シーン53デススクリューネズミー。
「ここねえ!!アニーちゃん!」
「うん!ソフィアちゃん早速並ぼうよお!」
二人のそんな楽しそうな声が聞こえる。
僕たちもその後を追うようについて行く。
だけど二人の間には一人の男の子………そう………アーサー君がいて困った表情をしていたのだった。
「アーサー君はどんな乗り物乗りたいかなあ?」
「アーサー君!私は一緒に観覧車乗りたいな……。」
人によって全く趣味嗜好が違うもの……前者のソフィアは比較的行動派、そして後者のアニーちゃんは落ち着いた乗り物が好みなのだろう。
僕はそんな事を考えながら後をついていく。
だけど、そんなアーサー君に腕をとったのはソフィアだった。
僕たちは後ろから見ながら驚く…………するとそれを見ていたアニーちゃんも反対の腕をとる。
そんな二人に驚きタジタジになっていたアーサー君。
すると乗り物の乗り場に着くと並び始める目の前の三人………僕たちはその背後に並ぶ。
乗るアトラクションは二人で並び乗るジェットコースター………その名は「デススクリューネズミー」。
この遊園地で最大の恐怖であり最大のアトラクションだった。
「うわあすごいねえ……………………………。」
「ぅぅぅぅ私ちょっと苦手かも…………でもアーサー君が一緒に乗ってくれたら大丈夫かも」
「あはは……………じゃ、じゃあ一緒に乗ろうか?」
「えっ!?いいの?」
目を輝かせアニーちゃんはアーサー君の肩に頭を寄せる。
するとそれを見てぷくっと頬を膨らませたソフィアが驚き腕にしがみつく。
「アーサー君、じゃあそれなら次は私が乗るからもう一度乗ろうよお!」
「ええっ!?これもう一回乗るの?」
「うん!だって私もアーサー君と乗りたいんだもん!」
「あ…はは………………………まじかよ……………。」
青い顔をしアーサー君が目の前の巨大なジェットコースターに目を向ける。
これは全長2500メートル、スピードは最大230キロという恐るべきジェットコースターだったんだ。
「これヤバくない?」
「そうだよね…………でもこれがこの遊園地の最大のアトラクションだからね。」
僕の声に目を輝かせていたヘンリー君がいった。
僕もそんなデススクリューネズミーに恐ろしさを感じていた……そんなこのアトラクションに恐ろしさを感じていたのは僕たち全員だったハズだ。
でもアーサー君とどうしても、もう一度は乗るようだ。
こういった時の女の子というのは本当に強いと思う。
「じゃあ私最初どうしようかなあ。」
そういったソフィアは後ろを振り返り僕とヘンリー君を見ている。
「えっ!?」
「じゃあ初めは…………ヘンリー君!一緒に乗ってください!」
「あはは、わかったいいよソフィアちゃん。」
こうして初めのメンバーが決まった。
アーサー君とアニーちゃん…………そしてヘンリー君とソフィア…………そして僕はなんと一人で乗ることに。
そしてその時はきた。
最前列になったアーサー君とアニーちゃん。
「おお…………………これは………………………。」
「ドキドキ………します…………アーサー君。」
その後ろのヘンリー君とソフィア。
「これが一番人気のデススクリューネズミー………」
「うん………………………………………上がっていくね」
そして僕は…………………………………………。
ぐんぐん上がっていくジェットコースター…………この後ろに登っていくジェットコースターが恐ろしさを実感していく。
どうしてこんなスリルのありすぎる乗り物が世界には存在するのだろうが………僕は登っていくジェットコースターにそんな事を一人考えていた。
そしてその時が今。
僕たちの身体はまっさかさままで。
その時。
ガタンっとジェットコースターは落ち始める。
そして前にスーッと動いていくジェットコースター。
「おお………これは……………………………」
「わあああーーーーーーーーー。」
「やはりこれは何度乗ってもすごい!!」
「いやあ……………………これ……………。」
前の二人がそんな会話をしながら……………。
そして。
ぐんぐんスピードをあげて爆走していくジェットコースター!!
「「うわあああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」」
「「きゃあああーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!?」」
僕たちに襲いかかる爆走ジェットコースターの激しいスピード!!
ぐんぐんスピードは上がった先には今度は回転が五つほどあるようだ。
「「うわあああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ」」
そこを抜けると今度はグンッと曲がりまた今度は逆回転の回転が五つ!!
胃から何かが込上がってきそうな程のGがかかり身体が激しく揺れる。
そして。
スーッと止まっていくジェットコースター。
「終わっ………………た…………………………。」
僕たちは………………もう一度………これ乗るのか?
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