陽に飲み込まれるのです。私が生きていた頃はそんな事はありませんでした。故郷の星が太陽に飲み込まれた時に故郷を失った魂が集まって私を作り出しました。私は人間だった頃の記憶を持つ精神生命体です。」

少年の微笑みはどことなく悲しげだった。精神生命体て妖精女王もそうだったわね。凄い能力を持っているのかしら。少年は、

「差し上げてもいいですよ。宇宙に行くなら私の能力も役に立つかも知れないですね。記憶も差し上げます。あなたのこれからの生き方をサポートしてくれる人がいるかも知れません。贖わず受け取って下さい。」

膨大な記憶と能力が身体に入ってきた。悲しい気持ちも伝わった。マリエールは、

「故郷を失ったのはあなたじゃないわ。あなたにはこんなに凄い能力があるでしょう。この宇宙の人々にしてあげる事が沢山あるのではないかしら。」

空中人の少年の記憶で宇宙の人々の救済をしている人の記憶があったそんな昔ではないようだ。一度あって話しだけでも聞こうかと思った。少年は、

「そうですね。あなたは素晴らしい。私もあなたのように前向き生きられたらどんないいでしょう。」

少年は生きていた頃の話し、マリエールは故郷での話しをした。お互い辛い事も大変な事もあったけれどいい思い出だ。少年は、

「あなたと話して気が晴れました。もっと前向きに生きます。」

少年の顔は晴れやになった。

 少年の記憶によると、宇宙を巡る方法には色々あるがマリエールに2つ方法がありそうだ。3次元転移と異次元転移だ。3次元転移は少年が行った事がある場所なら自由に行けるし異次元転移は何処に行くかイメージして異次元空間に行けばそこへ行く入口が開かれる。後はフライで移動すればいい。

 少年と別れて宇宙の人々を救済する人に合いに行った。医師のようなものだろうかそうなら嬉しいな。長くその仕事から離れているから腕も鈍っているだろうな。

 3次元転移で救済者のところに行った。宇宙人と言っても違和感はない普通の人だ。テレパスして言語確かめた。

 マリエールは空中人の少年に記憶のある宇宙の人々を救済する人に会う事にした。移動の方法は3次元転移と異次元転移だ。

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