おや?スピカの様子が・・・
遅くなってしまい、申し訳ない!!!言い訳するとですね、暑さにやられてました、まる。
いやほんと、すみません。
学校の授業を終え、学校の見学もそこそこに俺はスピカの居るスピトリカに帰ることにした。
帰り道で生徒たちにじろじろ見られるけど気にしない。
そしてしばらく歩くこと数十分。
「ふう、着いた。」
たった6時間くらい学校に行っていただけなのに妙に懐かしく感じてしまう。中に入ったらどんなものつくるかなー、とつぶやきながらドアを開ける。
「あれ、明かりがついてない?」
ここはいわゆるファンタジーの世界なので電気で動くモノなんてない。明かりと言えばロウソク、ランプ、そして照明魔法の3つくらいだ。
今は夕日が綺麗な感じな時間帯で別に窓からさす太陽の光で十分と言えば十分なのだが。だがそれにしたって、暗い。
「おーい、スピカいるかー?」
・・・返事はない。きっと買い物にでも行っているんだろう。そうでなければ彼女が店を、鍵もかけないで開けるなんてあり得ない。
とりあえず帰ってくるまでなんか作ってるかなと、思った俺は荷物を置くため、用意されている自室に向かおうとカウンターに近づいた。(店の中は大体、出入り口・商品棚・カウンター・階段となっていて自室に行くには、カウンターの奥にある階段を上らなければならない)
と、俺はカウンターに何か黒い影があるのを見つけた。よく見るとそれはスピカだった。
「おい、どうしたんだ?」
「・・・・・・・・・・・・。」
返事がない。ただの屍のようだ。
・・・すまん。そういう空気じゃ、ないな。
もういちどスピカをよく見てみる。いつも通りの前後の長い髪は健在で、見た目に変化はない。ふとカウンターに目線を落としてみると小さな手紙があった。
うん、いやな予感しかしない。
「なあ、スピカ。それ。」
「っ・・・!」
『それ』で通じてしまう。たったの二文字なのにスピカの肩を震わせる。
「・・・みるぞ。」
コクン、と頷いた。
手にとってよく見てみるとそれは、手紙だった。小さく『スピカへ』と書かれていて濡れていた。折り畳まれている手紙を開く。そこにはこう書いてあった。
『スピカへ。
まずはじめに突然おまえの前から居なくなったことに対して、謝らせてほしい。
私たちは怖くなったのだ。このままでは借金のカタにこの店を、愛する娘を、奪われてしまうかもしれない、そう考えるだけで体が震えた。当然金策もしたし、なによりスピカにこのお店を手伝って私たちは嬉しかった。だが店の周りを悪漢がうろつき始めいよいよ客が来なくなってしまい、収入がなくなったあの日。迫りくる不安、恐怖に押し潰された私たちは、深夜のうちに逃げ出してしまった。
いくらあやまっても許されないことだと言うのはわかっている。だが謝らせてほしい。すまなかった。
そしてとても言いにくいが、この手紙を読んでいるのならもう私たち二人はこの世にいないだろう。
娘を置いて逝く私たちを許してほしい。いや、許さなくて良い。
たくましく生きてほしい。
さようなら。』
そのあとの文字はなんだかグシャグシャになっていてよくわからない。
「スピカ。」
「・・・・・・。」
「スピカ!」
「ひっ・・・!」
強め言うとスピカは驚いたようで後ずさる。というより怯える。おれはそんなスピカに近づき肩をつかむ。ビクッ、っと跳ね上がる。
「俺はここにいる。おまえがここにいる。それで十分だ。」
そういったあと少し強めに抱きしめる。
「うう、ううううぅぅ・・・。」
その後ダムが決壊したかのように、スピカは泣き出した。
シリアスはいってしもーた。久しぶりあんど暑さにやられてしまったのか・・・




