シーン63キャリーちゃん。
スーッと入ってきた転校生。
僕たちの視線は一斉に転校生に向けられていた。
その子はボブヘアの黒髪…………綺麗というよりは可愛いというタイプだと思った。
するとその子がにこりと笑みを浮かべていた。
「さあ…………皆!今日から皆の仲間になる「キャリー」さんだ…………皆よろしくな!!」
「私は「キャリー」と言います………今日から皆の仲間に早くなれるように頑張りますのでよろしくお願いします!!」
そう笑顔を向けた彼女に皆が一同にその目を向ける。
するとヘンリー君が急に立ち上がった。
「ぼ、僕はヘンリーです!!よろしくお願いします!!」
真っ赤な顔でそう言い放ったヘンリーくん。
僕はこの状況にヘンリーくんの度胸はものすごいんだと感じたんだ。
するとヘンリーくんを見て驚きの表情をしていた「キャリー」ちゃんは微笑む。
「ええ…………私こそよろしくねヘンリーくん。」
「う…………………………うん!!」
こうして「キャリー」ちゃんという新しい友人ができたのだった。
◇
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彼女は文武両道で。
とある授業中………………………。
「で………………ここでこうなるからこういった答えになるのですが………………「キャリー」さん…………この答えはどうなりますか?」
すると「キャリー」ちゃんがすっと立ち上がった。
「「キャリー」です。」
「正解……………………本当にすごいわね。」
先生がそうつぶやいていたんだ。
僕たちも彼女に対し感心してしまっていたんだ。
周りで彼女を見る目がさらに輝いて見えたんだと思う。
体育の時間。
彼女の走る姿……………彼女は初めは中間位の位置にいた。
すると………後半………彼女の中でなにかのスイッチが入ったように見えた…………グングンスピードを上げ…………ラストスパート………一位を走っていた生徒に迫っていく「キャリー」ちゃん。
いつしか皆の声援が大きくなっていく。
「「「キャリー」ちゃん!!!」」
「「「キャリー」ちゃん頑張ってーーーーーー!!」」
皆の声に反応するかのように彼女のスパートは上がっていく。
そしていつの間にか一位の子抜き…………。
「一着!!「キャリー」!!!!!」
「「おおおーーーー!!すごーーーい!!」」
皆の大きな声に走り終えた彼女はにっこりと微笑んだ。
そんな彼女を震え見ていたのはヘンリーくんだった。
「「キャリー」ちゃん………………………本当に凄いよ……。」
「ヘンリーくん…………………………。」
僕たちはそんなヘンリーくんと「キャリー」ちゃんを見ていたんだ。
◇
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◇
「はあ……………………………………。」
帰り道…………僕とアーサー君…………そしてヘンリー君は三人で歩いていた。
「なんだよヘンリー………………お前本当にどうしちまったんだ?」
「アーサー君……………それは…………そのアレだよ。」
「ん……………わかってるよレオン……………でもこんなヘンリーは初めてだからな。」
「そうなんだね…………でも今は。」
僕の声にヘンリー君が口をひらく。
「二人とも…………心配かけて………本当にごめん…………でもこんな恋は初めてなんだ。」
そう呟いたヘンリー君は続ける。
「一目あの娘を見た時…………全身に電気が走ったように動けなくなって………ドキドキが止まらなくなったんだ……………それから彼女しか見えなくなったんだ…………気がつくと彼女を目で追っているんだ………彼女は本当に凄いと思う………確かに見た目も惹かれるんだけど勉強もできて運動まで…………そして明るくて皆に笑顔で接してて…………まあ転校してきたばかりだからだけど………でも僕はもうあの子が………………。」
「ああ…………そうなんだな…………ヘンリー!それなら俺も応援するぜ。」
アーサー君の声にヘンリー君が目を見開いた。
「アーサー君………………僕……………。」
「ヘンリー君…………僕さ…………こういうのよくわかってないけど………僕もできる限りヘンリー君を応援するよ。」
ヘンリー君の目が潤む。
「アーサー君…………レオン君………………ありがとう…………本当にありがとう。」
「ああ…………ヘンリー!!明日からまた頑張れ。」
「そうだよ!応援するから。」
そして僕たちはヘンリー君を応援することになったんだ。
そして翌日。
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お読みいただきありがとうございました。




