第8話:【悲報】例の迷惑系、ついに一線を越えるwww
1:名前:ダンJ民の名無しさん
やーばいでしょ
2:名前:ダンJ民の名無しさん
ぱんどらオワタ\(^o^)/
3:名前:ダンJ民の名無しさん
普通に凶悪犯罪で草
4:名前:ダンJ民の名無しさん
いったい何があったんや?
5:名前:ダンJ民の名無しさん
ggrks
6:名前:ダンJ民の名無しさん
チンパン君ことぱん君がダンジョンで迷惑配信
↓
タブーの宝箱を開ける
↓
ダンジョン崩落イベント発生
↓
探索中の100人以上が行方不明
↓
ちゃっかり生き残ったぱん君、逮捕←いまここ
7:名前:ダンJ民の名無しさん
ぱんどらクズすぎてワロタ。でもガチすぎて笑えんわ
8:名前:ダンJ民の名無しさん
夜使市のコニュードダンジョンって、どんなとこ?
9:名前:ダンJ民の名無しさん
市内で一番でかいとこ。表層はぬるいけど中層以降の難易度がえぐいらしい
10:名前:ダンJ民の名無しさん
これフリーカーは確実にタヒんだよな?
11:名前:ダンJ民の名無しさん
フリーシーカーな
12:名前:ダンJ民の名無しさん
意識高い系湧いてて草
13:名前:ダンJ民の名無しさん
つか、これマジの大事件じゃね? ぱんどら極刑コースある?
14:名前:ダンJ民の名無しさん
タヒ刑はないけど無期懲役は普通にありえると思われ
15:名前:ダンJ民の名無しさん
ほんま迷惑系はクズしかおらんわ
16:名前:ダンJ民の名無しさん
つか、待って。YewTube開いたら、崩落も配信続けてる奴ら結構いる
17:名前:ダンJ民の名無しさん
うわ、マジやん。しぶとすぎ
18:名前:ダンJ民の名無しさん
深層配信キターーーーーー
19:名前:ダンJ民の名無しさん
実質デスゲーム配信やん
20:名前:ダンJ民の名無しさん
とりま、そっちを見守るか。なんか、おすすめのチャンネルある?
21:名前:ダンJ民の名無しさん
ピンからキリまであるからわからん。でも、さっきちょっと変なの1つ見た
22:名前:ダンJ民の名無しさん
kwsk
23:名前:ダンJ民の名無しさん
〝いせおじ☆ちゃんねる〟って名前のやつ。フェイク疑惑で炎上してたんだけど、こいつも配信続けてるってっぽい
24:名前:ダンJ民の名無しさん
嘘つくなよ。こんな状況でもフェイク続けるとか、流石にそこまで図太い奴いないだろ
25:名前:ダンJ民の名無しさん
なら自分の目で確かめろ。リンク貼る↓
https://www.youtube.com/wootch?v=qQvULZOa1L4
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◆◆◆
夢を見ていた。
あの日から何度も繰り返し見る、過去の状況のリフレイン……
「マコト、あんたは生きなさい」
「おう、そうだぜ。こんなところで死ぬんじゃねぇよ」
「ここは我々にお任せを」
「……マコト、ボクたちは信じてる」
シルヴィア、ランディ、アリオス、レヴィン……
かつて異世界で共に冒険した戦友たち。
最後まで自分を支え続け、命を落とした戦友たち。
彼らの最期のに遺した言葉は誠の中に大きく刻まれていた。
自分だけ生き残ってしまった。
自分だけが国の「英雄」としてまつり上げられる存在となった。
そうじゃない。
俺は英雄なんかじゃない。
ただただ運がよかっただけの、ただの凡庸な男なんだ。
それは地球でも変わらない。
こんな自分が配信なんておこがましいことをしてもいいものだろうか……
『――――さんっ! おじさんっ!』
なんていうことをぼんやり考え、まどろんでいると、ドローンから陽菜の声がする。誠はうーんと体を伸ばし、ドローンに向けてひらひらと手を振った。
「大丈夫。生きてるよ」
『よかった、おじさん! 怪我はない!?』
「んー、見た感じ、大丈夫そうかな」
そう言いながら身を起こし、誠は体に異常がないかを手を動かしたりして調べてみた。特段痛む箇所はない。作戦はうまくいったらしい。
『で、でも、どうやって生き延びたの? すごい高さから落ちてたけど……』
「〝弾性化〟っていう技術を使った。こっちの世界では非常用闘気って呼ばれてるみたいだけれど、ようは体全体に弾力のある闘気を纏うことで、落下ダメージから身を守れるんだ」
彼はこきこきと体を鳴らしながら、姪っ子からの質問に答えた。
実はダンジョンの崩落というのは、それほど珍しい現象ではない。
とはいえ、ここまで大規模なものに巻き込まれたのは流石の誠も初めてだった。
彼は【暗視】のかかった視線で周囲をきょろきょろ見回してみる。
落石などの跡はない。
代わりに無数の〝エンティティ〟が、そこかしこに散らばっていた。
エンティティ――それはアイテムを平面的なドット絵のようなものにしたダンジョン特有の代物で、同じエンティティであれば、ストレージの中で64個までスタックすることができる。
今、そこかしこに散らばっているのは、崩壊した地面、燐光石だろう。
別に、こんなものを持ち帰ったところで商業的な価値は何もない。
が、ごく稀に出るアンコモナイトといった価値のあるアイテムが埋没している可能性がある。
元冒険者の性として、誠はそれらのアイテムの中から価値のあるものを拾いたい衝動に駆られた。エンティティ化したアイテムは一定期間がすぎると自動的に消えてしまうのだ。
……いや、いかんいかん。冷静になれ。
……今はそんなことしてる場合じゃない。
誠は自分にそう言い聞かせると、近くに落ちている武器を拾いに行った。
それは地面に突き刺さっていたが、さすがはミスリル合金製。刃こぼれすらも起こしていない。
『ど、どうしよう、おじさん?』
「とりあえず脱出を目指そうか」
『今どの辺りにいるかわかる?』
「流石にそこまではわからない……と、言いたいところだけど、魔素の濃度からして深層だね。正規ルートでの帰還は難しいかもしれない」
『じゃ、じゃあ、どうするの?』
「なんとかするさ。とりあえず周囲を散策しよう。運がよければ上の階層に繋がる道が……」
誠が言いかけたその時だった。
「きゃああああああ!」という声が鳴り響いた。
若い女、あるいは少女のものだろう。
『おじさん、今の……』
「多分、女の子だね」
『どうするの?』
「助けに行こう。何かあったのに違いない」
姪からの問いに誠は即答した。
彼は自分がいい人間だとは微塵も考えてはいない。
だが年若い娘の悲鳴を無視して、その場にぼーっと立ち尽くすほど薄情者ではないのであった。




