太陽……。
エネス国の時間が、大きく加速する。
八大国の研修生が、良い仕事をしてくれている様だ。
やはり、エネス国、これ以上に、大きくする必要があるか……。
そんな中、スターリーから、使者が訪れる。
王旗……!
セナ自らか……。
俺は、港湾で、セナを出迎える。
満面の笑顔で、俺に抱き着くセナ。
「ジャショウ!」
「セナ!少し、大きく成ったか?」
セナはセナのまま、健やかに、成長している様だ。
後ろから、ヨルブン達も、満面の笑顔で、やって来る。
「ジャショウ殿下!ご無沙汰しております」
「これは!ヨルブン大公、ローバ殿!それに、ルビア様!ご壮健の様で、何よりです。スターリーの方も、少しずつ、息を吹き返した様ですね?スターリーからの貿易船が、多く、来る様になってきました」
「ははは!エネス国の発展を前に、スターリーの復興が、霞んで見えますよ。ここは、何時来ても、驚かされる!街は、常に進化し。人々は、笑いながら、働いている。誠、この国は美しい!」
ヨルブンは、そこまで言うと、感慨深く、街を見回す。
そして、深く息を吐き、
「誠、スターリーの国は、取り残されてしまった様だ……。ヨセフにも、意地が有ったのだろう。引けぬ思いが、有ったのだろう。しかし!それは、ただの、自己満足で。やはり、奴は、王の器では、無かったと言う事か」
ヨセフが、王の器で無かった?
否定は出来ぬ。
否定出来る事が無い。
あいつは、自分の立場を考えず、自らの意思を優先させた。
そして、幼いセナに、全てを、押し付けた。
最悪な王だ。
俺は嘆き、寂しく笑う。
セナは、不安そうな顔で、
「ジャショウ、ポンポン痛い?」
「ん?ははは……。大丈夫だよ。さあ、セナ。センカ達が、城で待っている。城へと向かいましょう。ジイジとバアバも、セナの事を、心配していましたよ。ここに居る間は、目一杯、遊んで下さい♪私は、セナが、楽しんでくれれば、痛いところなど、吹っ飛んでしまいますから♪」
「セナが、一杯遊ぶと、ジャショウは、元気に成るの?」
「ええ。ここに居る間は、沢山、遊んで下さい。セナはセナらしく、元気に、遊んで下さい」
「うん!」
セナは、嬉しそうに、俺に、抱き着いて来る。
何度も言う……。
セナはセナらしく、ただ、一生懸命あれば良い。
セナが、スターリーの、太陽に成るのだ。
ヨセフにも、俺にも出来なかった……。
スターリーを照らす、唯一の太陽。
ああ、セナ……。
ここに居る間は、君は君らしく……。
俺も笑い、優しく、セナを、抱き上げた……。




