シーン68キャリーちゃんの過去からの。
キャリーちゃんは続けた。
◇
私の目の前で両親は殺されてしまいました。
そして目を覚ましたベットの上で私は思い出してしまいました。
「ママ…………パパ………………………。」
思わず目から涙が流れ落ち……………私は震えました。
そして入ってきたのは一人の男性でした。
「大丈夫か!?」
そう言った男性は私を見ていました。
「誰……………………?パパとママは?」
男性は私のベットの近づくと、私の目線に合わせるようにかがみ、にこり笑みを浮かべ口をひらく。
「君の名前は?」
「わ………私は……………キャリー………………です。」
「そうか………………キャリーか。」
「はい………………あの……………おじさんは………?」
「ああ…………すまないな……………俺は『ルーカス』という…………君は………キャリーは今日からここで暮らすといい。」
「えっ?ここで…………………?でも………あの………私……………………………。」
私は混乱していたの………その時突然頭に浮かんだのは………目の前で殺された両親の事だった。
突然目からは涙が溢れ………身体が震えだし………………私は狂いそうな衝動にかられた。
「いや……………………いやいやああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
私は半狂乱になり叫んでしまう。
するとそこへ一人に女性が入ってきて私の身体を抱きしめてくれた。
「だ………………………………誰!?」
「大丈夫よ……………………このまま………………思い切り泣いてしまいなさい。」
そして私はそんな彼女の言葉と温かさに………思い切り泣いてしまったの。
「うわああああああーーーーーーーーん!!!?????」
私は思い切り泣いてしまったの……いつまでも泣いた…………………ずっと彼女に抱きしめられたまま…………ずっと……………………………………………。
気がつくと私はいつの間にか眠っていた。
そして布団の上に置いてあったものを見た私。
それは私の持つ魔神具のこのヨーヨーだった。
私はいつの間にかそのヨーヨーを手にしていた。
すると不思議な事に青白い光を放っていたこのヨーヨー。
私の中になにかの意識が流れ込んできた。
それは温かななにかだった。
私を温かくしてくれるなにか…………そう………… それはやがて私の身体中に力を与えてくれた。
身体中に力が湧いてくる。
その時私の意識になにかの声が聞こえてきた。
『僕の名前は『スモークフォックス』』
『スモークフォックス?』
『ああ…………そうだよ……………………僕は魔神と呼ばれる精霊の一種なんだ。』
『魔神?』
『ああ…………そうさ…………あの魔王と戦う為の力を持つ精霊だよ。』
『魔王と戦う?』
『ああ…………僕にはそんな力があるんだけど………今は封じられているんだよね。』
『封じ込められてるの?どこに?』
『ああ……………この中だよ。』
私の意識の中だけど何かを手にした感覚だった。
「これは?」
『これは魔神具って呼ぶんだって。』
「魔神具?」
『そう皆呼んでる。』
「そうなんだ……………それでこれで私何ができるの?」
『お前さ……………………………両親の仇討ちしたいんだろ?』
「えっ!?」
『僕がお前に力を貸してあげるよ……』
「どういう事?」
『お前の意識が僕を惹き付けて呼んでた………パパとママをあんなにした魔物が許せないって。』
「……………………………本当に…………力貸してくれるの?」
『もちろん…………僕もこのままだと動く事もできないんだ…………それに僕はお前を守ってやれる。』
「そっか…………………………………………。」
私は夢か現実なのか分からなかった………でも目を開けた…………………………。
そこにはルーカスさんと女性…………がいて私を案じてくれていた。
私は二人の娘として受け入れてくれた。
でも確かに『魔神具』はこの手にあって……。
「この学校に来たのはそんなパパの仕事の関係で引越してきたの。」
「そんな事があったんだね………僕達も色々あるけど………この街で魔神と出会って守っていくつもりなんだ。」
キャリーちゃんにそう語ったヘンリー君。
「ヘンリー君………そして皆……私もここにいるって事はきっと何かあるのかもしれません……だから私もお手伝いしたいです…だから一緒に戦います……良かったら………どうぞよろしくお願いします。」
そう笑顔で挨拶してくれたキャリーちゃん。
マジェストはこうして引かれあっていく。
◇
◇
◇
お読みいただきありがとうございました。




