シーン93ベンダーグの力。
倒れていった多数のキラーピラニー。
そして僕とエレメンタルライオンの前にもキラーピラニーがギギギとその鋭い牙が見えた。
するとベンダーグが巨体を震わせる。
「うおいいいーーーーーーーーーーーーーっ!!!????」
激しく声を上げたベンダーグ。
その声に僕達は思わずその足を止めてしまう。
「お前ら…………ただのガキどもではないと思って見てはいたが…………………………。」
「許せんな………………………………。」
そう言い放ったベンダーグは僕……………そしてオリバー先生に目を向けてくる。
「だからどうした……………………俺はなあ………こうやって侮辱されるのが一番イラつくんだ…………お前は俺様にやられて呆気なく死んでくれたら良かったんだ……………それがこの体たらく。」
「だからなんだ。」
「なにっ!!???」
オリバー先生がベンダーグを見据える。
「僕はね…………………………ここにいる皆守るんだよ。」
「……………………………………ほお。」
「あの子達には未来があるんだ。」
「フン…………………だがお前は俺様の力を見て…………何かを感じただろう?」
「………………………………………………何の事だ。」
「ふふん………………………………お前はこの俺の魔神の力に驚きを隠せなかったハズだ。」
「それはどうかな。」
「俺の力はこの程度で終わるものではない。」
「そうか………………………いや……………御託はいい………………早急にかかってくるがいい。」
そう言い放ったオリバー先生。
するとベンダーグはジャラリと魔神具を手に出していた。
「フン………………ならばお前のリクエストにこたえてやろうじゃないか……………………。」
足を大地に踏み入れるベンダーグ………その巨体ゆえに地面に衝撃で穴を開けたんだ。
そしてベンダーグが魔神具を振り回し始めると周囲の空気が変わる……………先程以上の凍てつく風が吹きすさんでくる。
「これは…………………………………………」
「さっきより………………………凄い…………風……。」
「これは……………………まるで………吹雪…………。」
僕達はベンダーグの凍てつく風に身を構えていた。
「これ………………………さっきより…………………」
「くそおおおっ!!………………この風…………。」
「オリバー先生ーーーーーーーーーっ!?」
その時………………オリバー先生は僕達の前に立っていた。
「オリバー先生!!???」
「先生ーーーーーーーーーっ!!???」
僕もソフィアもオリバー先生の名を叫んでいた。
すると魔神具を振り回しながらベンダーグが笑いだした。
「くっくっく……………どうだ??俺の背後に見えるだろう?ブリザードを吐き出す魔神キラーピラニーマキシマムが……………このまま…………全員…………………皆殺しだ……………ああ…………だが待っているだけでは………………面白く……………ない………………………な。」
すると全身を凍りつかせかけたオリバー先生が口を開く。
「これだけか…………………こんなものでは僕達を倒すことはできやしない。」
「ああ…………………そうだなあ………………凍らせることだけでは……………確かにトドメとはいかねえなあ……………さっきのように溶かされたのではなあ?」
「なにっ!!???」
「さあ……………………いこうか?俺様の……………完全なる力を見せつけてやろうじゃないか。」
そう言ったオリバー先生は手にした魔神具であるスマホを手にしていた。
「ケット……………………リーブロ………………。」
「フン………………今更…………………何をしようというのだ?」
そう言い放ったベンダーグがニヤリと微笑んだ。
そしてベンダーグの魔神具が形を変えていく………するとその鉄球は鎖と繋がったまま回転を始めた。
ギュウウウーーーーーーーーーーーーンっと高回転するベンダーグの魔神具。
そしてベンダーグが声を上げたんだ。
「さあ……………………オリバーよ………………そろそろだ…………………………。」
ブオンッと回転したまま浮き上がっていくベンダーグの魔神具。
そしてベンダーグが叫んだ。
「はあああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!チェーンアイシクルフォール!!!!」
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