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[COORDINATE 0049] Sage’s Labyrinth ver.Valerion 6

# World_Tree_Magic:


俺のあっけらかんとした拒絶に、案内人は少し余裕をなくした様子だった。

俺を制するように手のひらを向ける。


「勇者アルス、しばし待て」


案内人は、そう言うと完全に停止した。

微動だにしない。


俺は案内人の返答を待ちながら、先ほど魔法で見せられた光景について考えていた。

言葉の意味は魔法が教えてくれていたが、あまりに突拍子もなく、わけがわからなかった。


「なあ、案内人。今の魔法で見せられた光景を、理解できるやつがいるとは思えないんだが。踏破する迷宮に順番があるのか?」

「いや、どの迷宮から踏破しても内容は同じだ。歴史は決まった順に開示される。今回のものは、そのひとつ目にあたる」


最初でこれか? この先の迷宮では、どれだけ意味不明なものを見せられるんだ。


魔法で見せられた光景の最後のほうで、賢者の迷宮はもともと六つあったようなことを言っていた気がする。

ユーリやセルナ統領の話がすべて真実なら、今は三か所しかないはずだ。


「本当は、賢者の迷宮は六か所あったんだよな? 半分になったから、重要な歴史だけを伝えているのか?」

「そうだ。それに、今はわからなくとも、世界樹に到達すればすべてを理解できる」


なるほどな。


そのときにあまり驚きすぎないよう、事前に大事なことだけ教えているのか。

俺にはあまり響かなかったが、女神教の敬虔な信者にとっては、刺激が強すぎる内容だったとも言える。

あの、マクスウェルとかいうおっさんなんて、かなり女神様を小馬鹿にしていた。


「俺はさっきの光景から何を学べば、真実を乗り越えたことになるんだ? 正直、大した内容はなかったように思う」

「そう思うのは、君たちの精神が強靭だからだ。さすが、勇者アルスとその仲間である」


案内人は意外と調子のいいやつだな、と思った。


さっきの光る板には適正30%って描いてあったじゃないか。

ルナリアなんか0%だったぞ。


案内人は早々に消えていたしな。

絶対、俺の相手が面倒になっていたんだろう。


最初のときが嘘のように、案内人は丁寧に説明を続けた。


「女神リゼット様は偉大な創造主である。しかし神性ではない。それを真実として受け止めた上で、高潔な魂を維持する必要がある。また、古代人と君たちの文明が地続きではないことも知っておかなければならない」


俺は、ずっと密着しているルナリアとフェリスを、それぞれ自分の席へ押し戻した。

彼女たちの柔らかさと甘い匂いを感じながら、深く考えるのは不可能だ。


二人は不満そうだったが、大事な話をしているので我慢してくれた。


「文明というのはなんだ?」

「文明とは、人々の社会形態およびその水準のことだ」


養成学校の学年ごとの空気みたいなものか?

確かに、学年によって大事なものや練度が違うもんだ。


「リゼット様については理解したと思う。元々、信徒じゃないし、気にもしていない。けど、文明云々は理解できなかった」

「女神リゼット様についてだけでも問題ない。古代文明については、次の迷宮で理解を深めるとよい。勇者アルス、信徒でないのは構わないが、なるべくならそれは迷宮内では口にしないでくれると助かる」


俺は丸い椅子の上で姿勢を楽にし、頭の後ろで腕を組みながら案内人へ顔を向けた。


「わかった。次はもっと理解できるように努力する。信徒の件もわかったよ。建前は大事だしな」


この案内人に人間味を感じて、俺は少し好きになってきていた。

だが、大事なことだけは伝えておかなければならない。自然と目元に力がこもる。


「冒険者として、引き続き世界樹も目指す。ただ、約束しろ。二度と俺の仲間を侮辱するな」


案内人はこちらに顔を向けたまま、先ほどから微動だにしていない。

ただ、雰囲気が真剣なものに変わったのはわかった。


それにしても、この人は息をしている感じがしない。

ゴーストか何かなんだろうか?


「承知した。申し訳なかった。……待たせた。対価について話をしてもよいだろうか」


俺は、低姿勢になって詫びを入れた案内人へ、ぞんざいに答えた。


「うむ。許可してやろう」

「アルス。優位になったからって、そういうふうに調子に乗るのは駄目だよ」


ルナリアに言われて、俺は即座に反省した。

「うん。いいよ、案内人さん」


案内人は、俺たちのやり取りを気にせず、真摯な口調のまま静かに話しだした。

「……勇者アルス以外は、すでに神器を持っているとのことだったな。だが、君たちは神器所有者としての確認が取れない。まずは、順番に現状を確認する」


案内人は、ローブに覆われた身体をルナリアへ向けた。

「ルナリア・アストライア。所有しているという神器を見せよ」


ルナリアはアストライアの剣を抜き、左手に刀身を乗せて案内人に見せた。

無機質な白い光に照らされ、傷ひとつない銀の剣が鮮やかに光を反射する。

その動きに釣られて、金糸の髪が彼女の肩の上でふわふわと揺れた。


「はい。これです」

「……ルナリア・アストライア。君はこの神器継承の血族であるようだが、正式継承もなく勝手に持ち出しているな?」


「え! ち、違いますよ。これは、その……」

「おい、ルナリア。俺は耳を塞いでおいてやるから、案内人には正直に話せ」


俺は形だけ耳を塞ぐふりをした。

商人の娘のふりをし続けて、力を授かれないことになったら笑い話にもならない。

ここは大事な場面だ。


ルナリアは、俺を見て赤い瞳に不安の色を浮かべていた。

本当に聞こえていないのか心配なのだろう。

だが、ルナリアが俺の言葉を拒むことはなかった。


「はい。冒険者になるにあたって、家から勝手に持ち出しました……。強そうだったので……」


フェリスが呆れた口調で横から口を挟んだ。

俺は耳を塞いでいるので、反応してはいけない。


「……前から思っていたが、お前たち二人は、なぜそんなに自由なんだ……」


それを受けて、案内人が顔をフェリスへ向けた。

案内人は、とても気を使った様子でフェリスに声をかけた。


「フェリス。すまないが、先にルナリア・アストライアの話を終わらせてもよいだろうか?」

「……うむ。許可してやろう」


意地悪そうな笑みを口元に浮かべて、フェリスは俺の真似をした。

それを受け流して、案内人は続けた。


「ルナリア・アストライア。君がどのように戦っているのか、私は知らない。しかし、現状では魔法の行使はできていないだろう。正式な継承がなされなければ、君に適した詠唱がわからないからだ」

「……あの、今も魔法は使えています」


案内人が再び停止した。

あまりにも、彼の想定通りに進まないことに、俺は申し訳なくなってきた。


「……今から強制的にアストライアの剣の所有権を君へ移譲する。君の使えているという魔法が何を指しているのかは不明だが、これで本来の神器の力を引き出せるはずだ」

彼は、異常なことはいったん横に置き、通常通り進めることを選んだようだった。


それから案内人は俺たちを見渡して言った。

「これより継承魔法を行使する。先ほどは、配慮が足りず驚かせたようだった。謝罪する」


……しかし、案内人は俺に顔を向けたまま、魔法を行使しない。


ああ、そうか。俺が耳を塞いでいるからか。

俺はルナリアにばれないよう、案内人に小さく頷いた。


それを受けて、案内人がアストライアの剣へ手をかざした。


「I am the guide entrusted by Sage Siegfried. Transfer ownership of the Sword of Astraia to Lunaria Astraia.」


「Authorization Update: Sword of Astraia / Owner: Lunaria Astraia.」


アストライアの剣が淡く赤く輝く。

収束した魔力がわずかに風を起こし、ルナリアのウェーブがかった金糸の髪をやわらかく揺らした。

彼女の宝石のような赤い瞳は、剣の光を受けて本物の宝石のように輝いた。


やがて光が収まり、目をぱちぱちとさせたルナリアは、少し顔を赤らめて案内人に言った。


「……あのぅ。新しい魔法と、その詠唱が頭に浮かびました。……ただ、その……これを、わたしは戦場で唱えるんですか?」


「そうだ。コアドライブに沿った詠唱が、魔法名とともに授けられたはずだ。その詠唱をはっきりと口にするといい」


俺の方をちらちら見ながら、ルナリアは答えた。

「あ、はい……。わかりました……。ありがとうございます」


おお、ルナリアは新しい魔法を覚えたってことか。

え、じゃあ俺も神器があれば、別の魔法が使えるのか?

もしかして……俺にも攻撃魔法が使えるようになるのだろうか!


案内人が続いてフェリスの方へ身体を向けた。

その口調は、ルナリアのときに比べて丁寧になっていた。


「続いてフェリス。君も神器を持っていると言っていたな。見せてもらってもよいだろうか」

「……ん。これだ。……あと、もう満足したから、普通に接してくれ」


案内人はフェリスに小さく頷いた。

フェリスは腰の鞘から紫の短剣を抜き、左手に刃を乗せた。


それを見た案内人が言った。


「……他人のものではないか。奪ったのか?」

「……アルスからの贈り物だ。奪ったものではない」


案内人は俺をちらりと見たが、何か質問することはなく、そのままフェリスへ向き直った。面倒になってきたのだろうか。


「そうか。この神器の所有権変更と、新規製造、どちらが良いか希望を述べよ」

「……ん。では、新規製造で頼む。私は短剣を双手で使う。……同格の武器が欲しかった」


案内人は頷いて答えた。


「承知した。では、神器ではない方の短剣を見せよ。そちらを神器に作り変える。そうすれば、これまでの戦闘の延長線上で使用できるだろう」

「……助かる」


フェリスはグラディオの短剣を納刀し、黒い短剣を差し出した。

案内人がその短剣へ手をかざす。


「I am the guide entrusted by Sage Siegfried.

Grant the Divine Armament attribute of Element Type: Wind to the dagger designated as Sylph Dagger. Designate Ferris as its owner.」


「Authority Override Executed: Ferris / Classification Updated from Demi_human to Human.」


「Divine Armament Created: Sylph Dagger / Owner: Ferris」


フェリスを淡い光がふわりと包みこんだ。

その光が粒子となって消えていくのと同時に、フェリスの持つ黒い短剣の柄が黒緑へと変化し始めた。

短剣の背に黒緑の線が伸びていく。黒の刀身は鮮やかな緑に光り輝き、徐々にその色を変えていった。


彼女の透き通るような水色の髪が、魔力の起こした風に流れる。

瑠璃色の瞳は、短剣の鮮やかな緑の輝きに照らされて、きらきらと輝いていた。


やがて光が落ち着き、彼女の持っていた黒い短剣は、美麗な装飾の施された鮮やかな緑の短剣へと姿を変えていた。


その緑の短剣を見つめたまま、固まったフェリスは長い耳の先まで朱に染まっていた。


「……案内人。……コアドライブは、魂の定義だとか言っていたな?」

「そうだ。だが、短い言葉で正確に伝えるのは難しい」


フェリスはため息をつきながら答えた。

「……そうか。……お前の言う魂の定義とは、潜在欲求とかそういうことか?」

「違う。単純な言語化は困難だが、端的に言えば性質である。そう連想する詠唱であったのなら、君の魂の性質がそれなのだ」


平静を取り戻したフェリスは、下げていた視線を上げた。

俺の方をちらりと見て、話を続ける。


「……ん。……そ、そうか。より酷いな……。まあいい。魔法は獲得できた。ありがとう」

「そうか。制作した神器は『シルフの短剣』という名だ」


なにそれ。格好良い。

俺も星切を神器にしてもらおう。


少し顔を赤らめたままの二人を気にすることなく、案内人はこちらを向いた。

「勇者アルス、君は神器はいらないと言っていたな。では――」

「いえ! いります! この星切を神器にしてください!」


俺の勢いに押された案内人は、少し黙ったあと、間を置いて答えた。

「そうか。その方がいいだろう。この迷宮を剣技のみで踏破した手腕は見事だが、やはり世界樹へ至るには魔法は必須である」


俺は剣技なんか全然使えない。

案内人は迷宮内の戦闘を把握しているわけではないんだな。


「あ、ちょっと待って案内人。なあ、お前ら、神刀星切って名前はどう思う?」


俺はルナリアとフェリスに聞いた。

「……ん。神刀は称号だ。やめたほうがいい」

「うーん。神刀だと、神様が作ったみたいだよ? いいの?」


「よし、案内人。名前も見た目も変えないでくれ」


案内人は俺を見つめ、最後に少しだけ唇に薄い笑みを浮かべた。

俺が刃を左の手のひらに載せて差し出すと、案内人は鈍くギラつく星切へ手をかざした。


「承知した。勇者アルスよ。改めて非礼を詫びる。最初の審判の板の件は、本当にすまなかった」

「いいよ。あんたのせいじゃない」


案内人の手のひらに魔力が収束していく。

白い魔法の光が星切を包み始めた。


「I am the guide entrusted by Sage Siegfried.

Grant the locally forged unauthorized katana the Divine Armament attribute of Element Type: Light. Designate Ars as its owner.」


「Divine Armament Created: Hoshikiri / Owner: Ars」


魔法が起こす柔らかな風が俺の茶色い髪をそっと撫でていく。

俺は無邪気にその白い光を見つめていた。


やがて光が薄れていき、星切が神器となったことを感じた。

俺はその柄を握り、これまでと同じ姿のまま、鈍く光る刀身を眺めた。


……俺は、神器がなんなのか理解したような気がした。


やがて、俺の脳裏にひとつの言葉が浮かび上がる。


* * *


『神性結界』

特性:魔法発動阻害・存在格差無効


* * *


どう考えても、攻撃魔法ではなかった。



# Return_from_the_Sage’s_Labyrinth:


空気が抜けるような音とともに、両開きの戸がひとりでに開いた。

色々あったが、迷宮踏破は無事に達成した。目的だった賢者の叡智と力も得ることができた。


再び迷宮を抜けて帰還しなければならない。

魔物はいないだろうが、結構な距離がある。

俺たちは少し休憩を挟んでから、案内人について部屋を出た。


白く滑らかな床は、来たときと同じように青白い照明を鈍く反射していた。

ここに来てから、どれほどの時間が経ったのか、俺にはもうよくわからなくなっていた。

色々ありすぎて、時間感覚が麻痺している。


俺は部屋を出たところで立ち止まった案内人に声をかけた。


「案内人、色々とありがとう。結構時間は経ってるんだろうか」

「先ほど、魔法で過去の光景を見ていた間、時間は経過していない。体感ほど長くいたわけではない」


俺は少し驚いた。

「そ、そうなの? 凄いな」


俺が素直に感心していると、隣のルナリアが俺へ視線を向けた。

白い光に照らされて、ウェーブがかった金糸の髪がやわらかく光を反射する。


「ねえ、アルス。帰りはどうやって登るの?」

「…………え」


思わず間の抜けた声が漏れた。


そうだった。

ここへ来るときは、迷宮の入口に向かって崖の上から飛び降りたのだ。

あれをよじ登るのは、いくらなんでも無理がある。


ルナリアが、うろたえる俺を見て何か言いかけたが、それより先にフェリスが口を開いた。

フェリスは、水色の髪を外套の中へしまい込みながら、淡々と言った。


「……ん。そんな気はしていた。……大丈夫だ。入口そばの壁面を斜め上に掘り進めていけばいい。安全な坂道ができあがる」

「おお、なるほど」

「そっか。その方法なら魔物にも襲われないね。フェリスちゃん天才だよ!」


ルナリアは弾むようにフェリスの横へ並ぶと、両手を後ろに回したまま、にこやかに笑った。


「任せて! あっという間に上まで掘ってあげる」

「……そうだな。……階段も作るか」


フェリスが口元に笑みを浮かべて答えた。


俺たちの話を黙って聞いていた案内人が口を開いた。

「勇者アルス。君たちは渓谷を飛び降りてきたのか……。だが、掘り進めて帰還するのはやめてくれ。ここに迷宮がある意味がなくなる」

「うーん。でも、峡谷を登る手段が他にないんだ」


案内人が淡々と答えた。

「心配はない。私が転送魔法を使用する。私の管理内の地域なら、どこへでも瞬間移動できる。帝都ヴァレリオン……現在は首都ヴァレリオンか。こちらでよいか?」

「……え?」


俺の驚いた様子に、少しだけ口元に笑みを浮かべて案内人は続けた。

「一度送り出したあとは、再びこの迷宮を攻略しなければ、私には会えない。帰還前に質問しておきたいことがあれば、今のうちに尋ねておけ」


何か忘れている気がした俺は、少し考えた。

星切に左手をかけつつ、目線を上げる。


……あ、そうだ。危ない。大事なことを聞き忘れていた。


「そうそう。共和国の統領に頼まれてたんだった。神器の制作は、賢者の迷宮を踏破するしか方法はないのか?」


案内人は少しだけ考えるように間を置いてから答えた。


「そうか。かの国は革命によって、統治者権限の保持者がいなくなっていたな」


それから、わずかに申し訳なさそうな気配を滲ませる。


「そうだ。また、踏破しても創造魔法を授けることはできない。先ほどの歴史でもあったが、そもそも神器とは魔法の乱用を防止し、国家を安定させるためのものだ」


そこで一度言葉を切り、案内人は続けた。

「冷静に聞いてほしい。言い方は悪いが、ヴァレリオンはすでに統治者権限を持つに値しないと判断されている」


俺は腕を組んだまま唸った。

「うーん、そうか。まあ、しょうがないよな」


セルナ統領も駄目元という雰囲気だった。

それに、セルナ統領は尊敬できる人だったけど、後任までそうだとは限らないしな。


ほいほい気軽に王様にはできないんだろう。


案内人は小さく頷いた。


「この後も、この迷宮は巡礼者になることを望む者を待っている。なので、神器が欲しいのであれば、ここへ到達せよと伝えてくれ」

「わかった。色々とありがとうな。また遊びに来るよ」


俺がそう言うと、案内人は少しだけ意外そうな顔をした。

それから、初めてはっきりと笑みを浮かべる。


「そうか。楽しみにしていよう」


黒い布で覆われた目元のせいで表情は見えにくい。

それでも、その声が少しだけ柔らかくなったのはわかった。


「他の迷宮にいる私の兄弟たちにも、よろしく伝えてくれ」

「ああ。じゃあな」


案内人が右の手のひらを開き、上へ掲げた。

未知の力が収束していく。

青白い光が彼の右手から溢れ出した。


「I am the guide entrusted by Sage Siegfried.

Transfer the party of Hero Ars to the designated destination.」


案内人はそっと俺たちへ手を向けた。


「……アルス、お前はきっと世界樹へたどり着けるだろう」


「Coordinate Shift: Hero Ars and Party / Valerion Capital.」


足元から、淡く青白い光が立ちのぼる。

次の瞬間、意識が一瞬だけ暗転した。


気がつくと俺たちは、首都ヴァレリオンの霊園に立っていた。



# COORDINATE 0049 END

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