シーン83海の覇者。
「よし!!買ってくれレオン!」
そう言い放ったエレメンタルライオン。
目の前には焼かれたイカ。
これは……………確かに…………………………………。
美味そう………………なのである。
「確かにこれは…………………食べたいよね。」
そういった僕に声をかけてきた店のおっさん。
「おおーーー!!あんちゃんイカが食べたいんだな?よおし!!今焼いてあるイカまずは全部食っちまえよ!!」
「じゃあこれで全部ください!!」
そして僕たちはイカを頬張った。
するといつの間にかソフィア達三人も合流しイカを食べる。
「うーん美味しい♡」
「本当に美味しい♡」
「うんうん!焼きイカって本当に美味しい♡」
三人はさっき確か先程まで、かき氷を食していたはず………やはり女子というのは色々美味しいものは別腹と聞いたことがあったけどその通りだと実感した。
すると…………………………。
「イカくれえええーーーーーーーーーー!!」
今まで我慢していたのだろうエレメンタルライオンが飛びかかってきたんだ。
「「うわあああーーーーーーーーーっ!?」」
ガツガツイカを頬張っているエレメンタルライオン。
それはまるで野獣の様だった。
まあ確かに野獣なのだろうけどこいつは一応精霊なんだ。
「んほぉおおおーーーーーーーーーっ!!美味い美味いぞおおおーーーーーーーーーーーーーーっ!!!???」
今の今までこんな事はなかったエレメンタルライオン。
そのことに驚き固まってしまう僕たち。
そうこのエレメンタルライオンという精霊はなんと精霊ながらに味覚というものも覚えてしまったんだ。
するとキャリーちゃんがその様子を一緒に見ていたスモークフォックスに問いかける。
「こんなことがあるなんて……………ねえスモークフォックス?あなたも食べてみたい?」
そんなキャリーちゃんを驚きの表情で見ていたスモークフォックスは口を開く。
「いや……………私は……………………………」
口を濁すように語るスモークフォックスはエレメンタルライオンへ視線を向けていた。
「私はあのような野蛮な行動などするわけがないでしょう。」
ため息混じりにそう語ったスモークフォックス…………………すると揺らめくその姿のままスモークフォックスは遠くを眺めていた。
「どうしたの?」
「キャリー…………………………ここに何かが迫っています。」
その視線は海の向こうに向けられていた。
「みんな!!!なにかくる!!!」
そう言ったキャリーちゃんはいつの間にか魔神具を手にし構えていた。
僕たちが海目線を送ると。
確かに遠い場所が波打っているようだった。
「なんだあれは……………………………………………」
「まだ何かは分からないけれど……………。」
「こっちに向かっているのかな。」
するとどんどんそのなにかのスピードが増してこちらへと向かってきているようだった。
そして次の瞬間。
巨大な何かがその身体の一部を海面から現していった。
「あれは!!!???」
「まさか…………………………………………。」
「「クラーケン!!!???」」
海の覇者とも呼ばれる海の魔物クラーケンがこの海水浴場に姿を現した瞬間だった。
そうこの時ちょうど巨大なイカが僕達の目の前に現れた瞬間だった。
すると暴れ狂っていくクラーケン。
その数本の触手が僕たちのいる海の家に向かい飛んできたのだった。
「くる!!スモークフォックス!!」
ポンっとスモークフォックスが現れクラーケンの触手に向かっていく。
「さあ来なさい!!!」
キャリーちゃんの叫びに続いたのはヘンリー君だった。
「カイトラビット!!!キャリーちゃんを守れ!!!」
しゅるるっと飛んでいくカイトラビットは上空にグングン飛び跳ねていく。
「カイトラビット……………エアーズジャンプ。」
ドドドーーーーーーーーーーーっとカイトラビットの連続ジャンピングキックがクラーケンをとらえていた。
空中からの数度の激しい攻撃をうけたクラーケンの巨体がグラりと倒れていったんだ。
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