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よろしくお願いしますm(*_ _)m

「あなたの名前、リルでいい?」


「グルルゥ…!」


私がそう尋ねてフェンリルが唸った瞬間、私の魔力が何かに引っ張られているように一気に身体から抜けた。


『ご主人、これからよろしく頼む』


そして急に頭の中に声が響いてくる。

これはリルの声なのだろうか?


「リルが話してるの?」


私がそう尋ねるとリルは頷いて、また私の頭の中に直接語り掛けてくる。


『左様。今、ご主人と我の間に契約を施した。契約はご主人が魔力が多かったおかげで見事、成立した』


契約、成立…というか、私の魔力が少なかったら成立しなかったかもしれないの?


『ご主人の魔力が足りなければ、代わりにその分をご主人の血で補うことになっている。ああ、我とご主人は契約で繋がったので、今我はご主人の心の中の声が聞こえている』


…え、いや、いろいろ展開早すぎだから。ていうか勝手に私の血で補われるとか…身体の血が無くなったら私は死ぬんですけど?


『グルゥ。無論、ご主人の魔力が多いことを我はわかっていてやった。だからそんなことにはならない』


今、ちょっと笑ったよね。

鳴き声で言っても声のトーンでわかるよ?


『グルルゥ。それよりご主人、我は腹が減っている。何か食べ物をもらいたい』


なんか、私の想像してたフェンリルと違うんだけど…。見た目は完璧だったのに…話せない方がよかったかもしれない。


『ご主人、それは少し酷くはないか?ご主人が我に話して掛けて欲しそうにしていたから、我は契約することにしたのだぞ?』


確かに会話出来ればな、とは思ってたんだけどね…。

フェンリルがこんな感じだとは思ってなかったから。


『ご主人!流石の我も傷つくぞ…』


ああ、ごめんなさい。でも私の理想が壊れた瞬間なんだから仕方ないと思う。


『ご主人、我は腹が減っているのだ。早く、街とやらに連れてってはくれないか?お礼に我の腹の上で寝させてやるぞ』


なんか、少しイラってくるな。まあ、テイムしてしまったからには連れていくしかないよね…。拾ったからには最後まで責任持たないとなぁ。


『ご主人…契約する前は我の扱いはもっと丁寧だったぞ?何故こんなに雑になったのだ…。ご主人、我の扱いを改める気はないのか…?』


ごめん、それは無理かもしれない。


見た目からは全く読み取れないが、頭の中に語りかけてくる悲しそうなリルの声に私は素直に、無理という気持ちを伝えたのだった。

読んでくれてありがとうございます。

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