天上の刀達……!
光秀が、気を利かせ、茶釜を持つと言っているのだが、信長は、子供の様に、自分で持って帰ると言う。
そして、
「邪聖よ!景虎達を呼べ!盛大な、茶会を開くぞ!!」
「はいはい……。二か月後に、ドーラの奴が、各国の王族に、ヒヒイロカネの武器を、献上します。その時まで、待って下さい」
「むう……。仕方が無いのう。為らば、童達に、茶の道を、教えてやるかのう?」
この日から、シルフィール家では、お茶が、ブームに成る。
和菓子は、俺が、作るのだが……。
これでも、結構、忙しいのだがなぁ……。
怒涛の二か月が過ぎた。
ドーラのおっちゃんは、本気だ。
あの酒好きが、この二か月、酒を断って、ひたすらに、刀剣を造っていたのだ。
そして、二か月……。
また、俺の戦場が、始まる。
各国の王族達の、来日。
今回は、最初から、義元と氏康が、来ている様だ。
食事の前に、茶会だと、信長の奴が、得意満面に、ヒヒイロカネの、茶釜を出す。
葉っぱ三枚、湯を沸かせ、皆を驚かせる。
和菓子は、俺が作ったのよぉ。
信長の奴は、どんどん、我が儘が、酷くなる。
しかし、まあ、茶会は、大盛り上がりだ。
景虎達は、特に……。
義元も、
「信長よ。もう、仕官の話は言わぬから、その茶釜を、儂にくれぬかのう?」
「駄目に決まっておろう!!」
子供の様に、大騒ぎ。
景虎も、ソワソワしている。
俺は笑い、
「さて、皆様に、エネス国から、友好の証として、献上品があります。ドーラ!」
俺の言葉に従い、ドーラが、お弟子さんと共に、幾つもの、ヒヒイロカネの武器を、屋敷の広場に広げる。
目を輝かす一同。
俺は、満足げに頷き、
「全て、我が国で取れた、ヒヒイロカネで出来た、武器です。全て、伸縮の法が、掛けられております。皆様、気に入った物を、手に取って下さい」
景虎を先頭に、我先にと、武器へと走る、重鎮達。
俺は、セナの手を引き、
「セナも、愛用の武器を、一つぐらいは、持つとしようか?その代り、いざと言う時以外は、人に向けては駄目だぞ」
「うん♪」
セナは、目を輝かせ、一つの、ロングソードを、手に持つ。
光り輝く、ロングソード。
セナの手に収まり、
「セナ、これが良い!」
「ははは!とても、精悍ですよ」
俺は、ロングソードを、セナの腰にかけてやり、優しく、セナを、抱き上げる。
満面の笑顔のセナ。
一通り、全ての者達に、武器が、手渡された様だな。
ドーラの、思惑通りだ。
ドーラが、一人一人を、思い浮かべ、創り上げた逸品達。
各々の手に、渡った様だ。
景虎は、刀を掲げ、盛大に笑う。
「天上の刀、我が手に、収まりけり!」
その言葉に、一同が、武器を、天に掲げる。
セナもまた、それに倣い、ロングソードを、天に掲げる。
やれやれ……。
今回も、盛大な、祭りに成りそうだ……。




