シーン44巨大カマドウマ。
アーサー君が巨大カマドウマの前に立った。
そんなアーサー君の手には魔神具が握られていた。
「先生…………ここは僕がやるよ。」
「アーサー………………………君は………………。」
「ああ……ウイリアムさんだって………憎いはずのジャックを助けようとしたんだ……………僕がアイツを仕留める。」
そう言ったアーサー君。
そんな自分の数倍もある魔物を目の前にし、戦う姿勢を見せるアーサー君を目にし………ジャックの仲間達である少年たちがそれぞれに口を開く。
「アイツなんなんだ………あんな魔物相手にどうしようと。」
「ここはやばいな………………俺達だけでも逃げようぜ?」
「ああ…………でもジャックはどうする!?」
「知らねえよ…………ジャックはたしかに怖いけどあんな魔物がいたらアイツだって無事じゃすまないし………逃げてしまおうぜ!!」
そう話していたジャックの仲間達。
「なんて人達なの………………たしかに怖いかもしれないけど今まで一緒にいた仲間じゃないの?」
「うん…………でもあの人達もジャック先輩に言われてただ仲間になってただけなのかも。」
そんな会話をしていたソフィアとアニーちゃん。
すると……………いつの間にかさらにその数を増やしていたカマドウマ。
「なにっ!?コイツらまた増えた!!」
「くそっ!!ヘンリー君!僕たちもいくよ!!」
「エレメンタルライオン!!」
「カイトラビット!!!」
僕たちの魔神が姿を現し襲い来る巨大カマドウマと対峙する。
その間にも数を増やしつつある巨大カマドウマ。
「私も戦うから!!エレメンタルイーグル!!」
空が光り滑空してくるエレメンタルイーグルが一体のカマドウマの足元を掬い飛んでいくと カマドウマは巨大な足をブワッと持ち上げる。
するとその巨体をふらつかせ倒れそうになっていた。
「「うあああああーーーーーーーーっ!!やばい!!今だ!!逃げよう!!!」」
「「うあああああっ!!!」」
そんな声を上げその隙に逃げ出してしまったジャックの仲間達。
それを目にした僕たちは思わずため息をつく。
「なんだよアイツら……………………」
「放っておけばいいよ。」
僕とヘンリー君はそう会話する。
するとアーサー君が口を開く。
「結局…………………アンタの一緒にいた奴らなんてあんなもんだろ…………だけど……アンタを助けにきたこのウイリアムさんは………すげえじゃねえか…………。」
震えるジャック…………そして涙を流したジャック。
そんなアーサー君は口を開く。
「さあ…………来いよ…………………カマドウマ。」
そしてアーサー君の言葉にカマドウマが襲いかかっていく!!
「はあああああーーーーーーーーーーっ!!」
アーサー君の手にした魔神具である駒。
ギュルルルっと回転すると駒身から姿を現す青白い闘牛がカマドウマへと向かっていく!!!
その時!!
「きゃあああーーーーーーーーーーーっ!!」
「くっ!!エレメンタルイーグル!!」
アニーちゃんとソフィアの前には数体の巨大カマドウマが襲いかかろうとしていたんだ。
「まずい!!!この!!!」
「くっ!!くそおおおーーーーーーーーーっ!!」
僕もヘンリー君も戦っていてすぐに動けなかった。
そしてアーサー君もまた目の前の巨大カマドウマへと向かっていたんだ。
「くっ!!昆虫なのにこんな!!」
エレメンタルイーグルが数体のカマドウマと戦おうとしていたんだ。
その時。
「女性にこんな汚いこと…………たかがモンスターの分際でそれが通るとでも思っているのかい?」
そう言いながら歩き出したのはオリバー先生だった。
すると背後から二体のカマドウマが先生に向かい飛んでいったんだ。
「先生ーーーーーーーーーーーー!!」
「後ろだ!!!オリバー先生!!!」
僕たちはそう叫んだ。
コツコツと歩き立ち止まらないオリバー先生。
「残念だったな……………僕にそんな攻撃は届かない。」
すると。
「さあ………………いくぞ…………………………。」
「ケット・シー……………ナイト。」
スパスパッ!!!
そんな風を切る音が聞こえた。
次の瞬間。
オリバー先生に襲いかかった巨大カマドウマが空中で動きを停止した。
そしてバチバチとカマドウマたちのボディから火花が見え…………そしてズシーーーーーーーンっと音を立てて大地に沈み……………………。
動かなくなってしまったんだ。
「先生ーーーーーーーーーーー!!!」
「凄いよオリバー先生!!!」
僕とヘンリー君の声。
そして先生が目の前のカマドウマへと手にした剣を振りかざした。
「ふぅ………………………もう大丈夫だ。」
ソフィアとアニーちゃんにそう告げた笑顔のオリバー先生。
すると二人を取り囲んでいた数体の巨大カマドウマは大地に沈んだのでした。
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