シーン84アーサー君とソフィア。
「やった…………………………。」
ヘンリー君の一言…………それは僕たちにも同じようにクラーケンを倒したかに見えた。
倒れゆくクラーケン………………………だがその時。
クラーケンがなんと持ちこたえたのだった。
「なにっ!!???」
「くっ……………あの軟体さが衝撃を吸収したのかな?……………スモークフォックス!!!」
スモークフォックスはモクモクとその身体を現していく。
するとスモークフォックスが形を変えていく。
そしてその姿は巨大なサーベルとなりクラーケンに斬りかかろうとしていた。
「スモークフォックス……………お願い。」
キランっと輝いた剣先……………そのままクラーケンに振り下ろされた剣形のスモークフォックス。
するとズバッと動き出そうとしたスモークフォックスに向けて何かを発したクラーケン。
それは真っ黒な墨だった。
「えっ!?」
黒い墨でその剣型のスモークフォックスを塗りつぶすとスモークフォックスは動けなくなってしまった。
「なにアレ…………………スモークフォックス?」
その墨には何かがあるのか……………急激に動きを止めていくスモークフォックス…………次の瞬間………キャリーちゃんが震えだし膝から崩れ落ちていく。
「キャリーちゃん!!???」
「「キャリーちゃん!!!???」」
僕たちはキャリーちゃんに駆け寄っていく。
青ざめ震えるキャリーちゃん。
「こ…………………これ……………………毒………………。」
「なにっ!?」
キャリーちゃんをだき抱えようとしていたヘンリー君が驚き声を上げた。
ハアハアと苦しげな声を上げ始めるキャリーちゃん。
「くそっ……………………こんな時に…………オリバー先生は………………………………」
そう言ったヘンリー君…………僕たちがその声にクラーケンへと目を向けるとクラーケンは次なる攻撃へと転じようとしていた。
クラーケンの身体はいつの間にか膨らんでいた。
「なんだあれは!!???」
「もしかして………………………………毒を吐き出そうとしてる!!!???」
「あんなのまともにくらったら俺たちもやばいぜ……………………………くっ…………………なら。」
そう言ったアーサー君が立ち上がった。
その手には魔神具である駒を構えていた。
「闘牛独楽…………………いくぞ。」
アーサー君の手のひらから砂浜に降り立ったロデオトップが回転を激しくくわえていく。
ギュウウウーーーーーーーーーーンっとその回 転は激しさを増し砂ホコリを巻き上げ始める。
そして巨大な闘牛が現れクラーケンへ攻撃を見据えていた。
「墨なんて吐き出される前に!!!いけロデオトップ!!!」
ギュウウウーーーーーーーーーーーンっと激しく猛追していくロデオトップはクラーケンへと向かっていく。
その瞬間クラーケンは巨大な足をブルンっと振り下ろしていく!!
それはロデオトップに向かい素早いムチのようにしなり飛んでいく。
「ロデオトップ…………………………飛べ。」
アーサー君の声に猛進していたロデオトップは低い態勢をとっていく。
巨大な二本の足がロデオトップに飛んでいく。
その瞬間ロデオトップは飛んだ。
グオンっと飛んだロデオトップはクラーケンのボディへと突っ込んでいく。
「ロデオトップ………………ローテーバンク!!」
クラーケンの胴体にそのまま回転を加え飛んでいったロデオトップは激しい回転をしながら クラーケンの胴体へと突っ込んでいった。
クラーケンの巨大な身体は歪み……………グラりと動きクラーケンはグラついていた。
その瞬間…………クラーケンはグラついていた…………が。
「アーサー君!!!?今私が!!!」
「なにっ!!!??」
そう叫んだのはソフィアだった。
エレメンタルイーグルがいつの間にか現れクラーケンの上空から追撃を与えようと待ち構えていた。
「エレメンタルイーグル…………………お願い。」
ソフィアの声にイーグルがこたえてくれる。
「ソフィア……………任せて。」
そう言い放ったエレメンタルイーグル…………イーグルは青白く輝いた。
「エレメンタルイーグル………………フラワーズ………………ファイア。」
エレメンタルイーグルから発した光の花がクラーケンの身体にヒラヒラと舞い降り張り付いていった。
次の瞬間発火する光の花びら。
そして燃え上がっていくクラーケンがいたんだ。
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