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神成り  作者: 甲羅に籠る亀


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3/12

3話

 叔父さんからの許可を得て書類にサインをして貰い、提出日までに書類を学校に提出してから1週間後、ようやく中学校で先生から討伐者の証である討伐者免許を渡された。


 討伐者免許を渡されたのはクラスの中でも半分も満たなかった様だ。


 これが多いのか少ないのかは交友関係がほとんど居ない俺には分からない。


 それでも俺以外にも討伐者になろうと思っているクラスメイトが居るんだなぁ、とは思った。


 討伐者免許を渡された際に先生から討伐者になるのなら安全第一で気を付ける様に言われたが、この近くにあるダンジョンはステータスの獲得を行なったダンジョンくらいだ。


 あのダンジョンは現れるモンスターはスライムだけのダンジョンで危険性はほとんどないと言われているダンジョンだ。


 近場で行けるのがそこしかない以上は危険な思いをするなんて余程のことがない限りは起こり得ないだろう。


 討伐者免許を貰ったその日にダンジョンに行くなんて事は流石になかったが、家に帰ったらすぐにインターネットで討伐者協会のサイトを開いた。


 そこで俺の討伐者免許の番号を入力して討伐者のみが入れるサイトを確認する。


 「調べた通りだけど凄い金額だな。」


 ダンジョン自体にも種類があるが、討伐者協会の管理するダンジョンは2つある。


 俺がステータスを得るのに使った様なダンジョンや良質な素材が手に入るダンジョンなどの討伐者協会が管理しているダンジョン。


 もう一つが討伐者協会が討伐者や討伐者たちが集まったギルドにオークション形式で売っているダンジョン攻略用のダンジョンの2つがある。


 後者のダンジョンは討伐者協会が管理出来ないくらい階級の高いダンジョンか、資源や素材としては長期で管理してもそこまで良いダンジョンではないから攻略の為に売られている。


 ダンジョンを攻略するだけで討伐者協会から報酬金が渡されるだけじゃなく、ダンジョン内で手に入った資源や素材の売却をすると考えればかなりの金額が手に入るだろう。


 初級Gのダンジョンでも最低価格で10万単位もするし、今サイトで見れる値段で最高は10億単位で金額が動いていた。


 「俺には当分関係ないことだな。ここは……俺が見るとしたらこっちだな。」


 そこは企業が討伐者協会にした依頼の内容が載っているページだ。


 モンスターの素材が欲しい。貴重な鉱石が欲しい。薬に使う植物が欲しい。などと依頼がされている。


 その中で俺が次の土曜日に向かう初級Gのダンジョンはモンスターとしてはスライム、採取アイテムとしては植物系の素材がある。


 スライムを討伐して手に入るドロップアイテムと採取アイテムで手に入る植物に関係する依頼がないかを探してみた。


 「あった。」


 ステータス獲得用に残しているダンジョンだろうが、それでも残しているのなら何かしらのお金になる様な資源や素材があるとは思っていたがやっぱりあった。


 依頼を受けるのは土曜日の当日にしてスライムは倒せばいいから、採取アイテムを採取して確保するのに何が必要なのかを調べることにした。



 あれから毎日調べ物をしたり、自分のジョブである結界術師の力を試したりしながら探して土曜日、俺は初級Gのダンジョンに来ていた。


 「霊装も纏ったし、行くか。」


 ダンジョンの外は曇りで太陽が出ていないが、ダンジョンの中は太陽が出ていたのを見て、ダンジョンは外の天候の影響を受けないという情報は正しかった様だ。


 「まずはスライムを探しながら依頼の植物も探すぞ。」


 目標としては俺自身のレベルとジョブのレベルアップを目標に活動する。


 足元から離れた地面に視線を向けて左右にゆっくりと首を振って探していく。


 「お、見つけた。」


 まだ朝方の時間帯だからか、入り口付近なのにも関わらず依頼の植物を発見した。


 依頼には植物のどの部位が必要なのかまで載っていたので依頼に必要な葉の部分だけを採取した。


 「この近くにもう、あっ、あった。」


 採取が終わってまだ残っていないかを確認しているとまだあったのでそれも採取する。


 もう依頼の植物が周りにない事を確認してから俺はダンジョン探索に戻った。


 「見つけた!」


 スライムを発見した。


 逃げられない様にスライムを囲む様にして結界を作り出した。


 「よし!これで逃げられない。」


 外からも中からも通れない結界に囲まれたスライムは閉じ込められた。


 スライムは結界に向かって飛び跳ねて体当たりをしているが、結界に阻まれて跳ね返されている。


 スライム程度の攻撃で結界が破壊されるなんて事はないが、それでも時間経過で結界は消えてしまう。


 早めにスライムの元まで移動した俺はスライムが結界に向かって体当たりをして跳ね返されて地面に転がり止まった時に結界を解いた。


 「死ね!!」


 錫杖を全力でスライムに向けて振り下ろす。


 それだけでスライムは死んだ。


 「弱いな。」


 結界とか使わずに普通に近付いて倒すだけで問題なかったと思いながらスライムがドロップアイテムに変わるのを待った。


 残念ながらスライムがドロップしたのはモンスターなら誰でもドロップするアイテムである魔石だけ。


 それもこの初級Gのダンジョンのモンスターの魔石なんて十円で安い。


 魔石は魔導具やアーティファクトの動力源として使われている資源で、魔導具やアーティファクトの中には発電に関する物もあるので売れるアイテムとしては筆頭の物だ。


 けれど、初級Gの魔石単体では使い道は一つしかない。使い道の一つというのがジョブである。


 ジョブの中には魔石を消費する事で何かしらの事が出来るのだそうだ。


 もしかしたら俺のジョブである結界術師もいずれレベルが上がれば魔石を使う様な結界術師の情報が分かるようになるかもしれないな。


 まあとりあえず安い値段でもお金になる魔石を回収して次のスライムを探す為に移動した。


 それからもスライムと採取アイテムを見つけては倒して、見つけては採取してを繰り返し行なっていく。


 ステータスを得てからなら簡単に倒せるスライムに対して、スライムが体当たりを俺に行なう軌道上に結界を作ってからスライムを倒す。


 という風にスライムとの戦い方を変えて少しでも結界術師として戦える様に工夫をしたりした。


 途中休憩を入れながらもスライムを倒し、採取アイテムを採取して過ごし、昼休憩になった時にステータスを確認してみた。

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