追放
館に帰ると弟や妹、メイド、父に、なんのスキルかと聞かれた。
そして僕は
「スキルは『消しゴム』です。」
緊張して答えた。
すると周りが一斉に笑い始めた。
父は怒った様子で
「『消しゴム』とはどんなスキルだ?」
と聞いてきた。
しかし、僕はまだ使えないから
「どんなスキルかはまだ使っていないから分からない」
と答えた。そしたら
「分かった。なら使えるようになる訓練をしろ。そしてスキルが使えた時、ゴミだったらすぐに追い出すからな!」
と言った。
5年後僕はスキルが使えるようになった…
そのスキルの内容は自分が消したいと思った文字を消せるというもの
その内容に父はとてつもなく怒った。
「こんなゴミスキルを引き当てるとはな!弟や妹と違ってお前は無能だな」
と言った。その言葉にひどく驚いた。
「弟や妹のスキルはどんなものなんですか?」
と聞いたら
「弟は『黒龍の大剣聖』、妹は『光の錬金術師』だ!」
「黒龍の大剣聖」とは勇者が持っていたとされるスキルで、剣を振るえば斬撃で魔物の群れを一掃できるというEXスキルである。「光の錬金術師」は無から万物のものを作れるスキルで、ただの「錬金術師」だったらMPをたくさん使うが、「光の錬金術師」は少量のMPで万物のものを作ることができるというスキルだ。
なんでそんなものをあの二人が…
僕は「消しゴム」というスキルを得てから一方的に「ゴミ」「無能」などといい、あることないことを父に言い、怒られている横で笑いながら見ていた。言い訳をすると泣いたふりをして、もっと怒られていた。そんなことをされるたび、スキルの館にいるアエルに慰めてもらっていた。
…おい、話を聞いているのか?」
はっ!今は父から説教を受けているのだ。
「すいません」
「はぁ、これだから無能は…」
そう、弟がため息をつく。妹は
「そんなこと言わないの。無能は無能なりに色々考えているんだから。」
と言ってバカにしてくる。
「はぁ、お前にはもううんざりした。お前は今日を持って『破滅の都市』に追放する。これからイレス家のものではない。荷物は自分の部屋にあるものだけ、餞別は金貨4枚だ。分かったらさっさと準備をして出て行きなさい。」
「破滅の都市」それは高ランクダンジョンだ。Sランク冒険者が10人ほどで挑むダンジョンで、ドラゴンやワイバーンがそこら辺いる最恐ダンジョンの一つである。
そしてお金の価値は銅貨10枚が銀貨1枚、銀貨10枚が金貨1枚、金貨10枚が白金貨1枚、白金貨10枚が黄金貨1枚である。パン一個は銅貨2枚、安い宿で一泊するのは銀貨1枚くらい。つまり金貨4枚は安い宿で安い宿で40泊するのと同じくらいの値段である…
そして準備を終わらした。
持っていくものはアイテムボックス。
アイテムボックスは異空間にものを収納する道具で、昔、頑張って貯めたお金で買った。アイテムボックスは低能ボックスで銀貨3枚銅貨2枚だ。入る種類は30種類。アイテムは同じものだったらストックできる。入れたものは服5枚、金貨4枚、銀貨8枚(←自分が貯めていたお小遣い)、木刀、初級エリクサー6本(←アエルからもらった)
MPエリクサー3本(←アエルからもらった)、杖、護身用の短剣、アエルからもらった攻撃力上昇の魔法の書、保存用の干し肉3瓶(←魔物を狩った)、水筒、松明50本の12種類だ。
「準備できたか?どうせその大事な装備はすぐに無くなるんだろう」
と弟が言った。むかついたが何も言わなかった。
そして、父が
「お前は追放する」
と言った。そして準備してあった馬車に乗り込むと2時間くらい移動して、「破滅の都市」についた。
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