シーン32パパとの絆。
パパたちが来て………ようやくここでの戦いは終息した。
「ソフィア…………レオン…………そして皆大丈夫か?」
「うん………………パパあああーーーーーー!!」
泣きじゃくりパパに抱きつき声をあげたソフィア…………あんな敵が襲ってきたんだ…………ソフィアがこうなるのも仕方がなかったんだ。
そしてソフィアを抱きしめたエンポリオパパが口を開く。
「オリバー先生…………我が子達を本当にありがとうございました。」
「いえ…………僕がついていながら不覚をとり危険なまでにしてしまった事本当に申し訳ございません。」
先生はよほどショックだったのだろう………でもそんなオリバー先生を見てソフィアが口を開く。
「パパ…………ママ…………オリバー先生は私達を助けてくれたの……………だから責めないで。」
するとソフィアを背後から抱きしめたのはアンナママだった。
「分かっているわソフィア………大丈夫………本当にいい先生で良かったわね。」
「うんっ!!」
すると僕を見ていたエンポリオパパ。
「レオン……ソフィア…そしてアーサーくんもヘンリーくんも……あの敵相手に………よく生きていてくれた……………よくやったぞ…………そして」
パパはオリバー先生に目を向ける。
「オリバー先生………我が子達を本当にありがとうございました。」
「いえ……………でも………本当に……ヤツ…バーランドはヨーロディアの子供達が消えた事件の首謀者の配下であり…危険な能力の持ち主でした~~…これはこのヨーロディアにとって由々しき事態です…………今一度対策を練った方が良さそうですね。」
「ええ……………実は僕達はユーロ様の元に行ってきたんです……………。」
「ユーロ様のところへ!?」
「ええ…………実はオリバー先生の『魔神具』のアップデートを頼まれていたんですよ。」
「えっ!?ユーロ様がそんな事を!?」
「ええ……………今回の件……………かつて僕達が勇者様と共に戦い倒した『フィガーロ』その呪いをうけていたヒューマンの科学者『オギュスト』という者が存在している…………その者はフィガーロ亡き後……………一人…………機械と魔物の融合できる魔神具………機械魔神の研究と開発を続けていたんだ………………………そしてその」
するとオリバー先生が口を開く。
「それがきっとあの先程の科学者『オギュスト』が作り上げたのが究極の機械魔物バーランドなのですね。」
「そうです。」
そう言い切ったエンポリオパパ。
そしてオリバー先生は続けた。
「では………その科学者オギュストが………あの機械魔物をずっとどこかで作り上げているという事ですね。」
「ええ………でもさすがにこのヨーロディアも小さくはない………だけれどこの街に魔物が襲い来る確率は高い………皮肉にもここにマジェストとして力を持つ子供達がいることを奴らは知ってしまったのでね。」
「そういう事なのですね。」
そう言ったエンポリオパパの目は悲しげだった。
「レオン…………ソフィア……………そしてアーサーくんにヘンリーくんまで……………皆………僕が君たちに魔神具を作り与えた事で………こんな戦いに巻き込んでしまったのかもしれない………本当にすまない。」
「エンポリオさん………そんな事ないですよ……むしろ僕は戦える力をもらって感謝してます。」
そう初めに言ったのはヘンリーくんだった。
「ヘンリーくん…………………。」
「そうだよなヘンリー………………僕達だって何も出来ずにただ指を咥えて見ているのは嫌だもんな……僕は元々魔神………精霊が見えていたんだし…………元々戦う力があったんです………僕もむしろ感謝してますエンポリオさん。」
「アーサーくんまでありがとう。」
アーサーくんの言葉に笑みを浮かべたエンポリオパパ。
するとソフィアもエンポリオパパに抱きついたまま告げる。
「パパ………………私はもちろんパパとママの子供で良かったよ…………だから何も気にしないで………大好きだよパパ。」
「ソフィア…………ありがとう……ありがとう。」
涙を浮かべるエンポリオパパ。
「パパ……………これから見ててよ……………。」
「レオン…………………思えば君に作ったのが初めてだったね…………。」
「うんっ!!でもさ…………パパ…………今の戦いも僕ちゃんと戦えてきたよ…………だからこれから頑張ってもっと強くなるから…………だからパパ。」
僕はパパににっこり微笑む。
「これからも僕達のことよろしくお願いします。」
「ああ…………必ず……………幸せにしてみせるよ。」
◇
◇
◇
お読みいただきありがとうございました。




