シーン31パパとママ。
オリバー先生のピンチに僕たちも背中にゾクッと嫌な何かを感じる。
僕の魔神であるエレメンタルライオンがすーっと姿を現す。
「エレメンタルライオン!!先生を助けるんだ!!!」
するとゴゴゴとその姿を巨大化させていく。
「ぐがあああーーーーーーーーーーーーっ!!!」
その時…………バーランドの魔神『アナザーディメンション』がその空間を広げていく……………。
まるでこの場所を飲み込んで行こうとするかのように。
「いや!!こんなの!!!いやあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
「ソフィア!!……………バーランド………そうはさせない!!!」
「クククッ………………この娘もだが……お前もあの少年も全て我が世界に…………永遠に閉じ込めてやろう。」
ダメだ……………このままでは………皆が。
僕のエレメンタルライオンがバーランド目掛け襲いかかっていく。
すると目の前に空間が現れ……空間から巨大な腕が現れ…………エレメンタルライオンに襲いかかってきていた。
「これは……………………………!!!???やばい!!!エレメンタルライオン!!一旦戻れ!!!」
「遅い!!!!!」
エレメンタルライオンに巨大な腕が迫ってきていた。
「うぐうううっ!!」
その時オリバー先生に目を向けると既にオリバー先生の魔神ケットリーブロはバーランドの魔神に捉えられ動けなくなっていた。
僕たちを絶望が襲う。
このままでは皆捕まってしまう。
するとソフィア涙を流し………………叫ぶ。
「いやあああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
どんどん広がっていくバーランドのアナザーディメンション。
僕たちのピンチ。
その時。
「魔神……………麒麟ちゃん。」
「魔神……………フェローム。」
ソフィアの目から涙が溢れ……………そして…………叫んだ。
「パパ!!ママーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
そして突然激しく風が吹き付けてくる!!
ゴーーーーーーーーーーーーーーーッと唸る風がバーランドの身体をふわりと巻き上げていく。
「なにっ!!???これは!!???」
魔神麒麟が激しい風を巻き起こしバーランドを巻き込みその身体を持ち上げていく。
するとアンナママがバーランドに叫ぶ。
「私の可愛い子供たちにここまで酷い事をした貴方はこの私が絶対に許さない……………。」
そしてバーランドの手から逃れたソフィアがアンナママの元へ涙を流し駆けよっていく。
「ママあああーーーーーーーーーーーっ!?」
「ソフィアちゃん!!」
アンナママはソフィアを抱きしめる。
するとエンポリオパパがバーランドに告げる。
「さあどうする?このまままだやると言うなら………………容赦はしない。」
そう言い放ったエンポリオパパの手には魔神具「バトルメイス」が握られていた。
そして風に巻かれたバーランドは激しく地面に叩きつけられる。
「ぐはっ!!!!!」
プルプルと震えるバーランド。
するとバーランドに詰め寄っていく魔神フェロームそしてエンポリオパパ。
「さあ…………どうする?君の名前は我々マジェスト協会でようやく暴かれてきたんだよ。」
「なにっ!?」
「元……………魔王軍の元で研究者として機械魔神を研究…………………製作していた科学者……………僕たちと同じでヒューマンでありながら魔王ゼルドリス…………そしてフィガーロに加担していた男だね。」
「くっ…………貴様なぜそこまで………………そうか………マジェスト協会……………中々やるではないか。」
「そう…………かつてこの地に暗雲を起こしていたあのフィガーロは不死と言われるアンデット系の男だった…………あの戦いで僕たち……そして勇者の手により確かに滅ぼした………だけどあそこまでの科学の力を使い機械魔神を精製していた君達が滅んだのかとの疑念から我々マジェスト協会は水面下で調査をしていた…………だがやはり……………怪しい子供たちの失踪事件…………そして僕たちの子供たちの元へ襲いかかってきた数度の事件……………それは核心へと変わりそしてこうして首謀者までが現れた……………………。」
エンポリオパパと魔神フェロームがバーランドの目の前で構える。
「くっ……………………ここまでか………………………。」
諦めたかに見えたバーランド。
だけど次の瞬間……………………………。
やつの魔神がバーランドの身体を掴むと空間まで引き寄せる。
「なにっ!?」
エンポリオパパが声をあげ構える。
するとバーランドはニヤリと微笑み告げる。
「クククッ……………今日のところはここでひいてやる……………だが必ず……………潰してくれる………マジェスト協会も…………お前たちも。」
そして空間内に消え去り………バーランドも空間ごと消え去っていったんだ。
◇
◇
◇
お読みいただきありがとうございました。




