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天翔雲流  作者: NOISE
不死鳥の如く
1854/1865

太陽……。

 エネス国の時間が、大きく加速する。

 八大国の研修生が、良い仕事をしてくれている様だ。

 やはり、エネス国、これ以上に、大きくする必要があるか……。

 そんな中、スターリーから、使者が訪れる。

 王旗……!

 セナ自らか……。

 俺は、港湾で、セナを出迎える。

 満面の笑顔で、俺に抱き着くセナ。

「ジャショウ!」

「セナ!少し、大きく成ったか?」

 セナはセナのまま、健やかに、成長している様だ。

 後ろから、ヨルブン達も、満面の笑顔で、やって来る。

「ジャショウ殿下!ご無沙汰しております」

「これは!ヨルブン大公、ローバ殿!それに、ルビア様!ご壮健の様で、何よりです。スターリーの方も、少しずつ、息を吹き返した様ですね?スターリーからの貿易船が、多く、来る様になってきました」

「ははは!エネス国の発展を前に、スターリーの復興が、霞んで見えますよ。ここは、何時来ても、驚かされる!街は、常に進化し。人々は、笑いながら、働いている。誠、この国は美しい!」

 ヨルブンは、そこまで言うと、感慨深く、街を見回す。

 そして、深く息を吐き、

「誠、スターリーの国は、取り残されてしまった様だ……。ヨセフにも、意地が有ったのだろう。引けぬ思いが、有ったのだろう。しかし!それは、ただの、自己満足で。やはり、奴は、王の器では、無かったと言う事か」

 ヨセフが、王の器で無かった?

 否定は出来ぬ。

 否定出来る事が無い。

 あいつは、自分の立場を考えず、自らの意思を優先させた。

 そして、幼いセナに、全てを、押し付けた。

 最悪な王だ。

 俺は嘆き、寂しく笑う。

 セナは、不安そうな顔で、

「ジャショウ、ポンポン痛い?」

「ん?ははは……。大丈夫だよ。さあ、セナ。センカ達が、城で待っている。城へと向かいましょう。ジイジとバアバも、セナの事を、心配していましたよ。ここに居る間は、目一杯、遊んで下さい♪私は、セナが、楽しんでくれれば、痛いところなど、吹っ飛んでしまいますから♪」

「セナが、一杯遊ぶと、ジャショウは、元気に成るの?」

「ええ。ここに居る間は、沢山、遊んで下さい。セナはセナらしく、元気に、遊んで下さい」

「うん!」

 セナは、嬉しそうに、俺に、抱き着いて来る。

 何度も言う……。

 セナはセナらしく、ただ、一生懸命あれば良い。

 セナが、スターリーの、太陽に成るのだ。

 ヨセフにも、俺にも出来なかった……。

 スターリーを照らす、唯一の太陽。

 ああ、セナ……。

 ここに居る間は、君は君らしく……。

 俺も笑い、優しく、セナを、抱き上げた……。


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