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よろしくお願いしますm(*_ _)m
街に着いた私は門番をしていた衛兵の一人に、リルの首輪をもらう。
この首輪はテイムされている魔物だという証で、街に入る時には街の住民を驚かせないようにするために、必ずこれをつけなければいけないのだった。
リルの大きな身体に合う首輪があるか心配だったがそれは私の杞憂だったようで、衛兵はリルに驚きつつも首輪を持ってきてくれた。
貰った首輪をリルに着けた私はリルと一緒に街に入った。
するとリルのように大きな魔物を連れているのが珍しいのか、すれ違う人々から視線を向けられた。
そんな視線を受けながらなんとか宿屋に着いた私はそこでようやく大事なことに気づいた。それはこの宿屋にリルほど大きな身体の魔物が寝泊まり出来る場所はあるのだろうか、ということだった。
なかったらリルをどこに寝泊まりさせようかと考えながらリルを宿屋の前に座らせた私は、ミーヤさんにその事を尋ねるため、宿屋に入った。
「あ、アリーちゃん」
私はちょうど受付に立っていたアリーに声を掛ける。
「ティナさん!おかえりなさい。もうすぐ朝食ですよ!」
「ええ、楽しみにしてるわ。それより、ミーヤさんを呼んでもらえない?」
「ミーヤさんですか?」
私の言葉を聞いたアリーは不思議そうに首を傾げた。
「ええ。実はさっき魔物をテイムしてきてね。どこか寝泊まりさせられる場所がないかを聞きたいの」
「テイムですか!?ティナさん凄いです!その子、今はどこにいるんですか?」
アリーは魔物に興味があるのか目を輝かせて、そう言った。
「えっと今は宿屋の前に座らせてあるんだけど…」
よく考えると宿屋の目の前に座らせたのはよくなかったかもしれない。リルが宿屋の前に鎮座していては、お客さんも怖くて宿屋に入って来れなくなっているかもしれない。
もしそんなことになっていれば、明らかな営業妨害だ。
「あの、アリー。その子はとても大きい身体で、他の人が見たらとても怖く見えてしまうかもしれないわ。だからなるべく早く宿屋の前から移動させたいんだけど…」
「そうなんですか。だったら私が奥にある獣舎に案内しますよ。あ、でも大きい子が入るところは一日銀貨1枚かかっちゃうんですけど大丈夫ですか?」
銀貨1枚か、そんなに高いんだ…。もしかしたら、利用する人が少ないことも高くなる原因になっているのかもしれない。
使わなくても土地代は掛かってるんだろうし。ここら辺は地球にある店と同じだろう。
「はい、大丈夫です。とりあえずお願いします」
「わかりました!」
お金を払った私はアリーを連れて宿屋の前にいるはずのリルの元へと向かった。
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