シーン61ジャック先輩の涙。
ジャック先輩の手にエレメンタルライオンが宿り重なりそして…………ボロボロになっていたモスマシーンを吹き飛ばしたんだ。
「すげえ…………………………」
「エレメンタルライオンが力を貸したんだねきっと。」
「そういう事なんだね………すごいや」
そしてモスマシーンに目を向けると奴の身体は機械部分からバチバチと火花を散らし動かなくなっていたんだ。
「これは…………異色ではあったが…………エレメンタルライオンの気まぐれ………なのか………ジャックに手を貸したのだな………よほどソフィアに対しモスマシーンがやったことへのエレメンタルライオンの怒りがそうさせたのか………本来なら主であるレオンの命令で動くだけのハズの魔神が自らの感情でこの様な動きを見せるとは…………コレは貴重な一件になったな。」
「オリバー先生………そうだね…………確かに僕もあいつを許せなかった気持ちでいたんだ………でもエレメンタルライオンのその強い意思を感じた気がしたんだ………。」
「そうだったんだな………まあ元々………レオンの魔神エレメンタルライオンは自我が強いからね………精霊としても強いものだからね。」
「うん………そうだねオリバー先生。」
そんな会話をしていた僕達と目の前でエレメンタルライオンを抱きしめお礼を言っているソフィアがいたんだ。
するとモスマシーンを殴って力を使い腰を地につけていたジャック先輩は息を整えていた。
「はあはあ………………この俺がアイツをやれたのか。」
「そうだね………ジャック……………本当にありがとう。」
そこにはジャック先輩の目の前に座ったウイリアム先輩がいたんだ。
するとジャック先輩がその身体を震わせ声にする。
「ウイリアム………………アニーも……………本当に今まですまなかった……………これくらいで俺が今までやってきたことが許されるなんて思ってはいない…………でも本当に……本当に………。」
「ジャック先輩…………………………」
ジャック先輩に目を向けているウイリアム先輩とアニーちゃん。
「ジャック……………うん………………………本当にありがとう……………僕もアニーもこうして君に助けてもらったよ。」
「ああ…………こんなことくらいでしか…………俺はお前たちに……………………。」
そんなジャック先輩に近づいていくアニーちゃん。
彼女はジャック先輩の目の前に腰を下ろし目を合わせる。
「ジャック先輩…………………ありがとうございました…………私もお兄ちゃんも危ないところ助けてもらいましたよ。」
そう語りジャック先輩に笑みを見せるアニーちゃん。
「アニー……………………………本当に…………本当に……………すまなかった。」
ジャック先輩のその目からは涙が溢れ出していた。
するとアーサー君が口を開く。
「ジャック先輩…………本当にありがとう…………いやあ………本当に凄かったよ………生身の身体であんな敵を殴りにいくなんて凄かったよ。」
そういいながらジャック先輩に近づいていくアーサー君。
アーサー君に目を向けたジャック先輩。
「アーサー…………君にも俺はずっとおかしな事をしてきたね…………本当に申し訳なかった。」
「ジャック先輩………………ああ…………でも皆がアンタのおかげで助かったんだ…………でもだからってアンタがしてきたことが全て許されるかっていったら嘘になるけど………でもそれはもう………ここにいる誰もがアンタを責めることはないと思うぜ。」
その言葉に目を見開き震えるジャック先輩。
「皆……………皆……………本当にありがとう。」
涙ながらにそう言ったジャック先輩。
僕たちはようやく今回の一件がここで終わった気がしたんだ。
するとオリバー先生が口を開く。
「じゃあ皆……………帰りに何か食べて帰ろうか。」
「えっ!?」
「おいおい………いいのかよオリバー先生!?」
「あっはっは………たまには大人としてカッコイイところを見せたいんだよ」
そう言いながら笑っているオリバー先生。
だけどその腕はソフィアの肩に添えられていた。
するとソフィアがハッとオリバー先生の腕に我に返っていたようで。
「先生……………いつまでそうしているつもりですか?」
「えっ!?いやこれは……………違うんだソフィア!!」
「距離が…………………………ちかーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!」
「うぎゃあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
オリバー先生の絶叫がひびき渡ったのだった。
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