表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天翔雲流  作者: NOISE
不死鳥の如く
1860/1865

ヒヒイロカネの性能

 黒く輝く、アダマンタイトの炉に、イフリートの炎が宿る。

 凄まじい熱量!

 建物全体にも、符呪を行い、熱を緩和する様にしたのだが……。

 それでも、やはり、熱いな……。

 ドーラは、珠の様な汗をかき、無心で、ヒヒイロカネを、力強く打つ!

 しかし……。

 これは、剣を創っていない?

 一応は、叩いて、感触を確かめ。その後は、ヒヒイロカネを溶解させ、アダマンタイトの型に流し込み、丸みを帯びた物体に……!

「昨日、お前が帰った後、ノブナガに、催促されてのう」

「信長の奴、やってくれる。俺を、出し抜きやがったか!」

 噂をすれば、なんとやら。後ろを振り向けば、満面の笑顔の、信長の姿が。

「ドーラよ!昨日の型で、例の物を、創ってくれたか?」

「ふん!後は、冷やせば、出来上がる筈じゃ!」

 やれやれ……。

 道楽が過ぎる。

 ヒヒイロカネで、茶釜を創ったのか。

 確かに、ヒヒイロカネの、熱伝導率を考えれば、葉っぱ数枚で、湯を沸かせるが。

 まあ、いきなり剣を創るより、ヒヒイロカネの性能を試すには、丁度良いか。

 しかし、ある意味、手の込んだものを、信長の奴は、ドーラに作らせたな。

 型は、木彫りに、粘土の代わりに、アダマンタイトを使って、創らせるとは。

 しかも、この型は、一回きりの物。

 贅沢が過ぎよう。

 信長は、ウキウキしながら、

「邪聖よ!お主の力で、この茶釜の時間を加速させ、完成させてくれ!」

「はぁ……。滅茶苦茶だな……」

 俺は苦笑し、時間を加速する。

 あっという間に、ヒヒイロカネは、型の中で、凝固した。

 これで完成……?

 ドーラが、細心の注意を払い、アダマンタイトの型をはがす。

 目を輝かす、信長。

「ヒヒイロカネは、錆びぬのであろう?錆止めはいらぬな!早速、湯を沸かせ、飲んでみるとしよう!」

 信長はそう言い、木の葉を数枚取り出す。

 茶釜に水を淹れ、その木の葉で熱すれば、伝承通り、本当に、水が沸騰したよ。

 これには、俺も、驚いた!

 信長達も、大興奮だ。

 そして、面白い事に、中の湯は、熱いまま。しかし、触れば、茶釜は、熱くない!伝承通り、これまた、冷たいのだ。

 信長は、興奮したまま、

「この性能に、この奇抜で、美しい形!誠に気に入ったぞ!邪聖よ!ドーラに、褒美を渡すのだ!」

「俺が、渡すのかよ……」

 この設備を、タダで造って、ヒヒイロカネを、渡しているのだぞ?

 もう、十分だろう?

 それでも、仕方が無い……。

「ドーラのおっちゃん。少ないが、白金貨、三枚。それと、この設備で、勘弁してくれ」

 ドーラは、ムフッと、鼻を鳴らし、

「金は要らん!お前の言う通り、この設備で、十分じゃ!それから、早く、ヒヒイロカネを、大量に、持って来てくれ!各国の王達に、剣や刀を、献上するのだろう?儂は、納得した物以外は、世に出す気は無い!早く、研究させてくれ!!」

「はぁ……。グラード。ヒヒイロカネは、量産出来ているか?」

『問題ありません!通常の剣、百本ほどの、在庫があります!』

「そうか……」

 横では、目を輝かす、ドーラ……。

 はぁ……。

 グラードの力も、反則級だよなぁ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ