シーン91凍りついた海。
海が凍りついてしまった。
そして、その影響はオリバー先生にも。
オリバー先生の足が凍りついて動けなくなっていた。
そこへ、ベンダーグの魔神キラーピラ二ーマキシマムが襲いかかっていく。
「先生ーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
「「オリバー先生ーーーーーーーーーーー!!」」
僕も皆もオリバー先生の名を叫んでいた。
そしてソフィアも……………………………。
今にも動けないオリバー先生に食らいつきそうになっていたキラーピラ二ーマキシマム。
すると………ソフィアの声にオリバー先生の目が輝いた気がした。
「ソフィア!?今なんて?」
「えっ?」
驚きの声を上げたソフィア。
「ソフィア……………………君はやっぱり僕の事が好きなんだね…………………………………。」
そうつぶやき震えるオリバー先生。
「「えええええぇぇぇぇーーーーーっ!?」」
僕たちはオリバー先生のおかしい程の勘違いに思わず声を上げてしまった。
「えっと………………………オリバー先生?」
「なんだいソフィア?」
「あの……………………私…………………言いづらいんですけど……………………………………………。」
するとニヤリと笑みを浮かべるオリバー先生。
「ソフィア………………みなまで言うな…………僕にはもう分かっているんだ。」
「オリバー先生。」
「僕たちの愛は年齢を超え…………………………絶対結ばれる…………………だから大丈夫だ。」
フッと目を閉じるオリバー先生。
一体何が大丈夫なのだろう……………僕は思わず心でツッコんでしまっていた。
するとオリバー先生の身体から赤い光が立ち登ってくる。
ゆらゆらと空気をくゆらせ赤い光が……………。
炎として点火した。
ボウッ……………………………。
オリバー先生の足元には炎が発してくる。
するとベンダーグが目を見開き叫んでいた。
「なにっ!?炎……………………だと!?」
「ああ……………僕の魔神はちょっと特殊でね………………他の精霊のように一属性で超強力な力にはなれない……………でもね……………。」
オリバー先生の魔神ケットリーブロは人差し指を立てると炎がポッと現れる。
そして次に中指を立てるとそこに緑の風が小さく巻き起こる。
「なっ!?オリバー…………………貴様………………………………………まさか…………………。」
「ふふ………………どうやら気がついたようだねえ……………そうこの僕のケットリーブロはフリー属性を持つ魔神なんだよ。」
「馬鹿な………………………貴様がそんな能力を…………くっ………………………だからバーランド様がお前に固執する理由がそれか。」
するとオリバー先生が目を閉じ語りだした。
「昔から…………………僕は器用でね…………なんでも一目見ればできてしまっていた………………そしていつしか天才と呼ばれていくようになった……………でもね……………特殊な目で見られるんだよ…………………変わり者とか………………だから………いつしか一人でいる事が多くなっていってね………………。」
「オリバー………………先生……………………………。」
ソフィアが小さく呟く。
「でも今は………………僕を信頼してくれて…………好いてくれるこの子たちがいる……………僕を信じてくれるこの子たちを守る為なら……………。」
ケットリーブロの剣が赤く炎を発していく。
「僕は最強になる。」
すると剣を構えるケットリーブロがオリバー先生に斬りかかっていく。
ズババっと斬りつけていくケットリーブロ。
「よし……………………………………………斬れ………ケットリーブロ。」
するとオリバー先生の身体がシュンっとキラーピラ二ーマキシマムを寸前で躱していった。
「くっ!!だがまだまだだ!!!」
そしてベンダーグの声に空中で方向を変えてくるキラーピラ二ーマキシマムは再びオリバー先生へと向かっていく。
「ふっ……………………学習しないねえ。」
「クククッ………………いつまでそんな事を言っていられるのか………………………………。」
「…………………………………………………。」
オリバー先生が押し黙る。
すると炎の剣を握ったケットリーブロは炎の剣を一振りする。
炎がぶわっと広がりあちこちに炎が落ちていく。
「これは!!???」
「動けるよ!!!」
そう……………僕たちの足元に落ちた炎が身体中の氷を溶かしたようだった。
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