王都で、、、
急ぎ、王都へと戻った。
今までならば半月は掛かる道のりだ。
それが、お金が余分にかかってもと、特急の馬車に乗り込んで7日間でたどり着いた。
冒険者ギルドに駆け込み、依頼完了の報告を済ませようとしていたら、声が掛かった。
「アレス!無事だったんだな!
帰りが遅いから心配したぞ。」
ギルドマスターのヤムさんだ。
「ああ、ちょっと雪で足止めくらっていたから。
これが依頼の品だ。
依頼完了でオッケーか?」
「よし、受け取った。」
「ヤムさん、俺、王都での仕事は終わりにするから。
北の辺境地区へ拠点を移す。」
「何だって?
おい、こっち来て詳しい話聞かせろや!」
マスターの部屋へと引きずり込まれて、雪で死にかけて助けられた事や、結婚を申し込む事を吐かされた。
さすが、王都の冒険者ギルドマスターだ。
「そうか、結婚するのか。
お前は結構腕が良いから居なくなると痛いな。」
腕を組み、うんうん唸って何かを考えている。
「じゃ、俺、準備で忙しいから行くから。」
面倒事を押し付けられる前に退散するに限る。
「ちょっと待った!」
あ、逃亡失敗。
仕方なく、又、腰を下ろす。
「なんだよ。
俺、早く帰りたいんだけど。」
「アレス、お前、北のギルドの職員にならないか?
サブマスターが居なくて困ってるんだ。」
「いや、俺、町には住まないから。」
「冒険者は危険が多くて浮き沈みのある仕事だぞ。
結婚して、女房が出来たらいずれ子供も出来るだろう?
家族を養うのには安定した収入が必要だと思わないか?」
う、、、。
今回死にかけた事は俺のトラウマになっている。
冒険者だと何日も、何ヵ月も家を空ける依頼だって出てくる。
ギルドの職員、、、。
心が傾いた。
「ま、考えて見てくれ。
引き留めて悪かったな。
元気でやれや。」
「ああ、又来る。」
やる事、考える事が沢山ありすぎた。
俺は早く彼女の元に帰りたいんだ!!




