7話
来週の水曜日が終わればで夏休みになる週の日曜日の今日もウサギのモンスターが現れるダンジョンに来ていた。
「今日こそは5匹の群れを探すぞ!」
あれから一度も5匹のウサギのモンスターの群れとは遭遇することがなかった。
夏休みに入れば、すぐにでも夏休みの宿題を済ませてからダンジョン遠征に行く予定である。
そうなるともうこのウサギのモンスターが出るダンジョンには行くことはないだろう。
だからこそ今日こそはウサギのモンスター5匹の群れと遭遇して結界で捕らえることなく勝ちたい。
ダンジョンに入ってすぐにウサギのモンスターを発見。
駆け出してくるウサギのモンスターが全速力になったと思った段階でウサギのモンスターの正面に強度を高めた結界を作り出す。
それだけでウサギのモンスターは結界に衝突して動かなくなる。
あとは動かなくなったウサギのモンスターのところまで歩いて向かえば、その頃にはウサギのモンスターはドロップアイテムに姿を変えている。
2匹、3匹のウサギのモンスターの群れと遭遇しても同じ様に結界に衝突させることで倒して進み、ようやくこのダンジョンの核があるだろう場所を囲い込む鉄柵のところまでやって来た。
ここまで来れば遭遇するのは最低でも2匹のウサギのモンスターの群れ。
でも大抵はウサギのモンスターが3匹で群れていることが多い場所で探索をしていく。
ここなら4匹のウサギのモンスターが群れていても珍しくはない。
先ほども4匹のウサギのモンスターの群れを結界に衝突させて倒したところだ。
休憩をしつつもウサギのモンスターを倒し続けたが昼食を食べる時間になっても5匹のウサギのモンスターの群れと遭遇することはなかった。
「はぁ、今日も駄目かなぁ〜。」
あの1回しか5匹の群れのウサギのモンスターとは遭遇していない。
本当に稀なことだったのだと昼食後の食休み中に思いながら休息を取る。
それからダンジョンを出るまで後30分で帰ろう。そう思った時に5匹のウサギのモンスターの群れと遭遇した。
「やっと見つけた!」
やっとあと少しで帰るというところでウサギのモンスター5匹の群れを発見して喜び声を上げたことでウサギのモンスターの群れはこちらに気が付いてしまった。
駆け出してこちらに向かって来ている5匹のウサギのモンスターの群れ。
その中でも俺との距離が1番近いウサギのモンスターを狙って結界を作り出せば、ウサギのモンスターは結界に衝突して動かなくなる。
続けて2匹目、3匹目とウサギのモンスターの正面に結界を作り出した結果は1回目と同じでウサギのモンスターが動かなくなるだけ。
かなり俺との距離が近付いて来ている4匹目と5匹目のウサギのモンスター。
その中でも距離が俺と近いウサギのモンスターを結界を作って正面衝突を起こして4匹目が動かなくなった。
これで最後の5匹目。
もう俺と5匹目のウサギのモンスターとの距離は5メートルしかない。
それでも今なら間に合う。
俺は結界を、それも飛び掛かって体当たりを行なって来ても防げる様に俺よりも大きな結界をウサギのモンスターの正面に作り出した。
結界と衝突する5匹目のウサギのモンスターは勢いが付いていた事もあって事故にあった車の様に体を特に頭部をひしゃげさせて死んだいた。
「なんとか間に合った。ギリギリだったな。」
今回は俺自身を結界で守ることも考えていたからこそ最後までやれた事でもある。
しっかりと強度の高い結界を作る。そう考えていたからこそ5匹目はかなり接近している状態になってしまっていた。
ウサギのモンスターと正面衝突しても壊れない強度の結界をもっと早く作るか、一気に多くの数の結界を作れればここまで焦ることもなかっただろう。
やっぱりそこら辺が俺の今後の課題なのだろうな。
倒したウサギのモンスターのドロップアイテムを拾い、今日はもう目的の5匹のウサギのモンスターの群れを倒せたこともあり帰ることにした。
今日は夏休み前の最後の登校日。
教室では夏休みどこで遊ぼうかなどとクラスメイトたちが話している内容が聞こえて来る。
その中には夏休みだからこそ集まってダンジョンに向かわないかと言った話をしているグループもあった。
「あ、そう言えば白霧も討伐者免許を持ってるよな?俺たちとダンジョンに夏休みの間一緒に行かないか?」
「え、ああダンジョンね。」
いきなりダンジョンに夏休みの間に行く予定を立てていたクラスメイトたちのグループの1人に話しかけられて驚いてしまう。
はっきりと言えば俺は中学に入ってからも周りのクラスメイトたちと友好を築いていない。
話しかけられれば話すくらいで友達と呼べる人なんて1人もいないほどだ。
それだからこそ話しかけられて驚いてしまった。
「夏休みは色々と出掛けるから無理だな。誘ってくれてありがとう。でも断るよ。」
「あぁ、そっか。それならいいよ。」
聞き耳立ててる訳じゃないが誘ってくれたクラスメイトが離れると、そのグループの1人が俺があれだよな、なんて声が聞こえてきた。
俺が周りと仲良くしようなんて思っていない事をクラスメイトたちもなんとなくは理解しているのだろう。
まあ俺に取ってはそんな事はどうでもいいことだ。
今も机の引き出しの中に小さな結界を霊装もなしで作る練習をしているくらいだ。
人と友好を築くことが今後必要になってくることがあるかもしれないが、それでも面倒な人間関係なんて関わりたくない。
その点ダンジョンはいい。モンスターを倒して強くなっていく実感もあるし、手に入るアイテムを売ればお金だって手に入る。
ダンジョンの方もまだ初級だからこそソロでの探索でも問題がないのかもしれないが、出来れば俺は今後も1人でダンジョンを探索したいところだ。
そうこうしていると夏休み前の最後のホームルームが始まった。
先生の話は夏休みのこと。前世なら海や川の注意があったところにプラスしてダンジョン探索への注意喚起もしていた。
先生の話が終わって夏休みの宿題が出されてようやくホームルームも終わってあとは家に帰るだけ。
夏休みの宿題も3日もあれば片付く物が多かったのは助かった。
俺はクラスメイトたちが夏休みのことを話している間に帰宅準備を済ませて教室を出るのだった。




