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リルのせいでだいぶ時間が経ってしまい、私が食堂へ行った時にはすでに朝食の時間は終わっていた。しかしミーヤさんが私の朝食を取ってくれていた。アリーがミーヤさんに伝えてくれていたのだろう。
人のいない食堂でミーヤが残しておいてくれた食事を取った私は、リルを連れて冒険者ギルドへと向かう。
もちろん目的はアルと依頼を受けるためだ。
アルはまだリルのことは知らないはずだ。きっと驚いてもらえるだろう。
…いや、リルは魔物なのでもしかしたら魔王のアルとは面識があるかもしれない。
『ご主人のいうアルとやらが人ならば、我は会ったことはないぞ。人にあったのはご主人が初めてだからな』
私の考えていることがリルにも伝わったようで、リルは私の隣を歩きながらそう否定した。
リルの言葉に驚きつつ、冒険者ギルドの前にリルを待たせた私は冒険者ギルドの中へと入った。
騒がしいギルド内を見回して、私はアルを探す。
見つけたアルは依頼掲示板を見ていた。
私は依頼を見るのに集中しているのか私が来たことにまだ気づいていない様子のアルの肩を叩いて名前を呼ぶ。
「アル」
「ティナか、おはよう」
「おはようございます。何かいい依頼はありましたか?」
「そうだな…これはどうだ?」
アルは私に2枚の依頼書を見せた。
1枚は昨日と同じ薬草採取ともう1つは動物退治の依頼書だった。
「はい、これにしましょう。私が受付に出してきます」
「そうか、じゃあ頼む。俺は表で待ってるな」
冒険者ギルドは午前中が最も混む時間帯のため、受付は列をついている状態だ。
これはしばらく待たないといけないだろうな、と思いつつ、アルに返事をして受付に行こうとしていた私は、リルを連れてきていたことを思い出す。
「アル、実は表に私がテイムした魔物がいるんです、名前はリルと言います」
「テイム?早速成功させたのか、凄いな…」
アルは目を丸くして驚いた後、口元を緩めて私にそう言った。
「あ、ありがとうございます!それでその、リルはとても身体が大きい魔物なのでアルも見たらすぐにわかると思います。見つけたら一緒に待っていてくれませんか?」
「わかった、どんな姿をしてるんだ?」
「えっと尖った耳に鋭い目付きが特徴です。あ、ワーウルフが大きくなったみたいな姿をしてます」
「わかった」
長い時間をアルを立って列に並ばせるなんて出来ないと考えて、自分が受付に行くことにした。
しかしそれでも私が並んでいる間アルを待たせることに変わりはないので、私はリルといる事で少しでもアルの暇つぶしになればと思い、私はそう口にするのだった。
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