シーン60ジャック先輩。
ソフィアとオリバー先生の魔神による攻撃で倒れていったモスマシーン。
「やった……………………………んだ。」
「すげえな。」
「本当に凄かった。」
僕の声に皆が声を続けていた。
するとアニーちゃんが叫びながら走り寄ってきた。
「ソフィアちゃん!!!???」
その声にハッとしたソフィアがアニーちゃんに向かい走っていく。
「アニーちゃん!?」
二人は抱きしめ合いお互いの名を呼び涙を流していた。
「「良かった。」」
そんな二人の頭を撫でていたオリバー先生。
「良かった…………怪我はなかったかい?」
「「うん!大丈夫!!」」
笑顔の二人は先生にそう返していた。
するとそこへ声をかけたのはウイリアム先輩だった。
「アニー!!!!!」
「あっ!!お兄ちゃん!?」
二人はにっこりと微笑みあっていた。
そこへきたのはあのジャック先輩だった。
ジャックに気が付きアニーちゃんを庇うように立ち尽くすウイリアム先輩。
何か複雑な様子で目を向き合わせる先輩二人。
するとそこへ止めるように間に割って入るアーサー君とヘンリー君。
「ウイリアム先輩!!気持ちは分かりますけどここでは喧嘩しないでください!!」
「そうだぜジャック先輩………………もうこないだの事までの事……………まだ何かするつもりなら今度は僕が相手です。」
二人がそう告げるとウイリアム先輩もジャック先輩も目を背けてしまう。
そこへ口を開いたのはオリバー先生だった。
「ん?これは………………………………………。」
「先生!?どうしたの!?」
難しい表情をしているオリバー先生…………それはまさかとは思うけど。
すると上を見上げるオリバー先生。
「みんな!!!伏せろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」
オリバー先生の声に思わず伏せる僕たち。
すると僕たちが頭を抱えうずくまる…………頭上でぶんっと風が通り過ぎていった気がした。
そして僕は恐る恐る頭を上げていく。
そこで見たものは…………………。
全身が機械の巨大な蛾がその羽根をバッと広げ叫んだのだった!!!
「ギイイイイイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!???」
金切り声のような耳に衝撃を与えそうな怪奇音が響き渡る!!!
「うわああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!???」
そんな声に僕たちは耳を押さえ声を上げる。
そして巨大な羽根を広げたまま……最後の力を振るおうとしていた。
次の瞬間.。
アニーちゃんとウイリアム先輩に向け翼を振るおうとしていたモスマシーン。
「くっ!!アニー!!!!」
「お兄ちゃん!!!???」
そしてぶるんっと振るっていくモスマシーン!!!
するとその時。
「やめろおおおおおーーーーーーーーーーっ!?」
そう叫んで走り出していたのはジャック先輩だった。
「うおおおおぉーーーーーーーーーーっ!!!???」
「ジャック先輩!!!???」
「ジャック!!???」
そんな彼の行動にアーサー君とウイリアム先輩が叫んでいた。
そしてジャック先輩は走り拳を握っていたんだ。
「させない……………俺はあいつらを…………ずっと苦しめてしまった………………だから……だから。」
ジャック先輩がモスマシーンに走りよって近づいていた。
「ジャック先輩!!!危ない!!!」
「ジャック先輩!!!そんな生身の身体じゃ!!!無理だ!!!!!」
「いや…………俺がウイリアムに嫌な感情を持ってしまったんだ…………それが大きくなって隙を作って…………俺は魔族に支配されたのが原因なんだ…………………あいつが……………ウイリアムが以前の自分を取り戻すまで……………俺が二人を守らなきゃいけないんだ。」
そういいながら拳を硬く握ったジャック先輩。
「俺があいつらを!!!うおおおおぉーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
僕はそんなジャック先輩の心と声に震えた。
「ジャック先輩……………いけ………エレメンタルライオン……………………………。」
ダダっと走り出したエレメンタルライオンがジャック先輩の拳に飛びかかっていく。
ジャック先輩の拳がモスマシーンの顔面にヒットする!!
そして。
ドガーーーーーーーーーーーーーーンっと激しい轟音が大地に響き渡ったんだ。
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