第20話 ミレットの新しい趣味
それからしばらく育成はセリーナに丸投げして引きこもっていた。
今まで癒し要員だったみミレットだったが、ここにきて料理の練習を始めた。
家から全然出ないので、ミレットが美味しい物を食べるために勉強を始めたのだ。
好きこそ物の上手なれとは言うが、料理人の才能があったらしい。
今食べているオークステーキもミレットが焼いてくれたものだ。
味付けも焼き加減も最高である。
本人としては満足してないようで、日夜研究に励んでいる。
美味しいご飯付きで家でゴロゴロするのが快適すぎてもうずっとこのまま過ごしたいと思っているのだが、イグナティウスに怒られてしまった。
それも、給金はきちんと払われるのか、と厳しいご意見を頂いてしまったので、仕方なく働く事にする。
あ、セリーナにずっと働いてもらっていたのを思い出したので、休んでもらわないと。
入れ違いで休暇を与えよう。1週間ぐらいゆっくりしてもらってもいいなぁ。
つまり、また狩りに行こうかと。
セリーナには休暇を与えてその間羽伸ばしてもらおう。
「セリーナ、そろそろ講師の仕事も大変でしょうからお休みください。ギルドには私から言っておきますから」
「ローグさん、ばっちり教えておきましたので、ご安心ください。
ではギルドへの報告をしてから休ませてもらいますね。
「え、報告までしてくれるの?普通に申し訳ないよ」
「お姉さんに任せときなさい」
そういうと、胸をドンっと叩いてこっちを向いた。
「それで、これからローグはどうするの?」
また魔物を狩るのもいいけど、多分この辺りに出るのはオークぐらいで、それより強いのは遠出しないといけなさそうだから、何をするか迷っているのだった。だから素直に答えることにした。
「実はまだ決まってなくて」
「ならオークの肉が欲しいかしら。ミレットが残り後わずかって言ってたから」
「あの量もう食べきったの?」
「それが、ご近所さんにいっぱい配っちゃったらしいの」
「勝手に配ってすいません」
「ご近所さんと仲良くしているんだね」
「最近はお店したらまで言われてるのよ」
「お、それはいいかもしれないね。魔物倒した後、ギルドではなくミレットに買い取りしてもらって、売上を上げてもらおう」
「ミレットが聞いたらとても喜ぶわ」
最近は雇用した3人とも仲良くなり、タメ口で話すようになった。
ミレットが料理にだけでなく、魔物の卸売をしてくれると助かる。
大規模討伐の時に気づいたのだが、多分討伐量は他冒険者よりちょっぴり多いみたいなので、悪目立ちしないようにミレットを仲介することにしようと思った。
「これはたくさんオークを狩ってこないといけないね」
「ほどほどに、、」
小さな声で呟いたそれはローグには聞こえなかった。
たとえ聞こえていても何も気づかないだろうが。
そしてローグは早速イグナティウスを連れて森に出かけたのだった。
これで1章終わります。
次から2章に入りますが、プロット考え中のためしばらく休載します。
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